1833年の創業から、機械式時計のすべてのパーツの製造を自社で完結させる“マニュファクチュール”としてウォッチメイキングを続けてきた＜JAEGER LE-COULTRE/ジャガー・ルクルト＞。7月6日(水)～7月12日(火)の期間、伊勢丹新宿店 本館1階 ザ・ステージでは、＜ジャガー・ルクルト＞のクラフツマンシップを発信する「レベルソ ストーリー since 1931」を開催する。

ブランドのアイコンピースである「レベルソ」の歴史を振り返る本イベントでは、世界初お披露目となる「レベルソ・トリビュート・エナメル 」葛飾北斎 シリーズの第三弾が登場するほか、数々のヘリテージピースやレアピースなど多彩なラインナップが揃う予定だ。

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誕生から90年を経て輝き続けるクラシック「レベルソ」

アールデコ様式を取り入れた反転式のレクタンギュラ―ケースを特徴にもつ「レベルソ」。その始まりは今のように腕時計の風防に強度がなかった時代に、ポロの試合の衝撃から風防を守るために開発されたものだった。技術の進歩により強度の高い風防を備えるようになった今もそのスタイルは愛され、今では第二時間帯を表示するサブダイヤルとしての役割や、持つ人の個性やアートを表現するキャンバスとして楽しまれている。

世界で10本の珠玉のアートピース。
葛飾北斎 『木曽路ノ奥阿弥陀ヶ瀧』

アジア芸術に捧げるオマージュとして、＜ジャガー・ルクルト＞は「レベルソ・トリビュート」の裏面に葛飾北斎の作品を再現したタイムピースを制作。過去には葛飾北斎の『神奈川沖浪裏』や『下野黒髪山きりふりの滝』を再現しており、今回は第三弾となる『木曽路ノ奥阿弥陀ヶ瀧』を手作業によるグラン・フー・エナメルの細密画で生み出した。

熟練の職人が長い時間をかけて生み出すこのタイムピースは、世界で10本のみの生産。珠玉のレア・アートピースといえるだろう。

ここからは、このタイムピースを生み出すために、惜しむことなく施された＜ジャガー・ルクルト＞が誇る装飾技法をご紹介しよう。

熟練の職人によるエナメル細密画

北斎が70代の頃に制作した『瀧』シリーズの中で最も有名な『木曽路ノ奥阿弥陀ヶ瀧』には、北斎が魅了された流れ落ちる水の力強さや雄大な地形が表現されており、中段では小人のような男性たちが滝のすぐ近くで一休みする情景が描かれている。

作品の特徴である鮮やかなブルーとイエローを再現しつつ、紙に刷ったオリジナル作品に見られる微妙なニュアンスと、徐々に変化する色の独特なぼかし効果を一人の熟練の職人が何週間にもわたり70時間以上の作業を経て表現。800℃での焼成を12～15回繰り返しながら、原画の10分の1以下のサイズに描き出すために、各工程を慎重に計画している。

1世紀以上前の旋盤を用いて生み出される菱形のギヨシェ彫り

今回、腕時計の顔であるダイヤルに施されるのが菱形のギヨシェ彫りだ。グラン・フー・エナメル装飾と同様に一人の熟練の職人によって行われるこの工程では、1世紀以上前の旋盤を使用。60本のラインで構成される菱形パターンを作るために、ダイヤルだけで600にもわたる加工工程を踏んでいるのだ。その後、1週間以上の時間をかけ、少なくとも6～7層のエナメルを800℃で焼き上げることで、半透明の美しいグリーンダイヤルが生み出されている。

＜ジャガー・ルクルト＞のアイコンであるタイムピースに、2人の熟練の職人によって装飾される「レベルソ・トリビュート・エナメル - 葛飾北斎『木曽路ノ奥阿弥陀ヶ瀧』」はブランドの技術の粋を結集させた作品といえるだろう。

今回開催する「レベルソ ストーリー since 1931」を通じて、スポーツ用に開発された時計から始まり、技術力やアートを映し出すキャンバスへと進化を続ける「レベルソ」はもちろん、＜ジャガー・ルクルト＞の取り揃えるコレクションの中から、ご自身にぴったりのタイムピースを見つけてみてはいかがだろう。

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