2017.02.28 update

【インタビュー】<SQUAIR/スクエア>後藤鉄兵|世の中にないスマホケースを、優れた技術とともに創り出したい

「人の心を動かすプロダクトを作りたい」と語るのは、軽くて硬いアルミニウム合金のジュラルミンを使用したiPhoneケース『The Slit(ザ・スリット)』で一躍注目を集めた<スクエア>の開発担当であり、㈱DAQ代表取締役の後藤鉄兵氏。そして今回、「ブランドのフラッグシップモデル」と位置づけるミシシッピー・アリゲーターを使った『アリゲーターケース』を、メンズ館8階=イセタンメンズレジデンスにて3月1日(水)より先行販売。国内屈指の金属加工技術を駆使する<スクエア>と、長年フランスにて、数々の一流ブランドのレザーパートナーとして名を馳せる<ジャン・ルソー>が贈る、「金属」と「レザー」の 邂逅に是非ご期待ください。


プロジェクトチームで作り上げていく新しいプロダクトとビジュアル表現


<スクエア>のホームページの「Collection」を見ると、現在発売中の商品が美しく独創的なビジュアル表現で紹介されています。後藤氏は、「私は事業そのものをデザインし、総合プロデュースする立場として、技術力のある工場やブランドとタッグを組み、建築家やプロダクトデザイナー、グラフィックデザイナー、エディター、カメラマンなどとプロジェクトチームを編成して開発にあたります」と言います。

後藤氏は21歳で独立して、デザイン事務所をスタート。ファッションが好きでアパレル業や小売業も経験しながら、6年前にスマートフォンのアクセサリー市場に注目してプロダクト事業を始め、2012年にメイドインジャパンのiPhoneケース『The Slit』を世に送り出しました。


<スクエア>の開発担当であり、㈱DAQ代表取締役の後藤鉄兵氏

「人がやらないことに挑戦しよう」から生まれたジュラルミンケース


発売当初、「15万円(税抜)のスマホケース」として話題になったのが<スクエア>のiPhoneケース『The Slit』です。航空機に使われる“超々ジュラルミンA7075”を素材に使い、金属の塊から削り出す“切削技術”を採用。持つほどに手に馴染んでくる丸みを帯びた独特のシルエットは、1/100mmの誤差も許さない5軸の3D切削機によるもの。スリットの美しさやボタン類の造形美は実に見事で、ネジが1本も使われていないのも驚きです。


iPhoneカバー
『The Slit(ザ・スリット)』162,000円

「iPhoneを金属で覆ってしまうとどうしても電波が劣化してしまいますが、私たちは“金属で覆いながらいかに電波を良い状態に保つか”に挑戦しました。軽くて頑丈でしなりのある超々ジュラルミンA7075をスリット状に溝を切って、空間を作ることで電波の通り道を確保。さらに金属で縁(ふち)を強化することで画面が割れにくくなります」と後藤氏。

さらに、「iPhoneはとても優れたプロダクトですが、“みんな同じものを持っているなら、自分は意匠や表現、表情を変えたい”と思うのは、とてもファッション的な動機です。スマホは今の生活に欠かせないガジェットですが、それにプラスする新しい価値を提供したい」と続けます。


「カーフレザーケース(ブックタイプ)」

for iPhone 7 32,400円、for iPhone 7 Plus 37,800円

金属の次に着目したのが、ハイクオリティレザーカバー


そして<スクエア>が金属の次に着目したのがレザーカバーで、共同開発の相手として選んだのが、フランスの老舗時計ベルトブランド<Jean Rousseau/ジャン・ルソー>です。<スクエア>×<ジャン・ルソー>の組み合わせは、昨年6月にApple Watch専用ケース&ストラップ『SQUAIR The Watch』をリリースしたことでご存知の方も多いはず。

「機械加工のThe Slitに対してハンドクラフトではどんな表現が可能だろうかと<ジャン・ルソー>と取り組んだのが“本質的な美しさと機能美”です。カーフレザー(牛革)を用いて日本では人気の高いブックタイプにしました。The Slitがネジを1本も使っていないように、このレザーカバーではステッチが一つもありません」と後藤氏。

 

“デジタルデバイスにはステッチが合わない”という後藤氏の思いから、レザーを丁寧に接着し、完璧に磨きあげられたコバの仕上げは、<ジャン・ルソー>のエンジニアがハンドメイドで手がけたもの。サイドの湾曲部分はレザーをスライスして薄くすることで強度と装着感の絶妙なバランスを追求し、カバーは自重でしなやかに閉じていきます。


後藤氏は、「ブック式のカバーは、プラスチックの枠にiPhoneを留めるものがほとんどですが、これはiPhoneの美しい小口を見せるために貼り付けます。粘着剤もメーカーと特別に開発しました」と説明。

「内側のカードホルダーは、芯地を削って凹面を作ることで、カード一枚がぴったり収まるように成型。閉じてもカードの膨らみがでません。また、<スクエア>が得意とする金属加工ではレンズカバーを工夫。金属部分を2ホールにして表情を加えています」

「今の都市生活なら、Apple Payとクレジットカード1枚あれば大丈夫」と後藤氏。型押しレザーを採用しているのは、「スムースに比べて毎日使ってもキズが目立たないのと、経年変化を楽しめる素材を選定しています」と答えます。


「アリゲーターケース」

for iPhone 7 324,000円、for iPhone 7 Plus 345,600円

ミニマライズにこだわった美しい手仕事から生まれるフラッグシップモデル


そして今回、メンズ館8階=イセタンメンズレジデンスで先行販売されるのが、ブックタイプのアリゲーターモデル。基本設計は同じですが、<ジャン・ルソー>がこだわっている質の高いミシシッピー・アリゲーターを採用。“革の宝石”と称される最高級エキゾチックレザーは、まさに<スクエア>×<ジャン・ルソー>のフラッグシップモデルです。

「iPhoneは全世界にユーザーがいて、スマホカバーは、財布や名刺ケース、キーケースと同じファッションカテゴリーの中で久々に出てきた新しいアイテム。金属の塊から生まれた精密さや、世界最高品質のレザーの静謐な美しさなど、好みの服を選ぶように、日々の生活の中に取り入れてください」と後藤氏。

 

イセタンメンズの担当バイヤーは、「スマホカバーの時代の流れを変えるプロダクトを作っている<スクエア>の魅力ある商品をお客さまにご紹介したいと思いました。アリゲーターモデルはメンズ館先行販売なので、ぜひ店頭でお手にとってください」と推奨します。

SQUAIR

http://www.squair.me/ja/

Photo:Ozawa Tatsuya

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*価格はすべて、税込みです。

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メンズ館8階=イセタンメンズ レジデンス
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