あなたの機械式時計にこんな“トラブル”はありませんか?


Q.時計が止まってしまいました。
A.分解掃除(オーバーホール)、パーツ等の交換が必要です。
時計が止まってしまう理由はいくつかありますが、時計の動力であるゼンマイが切れてしまう。衝撃などでパーツが外れて歯車の動きを妨げる。などが考えられます。


Q.ガラスの内側が曇ってしまいます
A.分解掃除(オーバーホール)が必要です

最初から防水機能をもたない時計もありますが、一般的には腕時計は防水機能が備わっています。しかし、長期間のご使用でリューズが傷んでしまったことにより防水性が落ちてしまった場合や、リューズ操作の際に水が内部に入ってしまったりするとガラスの内側が曇ってしまう事があります。

一度、曇ってしまった時計は、機械(ムーブメント)にも悪影響がある可能性が高いので、お早目に分解掃除(オーバーホール)にお持ちください。そのままにしてしまうと、ムーブメントの錆に繋がりますのでご注意ください。



Q.時計が遅れている、進んでしまいます。
A.磁気抜き・精度の調整、分解掃除(オーバーホール)が必要です。機械内部に問題がなければ精度の調整で遅れや進みが解消する場合もあります。

時計を長くお使いいただいていると、油の劣化や機械内部の汚れなどにより、歯車の動きが妨げられ時間が遅れてくることがあります。また、衝撃などにより機械内部に不具合が生じ遅れが出ることや、磁気を帯びることでより進みが出てしまうこともございます。


Q.リューズが取れてしまいました!
A.巻き芯とリューズの交換が必要です。また、取れてしまった理由によっては、分解掃除(オーバーホール)を一緒に行う必要もあります。

ゼンマイを巻き上げる・時間や日付を調整するためのリューズは、機械内部から伸びる巻き芯とリューズで構成されています。
頻繁に使用するパーツであること、経年劣化などによる傷みが出やすいパーツであること、構造上洋服の袖口などに引っ掛かりやすいなどの理由で、とれてしまう事があります。
また、リューズが取れて紛失してしまった場合は、メーカーにて新しいリューズを取り付けます。


Q.ブレスレットの汚れが取れません。
A.超音波洗浄機などを利用して洗浄することが可能です。

ステンレススティール製のブレスレットも、夏場の使用で汗やほこりがたまり傷みの原因になります。酷い場合は、シャツに汚れがついてしまう場合もあります。
普段のお手入れとして、時計を外した時に柔らかいクロスなどで汗やほこりなどを拭き取ってください。駒と駒の隙間は柔らかい毛のブラシや、つまようじを使って汚れを取り除きましょう。


Q.ケース・ブレスレットが傷だらけです。キレイになりませんか?
A.研磨することで、本来の輝きに近づけることが可能です。

時計のケースやブレスレットについてしまった傷などが気になる場合は、磨くことである程度本来の輝きを取り戻すことが出来ます。分解掃除の際に一緒に磨きを依頼することも可能です。
尚、磨きをかけても未使用品の状態に完全に戻るわけではありません。また、深い打痕がある場合は傷、研磨後も残ってしまう可能がありますのでご了承ください。

最後に、今日から出来る日常のお手入れ方法とは?>NEXT