【特集】2023年春夏のスウェット 9つのハイブランドからマストバイをピックアップ
スタイルを問わずに着こなせて、シーズンレスで着回せる。そんな万能選手の代表格とも言うべきスウェット素材のシャツ、フーディー、パンツは、今季も百花繚乱のごとく目移りするほどのラインナップが出揃った。しかし誰もが所有している超定番アイテムだからこそ、いま買い足すなら珠玉のハイブランドがリリースした、主役級の傑作だけを選びたい。
Alexander McQueen
オーセンティックなフーディーに、荘厳でパンクなアレンジをサイエンスとストラクチャーをテーマに、今季も王道とパンクマインドが絶妙に交錯するコレクションを展開する<アレキサンダー・マックイーン>。オーバーサイジングなブラックのフーディーには、まるで両肩にハーネスを装着しているようなシェイプでメタルのアイレットを配し、装飾的かつアバンギャルドなデザインに。上質なオーガニックコットン糸を使用しており、サステナビリティへの配慮や着心地の良さにも驚かされる。
DSQUARED2
ヴィヴィッドなカラーリングを、クールなフィットでボブ・マーリーへのオマージュを捧げたエレガントなスタイルに、イタリアンラグジュアリーとボヘミアンシックをミックスしたアイテムで魅了する、今季の<ディースクエアード>。重要なテーマの1つである“SURFER GANG RAVE”を連想させる、鮮やかなカラーリングとブランドロゴが目を引くスウェット&フーディーに注目したい。裾に向かってタイトになるやや細身のクールフィットを採用しており、すっきりとしたイメージで“クール”に着られる。
dunhill
正統性のアップデートと、精工に計算されたアイコニックなディテール男性らしさとその進化、そして博識なイギリス人気質という、革新し続ける老舗ブランド<ダンヒル>らしさが凝縮された今季のコレクション。一見するとシンプルでオーセンティックなスウェットに思える「デコンストラクテッド スウェットシャツ」は、リッチで艷やかなコットンシルク素材。よく見るとショルダーバインディングやあえて表にあしらったVガゼットにコントラスト素材を使用している。ソフトなジャージー素材の「ユーティリティ ハーフジップ スウェットシャツ」には、ブランドのオートモーティブの伝統を反映し、六角形のディテールを施したバー型のジッププルが輝く。
GIVENCHY
アイコニックなロゴスウェットを、セットアップで着こなすクリエイティブデザイレクターであるマシュー・ウィリアムズ自身のカルチャーやパーソナリティ、ライフスタイルが大いに反映された、今季の<ジバンシィ>。ほどよいダメージ加工がほどこされ、胸に大胆なカレッジ風ロゴパッチをあしらったジップアップのフーディーは、トロピカルなコーラル色や素材、ロゴの入り方までシンクロするジョギングパンツとのセットアップで。またシンプルでアイコニックなアーキタイプロゴ入りスウェットも見逃せない。ロゴの美しさと存在感が最も際立つのは、やはりモノトーン。セットアップで着るのが今季らしさの鍵。
Maison Margiela
ミニマルなデザインのなかに潜む、遊び心とアイキャッチメゾンのコードを日常的なワードローブへと落とし込んだ「アヴァン・プレミエ」コレクションで、「インバーテッド・スノバリー(スノッブの反転)」と「アーティスト・アット・ワーク」をテーマとしたピースを展開する、<メゾン マルジェラ>の23年春夏コレクション。シンプルかつミニマルな佇まいのフーディーは、上下が逆さまに組み合わされた「Maison Margiela Paris」のロゴ刺繍入り。すっかりおなじみとなった背中の4本ステッチが、唯一無二のデザインアクセントとなっている。
MARNI
控えめに、鮮やかに主張するコントラストカラーのブランドロゴ1960年~70年代のシルエットをベースに色使いやプロポーションにこだわった今季の<マルニ>。ナチュラルで繊細なアイボリーのスウェットシャツ、その胸元には小さなレタリングプリントのブランドロゴが、ブランドを象徴する鮮やかな赤でプリントされている。あくまでさりげなく上品なロゴの表現が、いかにも<マルニ>らしい。細身のシルエットも大人っぽく、レイヤードスタイルのインナーとしてもピッタリ。
Off-White™
クラシックとモダンが出合い高め合う、“至福”の1着ブランド創設者であり、クリエイティブ・ディレクターでもあった故ヴァージル・アブローの人生、そしてブランドの未来に向けた新たな門出を祝うべく、「CELEBRATION」と銘打たれた2023年春夏の<オフ ホワイト>。ブランドを象徴するアイテムのひとつとなっているフーディーは、今季も注目作揃いだ。フロントにイタリア人画家カラヴァッジョによる絵画「聖フランシスの至福」をモチーフとしたプリント、バックにインパクト絶大の“アロー”ロゴプリントを施した1枚は、クラシックとモダン、ラグジュアリーとストリートが融合する傑作。
Rick Owens
高い機能性がデザインへと昇華した、究極のスウェットカーゴシアーな素材、過度に強調されたシルエット、ピンクやイエローといったブライトカラーの採用など、自らのシグネチャーを再定義するかのようなニューコレクションを発表した、<リック・オウエンス>。しかしこの「MASTODON CARGO」は、モード、スポーツ、ミリタリーなどの要素が凝縮され、高次元で結合した究極のカーゴパンツとして名高い鉄板アイテム。今季もヘビーウェイトのジャージー素材を駆使して登場。サイドに備えられた特徴的なカーゴポケットは、フラップ部とジップ部を用途次第で使い分けられる機能的かつデザイン性の高いディテール。裾がリブ仕様になったジョガータイプで、ボリューム感のあるスニーカーやブーツとの相性抜群だ。
THOM BROWNE
クラシカルでスポーティー、されどワッフル素材という意外性シグネチャーであるテーラードスタイルに、春らしいパステルカラーのカジュアルアイテムを加えた2023年春夏の<トム ブラウン>。ピックアップしたのは、ふんわりソフトなコットン100%のワッフル生地を使用した、ラグランショルダーのジップアップフーディー。春らしい明るく軽やかなライトブルーのボディに、ブランドアイコンとなっている4本線をホワイトの編み変えで左袖に表現。鮮やかなアクセントとして一際輝きを放っている。共地のパンツもやや細身のシルエットで、オーセンティックかつクラシカルな印象。しかし、セットアップで着用することで、一気にアップトゥデートなスタイルに仕上がる。
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Photo:Tatsuya Ozawa(Off-White™・Rick Owens)
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