2023.02.28 update

職人謹製の英国スーツケース <グローブ・トロッター>大全(前編)


英国老舗ブランドの<GLOBE-TROTTER/グローブ・トロッター>は、昨年に創業125年を迎え、最高級のラゲッジアイテムを展開することで知られています。イギリス国内の自社工場にてハンドメイドで作られる同ブランドは、古くから憧れのラゲッジとして多くの方を虜にしてきました。
アイコニックなスーツケースに加えて、現在では多彩なアイテムを展開する同ブランドの、モノ作りの魅力と注目アイテムに焦点をあて、<グローブ・トロッター>の魅力を体系的にご紹介します。一生モノの旅行鞄選びをお求めの方はもちろん、<グローブ・トロッター>の歴史やクラフツマンシップについて詳しく知りたい方も、ぜひ本記事をご参考ください。

<グローブ・トロッター>大全(前編)
目次

  1. 創業125年を迎えた伝統と歴史
  2. <グローブ・トロッター>その愛用者たち
  3. ブランドを象徴する「ヴァルカン・ファイバー」素材の魅力
  4. クラフトマンシップ溢れるモノ作り


創業125年を迎えた伝統と歴史

約125年にわたって長い歴史を培ってきた<グローブ・トロッター>。その中でも、特に印象的な出来事をピックアップ。現在の最高峰のラゲッジブランドに至るまでの、同ブランドの歴史を辿ります。



1897年 デヴィッド・ネルケン氏により創業


<グローブ・トロッター>が創業されたのは、1897年の大英帝国が栄華を誇ったヴィクトリア朝時代でした。イギリス人のデヴィッド・ネルケン氏により創業され、当時はドイツのザクセンにてブランドをスタートすることとなりました。


1901年 「ヴァルカン・ファイバー」の使用に関する特許を取得


人々が旅行を楽しむ気運が世の中全体で高まり、当時は「旅の黄金時代」と呼ばれることもありました。同ブランドは、そのような時代の変化に合わせて、「ヴァルカン・ファイバー」という同ブランドの象徴的な素材の開発、旅行鞄への使用に関する特許を取得。軽く耐久性のある画期的な素材として、人々の旅の需要に沿った商品展開に成功しました。


1912年 体重1トンの像による耐久性の高さを実験


1912年にはハンブルクの動物園にて、1トンの像がスーツケースの上に全体重をかけて、ヴァルカン・ファイバーの耐久性を証明する実験が行われました。実験の様子を描いたイラストは当時のカタログに使用され、多くの評判を得ることとなりました。


1930年 創業者の出身である英国に本社を移転


この年より、創業者の出身である英国に本社を移転。さらに類似品が増えたことへの対策として、「世界で最も有名なスーツケース(The World’s most Famous Suitcase)」というキャッチフレーズを使用し始めます。




1947年 エリザベス2世陛下のスーツケースとして贈呈

エリザベス2世陛下のためにスーツケースが贈られることになりました。こちらは陛下のハネムーンのために贈呈され、その後も愛用されました。


1953年 エベレスト登頂時のラゲッジとしても使用

冒険家のエドモンド・ヒラリー卿が世界で初めてエベレスト登頂を果たした際に愛用されたラゲッジも、<グローブ・トロッター>のものでした。


1960年 英国海外航空のオフィシャル・ケースに採用

この年には英国海外航空(BOAC)のオフィシャル・ケースに採用されることに。名実ともに、英国最高峰のラゲッジブランドとなります。


<グローブ・トロッター>とその愛用者たち


長い歴史の中で、多くの一流の人に愛用されたのも、<グローブ・トロッター>の特長と言えるでしょう。エリザベス女王やウインストン・チャーチルはそういった著名な愛用者の代表でした。また、古くは1938年のフットボール英国代表チーム(下写真)が愛用し、現代ではデヴィッド・ベッカム氏やダニエル・クレイグ氏など、特に多くの著名人に愛されています。



ブランドを象徴する「ヴァルカン・ファイバー」素材の魅力


「ヴァルカン・ファイバー」は<グローブ・トロッター>の最もアイコニックな素材と言えるでしょう。軽く高い耐久性を持つこの素材は、特殊加工を施した普通紙を何層も重ね合わせて作られています。同ブランドは、1800年代後半に英国で誕生したこの素材を、従来のレザーに代わって、いち早くスーツケースに取り入れることに成功しました。船から航空旅客機へと、旅の形が変わりゆく時代にマッチした、非常に革新的なスーツケースを販売し、<グローブ・トロッター>の名を世界中に広めることになったのです。


クラフトマンシップ溢れるモノ作り


<グローブ・トロッター>を語るうえで外せない最大の特長のひとつに、そのクラフトマンシップが挙げられます。ブランドを象徴する「ヴァルカン・ファイバー」素材のスーツケースが生まれた約100年前から、その形やスタイルはほとんど変わることなく、伝統的な製造方法が現代まで受け継がれています。また、現在においても、英国での国内生産が貫かれており、イギリス内の工房の職人により、ヴァルカン・ファイバー素材のカッティング(写真上)やハンドルの製作(写真下)など、細かい部分までハンドメイドを駆使して作り続けられているのです。


長い歴史を通した伝統的モノ作りに支えられた<グローブ・トロッター>は、まさしく憧れの一生モノ鞄といえるでしょう。本記事の後編では、実際に現在展開されている王道アイテムや、知られざる多彩なサービスについて紹介します。

<グローブ・トロッター>の購入を検討している方は、ぜひこちらの後半の記事も参考にされてみてはいかがでしょうか。

 

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