【対談】吉川勝也(製造会社代表)× 茂木洋(オンワード樫山)|<RUBINACCI/ルビナッチ>を誂えて──世界で一着のスミズーラ「ルビナッチ・スペシャル」を着る男(1/5)
ご本人曰く「手作りのものが好きな、着道楽」――今回登場するのは、1973年生まれの43歳、約300人の従業員のトップに立つ製造会社の代表取締役 吉川勝也氏。イセタンメンズ歴は「メンズ館になってからだから13年ぐらいですね」という吉川氏は、昨年4月にメンズ館5階=メイド トゥ メジャーで行われたイタリア・サルト界の名門<RUBINACCI/ルビナッチ>のトランクショー(http://www.imn.jp/post/108057195217)で、当初メニューになかった“フルオーダー”を選ばれた。そして仮縫いを経て、メンズ館5階=メイド トゥ メジャーを担当するスタイリスト、オンワード樫山の茂木洋氏の立ち会いのもとついに納品。初めて袖を通す瞬間を取材した。
吉川勝也氏とオンワード樫山の茂木洋氏
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マリアーノ・ルビナッチ氏渾身の「ス・ミズーラ」が完成!
見るからにしなやかで柔らかい生地、肩やラペルなど随所に見えるハンドステッチの静かなアピール、アウトポケットに見る遊び心、そして全身の美しいバランス。<ルビナッチ>の2代目当主マリアーノ・ルビナッチ氏自らが、吉川氏のために生地を選び、採寸し、仕立てたスリーピースは、まさにス・ミズーラの一つの頂点。今回は題して、「メイド トゥ メジャーの楽しみ方――<ルビナッチ>を誂えて」の巻。
――実際に袖を通してみて、ファーストインプレッションはいかがですか?
吉川勝也 着心地はとても軽いですが、ビシッとしますね。生地もルビナッチさんが選んでくれましたが、最初選んだのは強めのストライプ系でした。でも、「派手なストライプは仕事では着られない」と伝えたら、この織り感のある生地になりました。どうしてこれですかと聞いたら、「手縫い感が出るような生地にしました」との答え。裏地もワイン色で脱いでもきれいですね。
――ルビナッチさんはどんな印象でしたか?
吉川 仕事柄、年配の方と接する機会が多いですが、ルビナッチさんは独特のオーラがあって、物腰が柔らかく、器の大きな方だなという印象でしたね。
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