2016.12.29 update

<BUAISOU/ブアイソウ>|一点一点手染めで仕上がっていく“世界を染めるジャパン・ブルー”の冴えた美

01.03 Tue -01.10 Tue
伊勢丹新宿店 メンズ館1階 セーター・カジュアルシャツ

「こんなに文明が発達している現代に、現場を見てここまで徹底してアナログなことをしていることに感動しました」と言うのは、今回のコラボレーションを企画したメンズ館1階=ドレスシャツ・ネクタイ、セーター・カジュアルシャツを担当するバイヤーの佐藤 巧。阿波藍(あわあい)の産地である徳島県上板町を拠点に活動する藍師・染師<BUAISOU/ブアイソウ>と、国内外のブランドが誇る名品のコラボレーションが実現。1月3日(火)から、メンズ館1階=セーター・カジュアルシャツにて、「世界の名品×日本伝統の本藍染」と題して、ここだけでしか見られない藍染のアイテムが揃います。

 

 

古き良き日本の伝統を守りつつ、新しい感性で藍文化を発信

 

深く鮮やかな色で“ジャパン・ブルー”として世界に知られている、日本伝統の藍染。藍染の元となる「すくも」造りの本場・徳島でつくられた「すくも」を阿波藍と呼びます。渡邉健太(わたなべ けんた)氏と楮 覚郎(かじ かくお)氏が藍に魅せられ徳島に移住し、藍の栽培から、染料となる「すくも」造り、藍染液の仕込みと染色、製品に仕上げるまでを自らの手で一貫して行っているのが、2012年に設立した<ブアイソウ>。2014年にはニューヨークにもスタジオを設立し、日本が誇る藍文化を世界に発信しています。



佐藤バイヤーは、「私たちバイヤーが海外出張先で産地に入って物作りをするのはあたりまえになりましたが、その逆で、海外デザイナーに伊勢丹を介して日本の産地に入って一緒に物作りしてもらうというのは、ありそうでなかった新しい光景だと思います」と、今回のプロジェクトのきっかけを説明。

合成藍と違い、「すくも」に木灰汁、ふすま、石灰のみを混ぜて発酵させる伝統技法「地獄建て」で仕込まれた<ブアイソウ>の藍染液は、布や木などの自然素材を深く冴えた“ジャパン・ブルー”に染め上げます。

 

 
海外ブランドの人気デザイナーが徳島に赴き、染めの濃淡まで監修

 

今回、徳島の<ブアイソウ>を訪れたのは、<ドレイクス>デザイナーのマイケル氏と、<ベビィラクア>デザイナーのアルベルト・パッチーニ氏。デザイナー監修のもと、商品サンプルを染めてもらい、縮率(生地の縮む割合)を計算、藍の色の濃淡も見極めて商品化するという新しいモノづくりの形が実現しました。

 


<ベビィラクア>デザイナーのアルベルト・パッチーニ氏
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同行した佐藤バイヤーは、「特にマイケル氏は藍染めが大好きで、『自分のロンドンの店にも置きたい』と感激していました。さらにマイケル氏は、藍染の商品を『スロウファッションだ』と評していました。テクノロジーが発達した現代は素晴らしい素材開発も進んでいますが、経年変化とともに長く付きあえる天然の藍は、まさにスロウファッション、スロウスタイルだと思います」

 


<ドレイクス>デザイナーの マイケル・ヒル氏
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男性にとって特別な色“ネイビー”を、完全リサイクルの藍で表現

 

「世界の名品×日本伝統の本藍染」では、<ドレイクス>のストールとネクタイ、<ベビィラクア>と<フィナモレ>のカジュアルシャツ、<イニッシュマン>のセーターとニットキャップ、ストール、<ルトロア>のセーター、<バトナー>のカットソーがラインナップ。藍染めの魅力に引き込まれた<ブアイソウ>によって“ジャパン・ブルー”に染め上げられた世界の名品の数々を、ぜひご覧ください。


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世界の名品×日本伝統の本藍染 ~世界を染めるJAPAN BLUE~

□1月3日(火)~10日(火)
□メンズ館1階=セーター・カジュアルシャツ

*12月31日(土)は朝10時開店、夜6時まで営業いたします。
*1月1日(日・祝)、2日(月・振替休日)は店舗休業日とさせていただきます。新年は1月3日(火)から初売出しいたします。

 
お問い合わせ
メンズ館1階=セーター・カジュアルシャツ
03-3352-1111(大代表)