JAPAN 靴博 2015|【インタビュー】あのワクワクを、もう一度 靴業界の未来を担う学生デザイナー(3/4)
- 10.28 Wed -11.10 Tue
- 伊勢丹新宿店 メンズ館地下1階 紳士靴
パンクと人類の進化がテーマです(笑)ーー桂殷虎
子どものころにお父さんからプレゼントされたナイキのスニーカー。当時ブランドモノをもっている友達なんていなかったから、うれしくて仕方がなかった。中学にあがるとますます靴好きに拍車がかかりました。制服があったので、お洒落を競えるのは足元だけだったんです。
むかしほど韓国の靴産業は元気じゃありませんが、ここにきて何人ものシューデザイナーがデビューしています。おおくは靴工場が軒を連ねるソウルのソンスドンという街をベースにしていて、その街にはお洒落な店もできはじめています。デザイナーになりたくて日本にやってきたのはいまから4年前でした。
左右が合体したこの靴は大好きなパンクがイメージです。とくにブルーハーツが好き。かれらって両足を揃えて飛び跳ねるでしょ。あれです(笑)。
そこにはもうひとつテーマがあって、ぼくらはいま、左右の脚を交差させて歩いているわけですが、未来永劫、そのままとは限らない。もしかしたら人類の進化のカタチは一本足かも知れないという仮説です。近未来感を出したかったので、メッシュとネオプレーンでアッパーを構成し、EVAでソールをつくりました。
試し履きをしてみましたが、現代人には少々不便なようです(笑)。