【インタビュー】ALL ABOUT PHENOMENON ―オオスミタケシの“現象”を改めて解析する―
- 11.08 Wed -11.14 Tue
- 伊勢丹新宿店 メンズ館6階 メンズコンテンポラリー
<PHENOMENON/フェノメノン>デザイナー オオスミタケシ。東京のファッションシーンにおいて、氏が提示したスタイルは後続のラグジュアリー・ストリートシーンにも大きな影響を与えたのは間違いない。現在メインストリームを席巻するHIP-HOPというカルチャーとファッションを早期にクロスオーバーさせた第一人者でもある。
HIP-HOPのシーンにおいてリミックスという手法は一般的であり、この手法はファッションのシーンではコラボレーションと称され、リミックスと同義とも言えるかもしれない。
その<PHENOMENON>が、23年秋冬コレクションにフォーカスしたポップアップをメンズ館6階メンズコンテンポラリーにて11月8日(水)より開催する。22年に10年振りのチームアップコレクションを発表した<MASTERMIND/マスターマインドジャパン>と、両社と関わりの深い<MEDICOM TOY/メディコムトイ>と作成したユニークなデザインのBE@RBRICKの先行展示も行うなど、まさに<PHENOMENON>らしいリミックス感溢れるコンテンツで世界観を表現していく。
では、<PHENOMENON>がいかにしてファッションシーンの中でブランド名の通り“現象”となったのか、その真実へと肉迫すべくオオスミと縁のある、コラボレーションパートナー・キーマンへのインタビューを実施した。今回取材に応じてくれたのは<MASTERMIND JAPAN>本間氏、<MEDICOM TOY>赤司氏、2024SSシーズンにコラボレーションを展開する<FUMITO GANRYU>の丸龍氏の3名。ともに作り上げたコラボレーションピースや当時のエピソードから、その一端を感じ取って頂ければ幸いである。
ALL ABOUT PHENOMENONインタビュー
INTERVIEW with MASTERMIND JAPAN_本間氏
彼は(世界で)認められるべきデザイナーの一人だと思いました
―出会いのきっかけはいつですか?
(2011年の)東京コレクションがきっかけでした。東コレの後に(PHENOMENONの)展示会を拝見した時に、オオスミさんがデザインした洋服の印象とは逆にすごく優しく接してくれました。
―コラボレーションのきっかけは何でしたか?
あのMA-1(LOOP MA-1)のコラボバージョンが純粋に欲しいと思ったのがきっかけでしたね。それを作ったらお客様が喜んでくれると思ったのが最初です。その当時、日本のブランドを何とか世界に広げていきたくて、今ほどSNSも進んでいなかったですし、凄くいいデザインをするデザイナーの一人として紹介したかったのもあります。大きなお世話だったかもしれませんが、彼は(世界で)認められるデザイナーの一人だと思いました。本当にリアルなファーでショーツを作っていたり、普段着られないようなアイテムではなくストリートに落とし込んでいたりしていて、そのバランスに長けていたデザイナーだと思います。
―PHENOMENONの作るクロスオーバー感についてはどうですか?
ラグジュアリー的な雰囲気もありつつ、ストリートカジュアルな要素もありつつ、本当に良い感じのリミックスのできる数少ないデザイナーの一人だったのかもしれないですね。
―オオスミとの思い出やエピソードはありますか?
2011年に香港で開催したmastermind JAPANのショーに参加していただいたのはとてもいい思い出です。わざわざ香港まで来ていただいて。オオスミさんの登場は一際目立っていましたね。
―PHENOMENONが作った現象は何だと思いますか?
今でも名作として語り継がれるアイテムを数多く作ったデザイナーだと思います。残したものというより、彼が作るこれからの作品を見たかったですね。
▶︎FOCUS ITEM
LOOP MA-1
オオスミデザインを象徴するザ・PHENOMENONというべきアイテム。2012年、2022年と2度のコラボレーションを実施した際、本間氏がセレクトしたのが本アイテムだった。A$AP RockyやTreated Crewなど海外のHIP-HOPミュージシャンも惚れ込んだ1着。
▶︎Profile
INTERVIEW with MEDICOM TOY_赤司氏
ルックが絶妙かつストレンジな印象で、一目で虜になりました
―オオスミとの出会いはいつですか?
仕事的にはSWAGGER NERDBALLで、<SWAGGER/スワッガー>でご一緒させて頂いたのが初めてかと思います。なので、2002年になります。この時は担当を介したやりとりで直接お話はしませんでした。
―オオスミ、もしくは<PHENOMENON>をイメージさせるアイテムは何ですか?
<PHENOMENON>のウェアでは兵隊と薔薇をモチーフにされたアウターを持っていました。これは<PHENOMENON>をブランドとして意識したというよりは、ただただ選択されているモチーフの妙齢さに感激して購入させて頂いたように記憶しています。最初にお会いしたのは2010年の初めてのランウェイショーでコレクションが展開された時だったと記憶しています。ルックが絶妙かつストレンジな印象で、一目で虜になり、担当を介して展示会にもお伺いさせて頂きました。個人的には2011-12年の秋冬のコレクションが一番、印象に残っています。
―<PHENOMENON>のリミックス感に関して衝撃を受けたアイテムがあれば教えてください。
襟に空気弁の付いたテーラードジャケットです。これが(個人的には)一番のヘビーローテーションのピースとなりました。着易さと非日常を混在させた傑作だと思います。
―<PHENOMENON>が作った現象は何だと思いますか?
ストリートとモードの融合です。しかも、極めて特異な形でそれを昇華させた稀有なブランドだと思います。
▶︎FOCUS ITEM
BE@RBRICK カリモク MASTERMIND WORLD X PHENOMENON 400%
カリモク製 木製BE@RBRICKにて、 <MASTERMIND WORLD>と<PHENOMENON>とのコラボレーションモデル。職人技術の粋を詰め込み完成させた芸術作品レベルのクオリティ。<MASTERMIND WORLD>、<PHENOMENON>、両ブランドのアイコンを刻印したデザイン。今回の発売は先行抽選発売となり、2023年12月に正式に発売を予定している。
*伊勢丹新宿店での販売は当POP UPに限ります。
►BE@RBRICK カリモク mastermind WORLD X PHENOMENON 400% の販売について
▶︎Profile
INTERVIEW with FUMITO GANRYU_丸龍氏
自分のセンスを最後まで信じ切る力のある、感性で戦える人でした
―出会いのきっかけからうかがえますか?
10年程前に、バーサストウキョウというイベントに参加させて頂いたんですが、その前後だったと思います。気づいた頃には食事の場にも呼んで頂いたりもしていました。周りに人がいる場もありましたが、二人で(食事)行った時もあったと思います。共通の知人を介して、というのが回数としては多かったですかね。
―オオスミを連想させるアイテムやデザインもうかがえますか?
タイガーカモフラージュが一番に思い浮かぶモチーフです、自分の中では。クラシカルな物なのに、配色で印象をガラリと変えるのはまさにファッションの醍醐味ですし、そういったセンスが流石だな、と感銘を受けました。総じてあのコレクション時のアイテムは印象に残っています、バンダナとか、ショーツとかも含めて。ハードな印象を与える物をカラーパレットでしっかり春夏らしく落とし込んでいるという、 真逆のベクトルをしっかりとルックの中で調和させたシーズンだと感じています。
―<PHENOMENON>のリミックス感に関して衝撃を受けたアイテムがあれば教えてください。
アイテムというよりショーの演出も加わってくる話かもしれないですね。世界観全体、ショーで流す音楽とかも含めですね。デザインにおいても、花札や鎧のモチーフだったりと、捉えるソースがオオスミさんはすごく独特。感覚的に抽出しているんですよね。論理的に「コレとコレをミックスしたらどうなるか」というよりも感性でミックスしている、その感覚が凄かった。それはきっと音楽をやってきた人だからなんでしょうね。 偶発を狙っているのか、デザインを旋律として捉え共感覚的に成り立たせているのか。今からするとそれらは憶測でしかないんですが。
―<PHENOMENON>が作った現象は何だと思いますか?
オオスミさんがされていたことの延長線に今のファッションはあると感じています。昨今のラグジュアリーシーンを予見するかの様な動きで、カタチを変えながらも、今もなお確かな影響を与えている様に感じています。生真面目に服を作っているだけでは絶対に生み出せないバイブス、といいますか。今日的なラグジュアリーファッションのコミュニティブランドのあり方、空気感もオオスミさんならでは。存在そのものが洒落ている。ああ言う人ってなかなかいないですよね。ピュアな感じも含め、ご自身のセンスを最後まで信じ切る力があるというか、感性で戦える方でしたね。
▶︎FOCUS ITEM
TIGER CAMOUFLAGE N2-B JKT
インタビューでも語っていたブルーの配色がインパクトを生む、左右非対称にアレンジされたN2-Bジャケット。オオスミがオリジナルで作成したアイテムピースを丸龍氏のテクニックでアカデミックな解釈を施した1着。2024年SSシーズンに発売を予定しているPHENOMENONとのコラボレーションピース。
▶︎Profile:
*11月8日(水)午前10時公開予定
BE@RBRICK カリモク mastermind WORLD X PHENOMENON 400%
販売方法について
■伊勢丹新宿店 メンズ館6階 メンズコンテンポラリー当商品は先行受注販売(*12月~2024年1月お渡し予定)となります。
伊勢丹新宿店での販売は当POP UPに限ります。
事前抽選を行いますので、ご予約をご希望のお客さまは、下記内容をご確認くださいませ。
*お申込みにつきましては、下記内容を必ずご確認頂き【三越伊勢丹リモートショッピングアプリ】よりお申込みくださいませ。
*当選者はPOP UP開催期間(11/8~11/14)内で三越伊勢丹リモートショッピングアプリでの決済をいただけるお客さまに限ります。
*応募方法と異なる方法でお申し込みをされたお客さまは、期間中の応募も無効とさせて頂く場合がございますので、何卒ご了承の程、よろしくお願いいたします。
【応募方法】
1 下記URLより【三越伊勢丹リモートショッピングアプリ】をダウンロードして、会員登録(無料)をする
2 「伊勢丹新宿店【メンズ館6F】メンズコンテンポラリー」のショップを登録
3 チャット画面の「メニュー」の「BE@RBRICK カリモク mastermind WORLD X PHENOMENON 400% 応募11月10日(金)15:00〆切」からフォームを送信
4 応募完了 (送信された時点で応募完了となります)
*トークルームへのチャットは応募にはなりません。
【エムアイカードプラス】
当抽選は、エムアイカードプラス会員のお客さまを優先とさせていただきます。
エムアイカードプラスに記載の「お客様番号10桁」を<抽選応募フォーム>にご入力ください。
*カード券面番号(16桁)は無効となります。
エムアイカードプラスをお持ちでない方も↓下記リンクよりお申込み頂いた方は抽選に参加頂けます。
(その際は、受付完了後に配信されるお申込み番号が必要となります。)
また、下記URLから申込をされた方のみが対象となりますのでご注意ください。
*新規ご入会のお客さまでMIカードカウンターでの直接ご入会のお客さまは、お申し込み時に係員に【申込みコード1085】を必ずお伝えください。
*エムアイカードプラス新規入会されたお客さまは、入会完了メールに記載の「申し込み番号(11桁)」を<抽選応募フォーム>にご入力ください。
*抽選応募期間:11月7日(火)午前10時~11月10日(金)午後3時まで
*抽選応募期間以外、三越伊勢丹リモートショッピングアプリ「【メンズ館6F】メンズコンテンポラリー」の抽選応募フォーム以外は無効とさせていただきます。
*応募結果発表は、当選されたお客さまにのみ、11月12日(日)正午~午後5時の間に三越伊勢丹リモートショッピングアプリ「【メンズ館6F】メンズコンテンポラリー」のチャットにて、お知らせいたします。
*お一人様一回の応募とさせていただきます。複数回の応募をされた場合、抽選外とさせていただきます。
*ご購入点数はお一人様1点までとさせていただきます。
*当選したお客さまのみのご予約とさせていただきます。
*お客さまのご都合による返品・交換は承ることが出来かねますので、予めご了承をお願いいたします。
【お問い合わせ】
伊勢丹新宿店メンズ館6階 メンズコンテンポラリー
TEL 03-3352-1111(大代表)
- 開催場所:伊勢丹新宿店 メンズ館6階 メンズコンテンポラリー
*諸般の事情によりイベントが変更・中止となる場合がございます。予めご了承ください。
*価格はすべて、税込です。
*本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
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