『この秋は、「ジャケットを引き立てる」コーディネートが新鮮』

――では、師範代にコーディネートをお願いします。

「今年はブラウン」と最初に言いましたが、皆さんのクローゼットには、ネイビーのスーツやジャケット、ライトブルーのシャツなどはすでに揃っているはず。ファッションは「時代の気分を楽しむもの」でもあるので、今シーズンは着こなしにブラウンを取り入れてほしいですね。

――色は気分に通じますよね。

この<CIT LUXURY1939/チット ラグジュアリー1939>のブラウンのシャツはいいですね。まずこのシャツにネクタイを合わせていきましょうか。今年新鮮なのは、同系色のワントーンで“色のメリハリを抑える”こと。あえてコントラストをつけず、馴染ませるのがおしゃれです。

<チット ラグジュアリー1939>シャツ 18,900円、<GIERREMILANO/ジエレミラノ>ネクタイ 16,200円

<チット ラグジュアリー1939>シャツ 18,900円、<Fumoza/フモーザ>ネクタイ 21,600円

――白やライトブルーのシャツだと、どうしてもネクタイの色や柄をポイントにします。

これまではネクタイでコントラストをつけていましたが、今はジャケットを引き立てる同系色のVゾーンが新しい。とてもモダンですが、70~80年代前半のコンチネンタルなイメージもありますね。

――ジャケットはどれを合わせますか?

そうですね。このナポリのサルトリア<De Petrilio/デ ペトリロ>のジャケットはどうでしょう。背裏地と芯地を省いた軽い仕立てで、着心地はカーディガンのよう。肩まわりはコンパクトですっきりしたシルエットが楽しめます。このようにブラウンのシャツにグレーのネクタイでもいいし、キャメルのタートルなどでも着こなしを楽しめますね。

<デ ペトリロ>ジャケット 96,120円、<チット ラグジュアリー1939>シャツ 18,900円、<ジエレミラノ>ネクタイ 16,200円

青柳光則さんと歩く「秋のメンズ館」(2)は、「注目の新ブランド発見! ダブルブレストとコートが好きな理由」 

青柳光則

1960年東京生まれ。専門学校卒業後、スタイル社『男子専科』編集部に勤務。1983年フリーに。スタイリスト、ファッションエディターとして、ファッション誌、広告、芸能&アーティストの衣裳制作などを手がける。
男性のライフスタイル全般(オートバイ、クルマ、旅、住宅、食、ペットなど)にも強く、多媒体で活動。近年は、着こなしの“師範代”をはじめ、メンズファッションの講演などにも携わる。

9月20日(火)から開催される「TOKYO MEN'S FES 2016」では、雑誌「MEN'S EX」と連動したイベントを開催。なんと、9月22日(木・祝)には人気連載「青柳光則 お洒落道場外伝」がメンズ館に出張しますので、ぜひご参加ください。詳しくはイベントページへ。

Photo:FUJII Taku

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