【インタビュー】次世代の「サッカーショップKAMO」が登場!スタイリストMASAH氏ディレクションによる、“サッカーもファッションも両立できるウェア“とは?
- 11.02 Wed -11.08 Tue
- 伊勢丹新宿店 メンズ館1階 プロモーション
来たる11⽉世界中のサッカーファンがカタールに釘付けの中、日本を代表するサッカー用品専門店である「サッカーショップKAMO」が、伊勢丹新宿店 メンズ館1階 プロモーションでポップアップストア「サッカーショップKAMO - Locker Room -」を開催する。ディレクターにスタイリストMASAHを迎え、「コラボレーション・オリジナル・セレクト」の構成で新たなパートナーともタッグを組み今までにないスタイルのサッカーショップが出現する。「人それぞれ、思い思いの“サッカー”スタイルを楽しめる」という噂のコレクションの全貌を探るべく、キーマン2名を直撃した。
- 開催期間:2022年11月2日(水)~11月8日(火)
- 開催場所:伊勢丹新宿店 メンズ館1階 プロモーション
サッカーもファッションも両立できるウェアを
――アウトドア、トラベル、アート、デザインなど、日常生活のさまざまな要素とクロスオーバーすることによって進化し、新たな局面に突入しているかに思える現代メンズファッション。そんなトレンドにピタリと符号し、スポーツ(サッカー)とファッションという2大要素が華麗に融合した注目のプロジェクトが誕生した。手掛けるのは、日本サッカーの歴史とともに歩んできたサッカー用品専門店「サッカーショップKAMO」。ディレクションするのは、人気スタイリストとして活躍し、近年はブランドプロデュース等でも辣腕を振るうMASAH氏。「サッカーショップKAMO」の営業全般を統括する副社長・蔵並裕樹氏とMASAH氏、このキーマン2人へのインタビューを通して、サッカー熱が最高潮に達するであろうこの時期にローンチされる、注目のブランドの全貌を紐解いていこう。
MASAH氏(以下、MASAH)いきなり裏話になっちゃうんですが、実はこのプロジェクト、最初はこども服としてスタートしたものでした(笑)。というのも、そもそもの発端はウチの長男が小学校に入学してから、あまりにも多くのこどもたちがサッカーウェアで通学していることに気がついたこと。周囲を見渡してみると、僕が暮らしているエリアでは、ビックリするくらいサッカーウェアが日常着として浸透していたんです。でももっと普通に着られて、サッカーもファッションも両立できるウェアが作れるはずだと、ずっと考えていました
――第一子が生まれファミリーをスタートさせて以来、MASAH氏はこどもと一緒に、家族で楽しめるファッションを常に意識するようになったという。そんなライフスタイルとスタイリストとしての自身のこだわりを両立させる価値観や美意識は、藤原ヒロシ氏プロデュースによる伝説のコンセプトショップ「the POOL aoyama」(2016年に閉店)のショップ・イン・ショップ「IN THE HOUSE」としてすでに結実していた。
「スタイリストからディレクターに、大きく重心を移すきっかけになった」(MASAH氏)というこの「IN THE HOUSE」は、2018年に伊勢丹新宿店本館6階で復活オープン(現在は閉店)。その後も伊勢丹とさまざまな取り組みを継続的に行ってきたMASAH氏は、コロナ禍をひきずる2021年、懇意にしている担当者からスポーツとファッションを融合させたファミリー向けのプロジェクトを打診され、かねてから構想していたファッショナブルでデイリーに着られるキッズ用サッカーウェアを提案。さらに、日本における先駆者的なサッカー用品専門店「サッカーショップKAMO」をフィーチャーすることを猛プッシュしたのだとか。
MASAH “まず、こどもありき”というのが、『IN THE HOUSE』から変わらない僕の基本姿勢。ちょうど長男が本格的にサッカーをはじめたこともあり、このプロジェクトに必然的な流れを感じましたね。ただファッションとはいえ、僕自身も高校まで本気で取り組んできた大好きなサッカーをテーマとするからには、中途半端なものは作れない。日常的に着られるものでありながら実際にサッカーを楽しむことをができるようにするには……、「サッカーショップKAMO」の力がどうしても必要だったんです。
蔵並裕樹氏(以下、蔵並) そう言っていただいて素直に嬉しいですし、ありがたいですよね。ウチとしても、非常に魅力的なプロジェクトだと思いました。
MASAH 僕にとって、いまでも「サッカーショップKAMO」は特別な存在。だから大いなるリスペクトをもってオファーさせていただこうと思ったんですが……、残念ながら伝手がなかった。ファッション業界の知人や友人の力を借りることで、どうにか窓口となってくれる方とつながることができたんです。それが、まさかの蔵並副社長でした(笑)。結果、これがプロジェクト成功の最大の要因だったと思っています。蔵並さんは、ディレクターである僕なんかよりはるかに“名監督”でしたから。
蔵並 いやいや、サッカー業界のマーケット情報を少しインプットしただけで、さまざまなアイデアをアウトプットしてくれるMASAHさんは流石でしたよ(笑)。紆余曲折を経て、最終的には舞台を伊勢丹新宿店メンズ館に移し、高感度な大人の男性にしっかりアピールできるものにすることになったのもよかったと思います。せっかくMASAHさんや伊勢丹さんとご一緒できるんですからね。<FreshService/フレッシュサービス>さんや<NAIJEL GRAPH/ナイジェルグラフ>さんなど、魅力的なコラボレーターの皆さんとご一緒することができたのも、すべてMASAHさんのおかげです。
あの<フレッシュサービス>から、新たにスポーツラインが登場
――自身もサッカーに熱を注ぐスタイリストのMASAH氏をディレクターに迎え入れた「サッカーショップKAMO」との本企画は、いつしか<フレッシュサービス>や<ナイジェルグラフ>という、現在のファッション界、ポップアート界を代表する超強力なコラボレーターを巻き込む一大プロジェクトとなった。
MASAH このプロジェクトを成功させるに当たっては、ビジネス的にも目玉になるコラボが必要だと考えていました。そこで声を掛けさせてもらったのが、南(貴之)くんの手掛ける<フレッシュサービス>。彼は実はかなりサッカーが好きで、業界屈指の愛好家でもありますからね。
――ファッションシーンを牽引するクリエイティブディレクター・南 貴之さんは、MASAH氏の提案を受けて「面白そう。やろう!」と即断即決。しかも単なるコラボレーションではなく、<フレッシュサービス スポーツ>という新ラインを特別にローンチするほどの力の入れ具合となったのだという。
MASAH スポーツという新しいライン名にしたのは、今回のプロジェクトに縛られない、新たな展開や将来的発展を見越してのこと。もしかすると次は、バスケットボールがテーマのコレクションが誕生するかもしれないわけです。
蔵並 初めて<フレッシュサービス>さんの展示会にお邪魔したとき、その新定番的なデザインはもちろん、シンプルでベーシックな色使いに心惹かれました。こういう主張しすぎない色とデザインなら、ヴィヴィッドな色や柄が多いプロサッカークラブやナショナルチームのユニフォームとも、間違いなく相性がいいですからね。企画の担当者の方がサッカー好きだったことで、微妙なニュアンスを共有しやすかったのも大きかったですね
――まさに<フレッシュサービス>といえば、タイムレスでスタンダードなアイテムを今日的シルエットと気の利いたディテールでアップデートしたアイテムが充実する新定番ブランド。ある種“ノームコア”的なクラシックさが魅力のブランドに、あえて抗菌作用をもつVIBTEXなどの先進的な機能性素材という融合する。これにより、普遍的なファッション性と高い機能性を兼ね備えた、<フレッシュサービス スポーツ>が誕生した。
MASAH <フレッシュサービス>ならクラシカルなコットンベースのスウェット上下とすべきところ、“サッカーもできる普段着”がコンセプトだった今回の<フレッシュサービス スポーツ>では、全アイテムに機能性素材を採用することにしました。バチバチのトレーニングウェアもいいけれど、こんな普通におしゃれな服でもサッカーできるじゃんって(笑)。機能性素材って、シンプルに男心をくすぐるものでもありますしね。あとは蔵並さんがおっしゃったように、サッカーのユニフォームと合わせて着られるという部分は、強く意識していますね。
蔵並 そうそう。サッカーの強豪国、ドイツ、スペイン、ブラジル、フランス、そして日本代表のユニフォームとも相性バツグンです。
MASAH でもスタジアムのサポーターとは違うから、あくまでユニフォームはインナーとして着てほしい。<フレッシュサービス スポーツ>のスウェット裾から、チラ見せするくらいが理想ですね。この<フレッシュサービス スポーツ>とは別に展開しているオリジナルのインラインでは、チラ見せにピッタリなアイテムを豊富にラインアップしています。個人的に絶対譲れなかったのが、レフェリーがもっているイエローカードとレッドカードを意識した、蛍光のイエローとオレンジを差し色として使うこと(笑)。この2色は本物に忠実な原寸サイズのステッカーにも採用しているので、ぜひチェックしてみてください。
<ナイジェルグラフ>のグラフィックと、“サッカー”界隈の素敵な面々
――更に“オリジナル”においても、<ナイジェルグラフ>とのコラボが実現。伝統の“KAMO”ロゴをイラストレーション化した、描き下ろしのグラフィックをプリントしたスウェットやフーディー、Tシャツなどを展開するという。
この“KAMO”ロゴのみならず、今回のオリジナルとして展開される<スフィーダ>のフットサルボールや<ラミダス>のパッカブルトートバッグなどもすべて、それぞれの“ブランドロゴ”が<ナイジェルグラフ>による描き下ろしのイラストレーション化されているというから驚きだ。
MASAH <フレッシュサービス スポーツ>、オリジナルと並ぶもうひとつの柱が、セレクトです。これはフットボールカルチャーマガジンの『SHUKYU Magazine』にキュレーターとして立ってもらい、彼らが不定期で行っているポップアップイベント『SHUKYU Store』を、このスペースで開催してもらうようなイメージ。メジャーもマイナーも、海外も国内も、サッカーもフットサルもeスポーツも、色んなカタチの“サッカー”が、「サッカーショップKAMO」の名のもとに集えたらいいな、と考えました。
――参加しているメンバーを見てみると、ヴィンテージサッカーユニフォームショップ『BENE』や韓国・釜山のカルチャーブランド<サウンド ショップ バランサ>、クリエイティブ・サッカーチーム「シティ ボーイズ F.C.」など、サッカーを心から愛し、スポーツ、ファッション、カルチャー、コミュニティといったさまざまな分野でサッカーを盛り上げるチームアップに成功しているようだ。
MASAH サッカーはプレイするだけじゃなく、Watch(観戦)、Game(eスポーツ)という楽しみ方をする人口がとても増えていると感じます。僕らはこの「サッカーショップKAMO」のアパレルを着て、TVゲームをするという行為も“サッカー”の一環として考えたい。サッカーそのものに興味がない人であれば、ミニチュアのサッカーゴールをインテリアにしたり、サッカーボールをスツールやクッション代わりにしてもらうのもいいんじゃないかと。
蔵並 今回ご一緒させていただく皆さんはサッカーが大好きな方が多く、サッカーが作ってくれたご縁です。皆さんそれぞれの強みをサッカー界に吹き込みたいと思っています。
MASAH 結果として、コレクションは僕自身のプライベートなスタイルに近しいものでありますし、しっかりボリュームのあるものにできました。<フレッシュサービス スポーツ>や<ナイジェルグラフ>のおかげで、いい意味で“脱力感”のある、いまの時代にふさわしいバランスに仕上がっている。協力してくれた他のメンバーが、文化的な厚みをもたせてくれていますしね。「サッカーショップKAMO」の名を汚さずに済んでホッとしていますが……次こそは、キッズラインにも本格的にチャレンジしたいです(笑)。
蔵並 そうですね(笑)。今回の企画は直接的にカタール大会とはリンクしていませんが、各国のユニフォームともコーディネートしやすいアイテムが揃いました。そういう意味で2022年にふさわしいコレクションになっています。私たちが普段取り扱っている<アディダス><ナイキ><プーマ>などもずらっと並べ、一緒にお見せしたいですね。多くの方にサッカーを楽しんでもらいたいと思います。
コレクションと同様にMASAH氏がディレクションしたインスタグラムアカウント@kamo.locker_roomにて順次情報が更新されていく。そしてイベント初日の11月2日(水)から、新宿アルタビジョンで、なにかが起こる……?
Text:Junya Hasegawa(america)
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