2017.04.27 update

バイヤー山浦勇樹が指南するパンツ講座・上級編|この春夏にお洒落を楽しむなら『ベルトレス』が基本

パンツ講座 上級編で推奨するのは、ずばりベルトレス。ビスポーク(オーダー)パンツの代名詞のようなベルトレスが、今シーズンはレディメイド(既製品)にも登場。フロントのウエストバンドの先端の持ち出しでのボタン留めや、脇の尾錠(アジャスター)での調整などで、見た目にすっきり。一格上の着こなしにグレードアップします!


ヴィンテージタッチの『ベルトレス』で、クールビズの見え方が一変!

このシリーズ記事の冒頭で、「サルトリア(仕立て屋・仕立て技術)のディテールが取り入れられ……」と記載しましたが、サルトリアではパンツも体型に合わせて作るので、ベルトループはもちろん、サイドアジャスターも必要ないのは当然。その流れを受けて、『ベルトレス』の既製パンツも登場します。

腰周りのバリエーションの変化として、見え方が大きく変わるのはもちろん、ブレイシーズ(サスペンダー)などを加えて、よりおしゃれに演出することも春夏の新たな楽しみに。クールビズの着こなしもこうして変わっていきます。


<インコテックス>パンツ 43,200円

『ベルトレス』でお薦めは、ツィーディーな素材感ながら清涼感のある「ICEDONEGAL(アイスドネガル)」生地を使った<インコテックス>のサマーパンツ。リネンのシャリ感と、さらっとした肌触りが新鮮です。


<ピアット>パンツ 31,320円

1970年代創業のパンツメーカー<PIATTO/ピアット>の『ベルトレス』パンツは、メタル釦使いが特徴。スリムでスタイリッシュなシルエットながらストレッチの効いた生地で、快適に穿きこなせます。

【ONE POINT】
「シルエットで選ぶならイタリア製パンツと言われますが、イタリアはその昔からイギリスの生産拠点でした。技術力を持って顧客満足に応えるうちに個性が出てきて、モノ作りにイタリア人ならではの柔軟な発想もプラス。そうしてパンツのみならず、メンズファッションの発信地にもなっています。さらにイタリア人は子どものころから色のあり方や着こなしを年長者から自然に学ぶので、幼いころからファッションに対する美意識や哲学を持っていて、それもまた美しいシルエットを創り出す原動力になっています」(山浦)

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