2017.04.11 update

バイヤー山浦勇樹が指南するパンツ講座・初級編|この春夏に穿きたい「新・パンツ」(1/2)

スーツやジャケットなどドレスアイテムに、「サルトリア(仕立て屋・仕立て技術)のディテールが取り入れられ、スーツの組みパンツやスラックスなどにも変化が現れてきています」と言うのは、メンズ館4・5階を担当するバイヤーの山浦勇樹。

「昨年からパンツの“腰周り”に変化が見られ、今年の春夏にかけて多種多様なパンツが登場します。クールビズの着こなしも含めて、パンツは春夏シーズンの重要なアイテム。ぜひディテールやシルエットの変化を捉えて、コーディネートをお楽しみください」


2005年の”クールビズ”から、美脚・脚長、そして新トレンドへ


「2005年にスタートした”クールビズ”は、夏のビジネススタイルに大きな変革と自由を与えたと、僕はポジティブに捉えています。それまで日本のビジネスマンが“自分が仕事のときに着る服のあり方を考える”ということは歴史上なかったこと。エコ意識の高まりとともに“脱ぎなさい”といわれ、少ないアイテムの中での自己表現など、夏のコーディネートに気を遣ってきた10数年だったと思います」と山浦。

「そうして上着を脱いだ延長線上で、ノータイで様になる単品パンツとして、“美脚”や“カラーパンツ”がキーワードになり、この数年続いています。夏の男のスタイルは、脚をキレイに長く見せるとか、カラーで格好良く見せることに重点が置かれました」と続けます。


左・<ピーティーゼロウーノ>パンツ 36,720円
中・<インコテックス>パンツ 33,480円
右・<ピーティーゼロウーノ>パンツ 36,720円
■すべてメンズ館4階=インターナショナル ラグジュアリー

そうして、昨年からの“クラシック回帰”の流れを受けて、パンツはプリーツ入りや、ビスポーク(オーダーメイド)のディテールであるウエストバンドや長い持ち出しなどが特徴のものが一斉に登場。「まず注目してほしいのは、『ニュー美脚』です」と推奨します。