2022.06.29 update

【特集】“記憶”と“イメージ”の「レプリカ」を、オーラのように身に纏う───<メゾン マルジェラ フレグランス>の楽しみ方


この春のリフレッシュオープンで、伊勢丹新宿店 メンズ館1階 フレグランスにて常設展開をスタートした<Maison Margiela Fragrances/メゾン マルジェラ フレグランス>が好調だ。さまざまな“シーン”を再現した多彩な香りは、ジェンダーフリーで楽しめ、鮮やかな“記憶”の旅へと連れ出してくれる。そんな「REPLICA(レプリカ)」フレグランスの魅力の秘密、この夏おすすめの香りを紹介する。


  1. <メゾン マルジェラ フレグランス>の「レプリカ」フレグランスとは?
  2. 持続的な進化を遂げる、香りの「レプリカ」
  3. これからの季節におすすめのブランド人気フレグランス5選
    1. 「レイジーサンデー モーニング」
    2. 「ジャズ クラブ」
    3. 「ウェン ザ レイン ストップス」
    4. 「スプリングタイム イン ア パーク」
    5. 「セーリング デイ」


<メゾン マルジェラ フレグランス>の「レプリカ」フレグランスとは?


<メゾン マルジェラ>は、1988年にパリで設立され、オーセンティシティー(信頼性)・アノニミティー(匿名性)・リコンセプション(再構想)を通してそのクリエーティビティを発信している。そんな孤高のメゾンが1994年、“時代を超越する普遍性”をコンセプトにローンチした「レプリカ」シリーズは当初、ある都市、ある時代の名もなきヴィンテージアイテムを、メゾンのフィルターを通して見事に再現した洋服やアクセサリー、シューズなどのカプセルコレクションであった。

しかし、この“時代を超越する〜”というコンセプトを表現する上で、フレグランスほど適した“アイテム”は他にない。なぜなら香りは何年、何十年という昔であろうとお構いなしに、思い出の“シーン”を思い出させてくれるタイムマシンのようなものだから。

そんな香りの本質に着目し誕生したのが、年代や場所から時刻、天気、ムードや感情のゆらぎまで、さまざまな記憶や思い出を鮮やかに再現する“メモリー・イン・フレグランス”というコンセプトでつくられる香りのメゾン マルジェラ「レプリカ」フレグランスだ。

 


「レプリカ」といえば、大きくREPLICAとプリントされた下に製品名、起源、年代などの情報が記載された、白地の織りネームがその象徴。この様式はフレグランスにも踏襲されており、見る人が見れば一目でそれと分かるものとなっている。ちなみに<メゾン マルジェラ>の“カレンダータグ”におけるナンバーの「3」はフレグランスを意味している。

そして「レプリカ」フレグランスの最大の特徴ともいえるのが、「レイジーサンデー モーニング」や「ウェン ザ レイン ストップス」など、すべての香りがある特定の“シーン”をイメージしたネーミングとなっていること。起源や年代についても「2003年のフローレンス(フィレンツェ)」などと具体的で、これももちろん誰かの記憶に存在している“シーン”であることを示している。

 

メゾン マルジェラ「レプリカ」フレグランスの売り場では、すべてのボトルにそれぞれの香りの元となる“記憶”を可視化したかのような、正方形トリミングのポラロイド写真が添えられている。これにより専門的な知識がまったくなくても、気になった写真を選ぶだけで好みの香りにたどり着くことができるというわけだ。

 

また香水の世界では常識となっている、原料や成分、調香師などに関する表記を控えていることも特徴的。すべては“メモリー・イン・フレグランス”というコンセプト通りの、銘柄ではなく記憶、知識ではなく感覚で選ぶこだわりのフレグランスであることを意味している。

 

持続的な進化を遂げる、香りの「レプリカ」


そんなメゾン マルジェラ「レプリカ」フレグランスの香りに、ジャンルやジェンダーといったしがらみはない。かつては便宜上、男性向け、女性向けというセグメントも確かに存在していたが、本来的にジェンダーフリーな香りであることは明白。実際、多くの香りが男女比率に大きな偏りのない支持を獲得しているという。

 

また環境に配慮した取り組みにも積極的で、たとえばフレグランス(100mL)のガラスボトルは約19%軽量化し、原料の約10%をリサイクルガラスに置き換えたものへと移行中だ。これにより有限資源の使用量を抑えるだけでなく、運搬時に排出される二酸化炭素削減にも貢献できる。


さらにボトルの上部に巻きつけられたコードの素材は、徐々に従来のコットンから木材パルプを原料とする環境性能の高い素材へ置き換わっている最中とのこと。コットンよりも少ない水で加工できるという利点があるのだ。

 


そしてユーザーにとっても大きなメリットのある取り組みが、ボトルトップをスクリュー開閉式に変更していること。スクリュートップなら100mLサイズのボトルからトラベルサイズに移し替えることもでき、なによりお気に入りのフレグランスを最後まで無駄なく使い切ることができる。最終的には、部材ごとに分別してリサイクルできるという点にも注目したい。

*上記の新仕様ボトルは、入荷次第順次切り替え予定です。

*切り替え予定日は<メゾン マルジェラ フレグランス>スタッフへお問い合わせください。

 

このようにメゾン マルジェラ「レプリカ」フレグランスは、そのコンセプトを少しも変えることなく、社会的責任を果たしながら、より心地よく使用できるように進化し続けている。おうち時間などに使いやすい、ハンドクリームやボディローション、キャンドルなどもラインナップされているので要チェックだ。

 

 

これからの季節におすすめのブランド人気フレグランス5選

続いて、これからの季節におすすめしたい人気フレグランスを5つ紹介しよう。まずはメゾン マルジェラ「レプリカ」フレグランスのベストセラー、「レイジーサンデー モーニング」。

 

「レイジーサンデー モーニング」

レプリカ オードトワレ レイジーサンデー モーニング
(30mL/100mL) 9,020~18,150円

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現在、全15種類が展開されている「レプリカ」フレグランスにおいて、総売上の約半分を占めるほど圧倒的な人気を誇っているのが、この「レイジーサンデー モーニング」だ。まるで寝起きの微睡みのなかで洗いたてのシーツに包まれているような、柔らかく清々しい香り。清潔感たっぷりで季節や性別にとらわれることなく使いやすい、日本人好みのオードトワレだ。

 

「ジャズ クラブ」

レプリカ オードトワレ ジャズ クラブ
(30mL/100mL) 9,020~18,150円

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「ジャズ クラブ」は、ニューヨーク・ブルックリンにある隠れ家的バーを訪れた気分に浸れる渋めの香り。ウィスキーやラム、シガーなどの馥郁たる香りが時折フワッと顔を覗かせ、そして気づけば消えていくような、洗練された大人にふさわしい色気が漂う。

 

「ウェン ザ レイン ストップス」

 

レプリカ オードトワレ ウェン ザ レイン ストップス
(100mL)18,150円

 

そして「ウェン ザ レイン ストップス」。香りは雨上がりの澄んだ空気と優しい陽の光を感じる、華やかで爽やかなもの。しかしさらにその”奥”には、たっぷりと水を含んだ木や土、草花のイメージまでもが浮かび上がってくるかのよう。「止まない雨はない」という言葉のように、暗い時代から解放される喜びが連想される。

 

「スプリングタイム イン ア パーク」

 

レプリカ オードトワレ スプリングタイム イン ア パーク
(30mL/100mL)9,020~18,150円

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「スプリングタイム イン ア パーク」がイメージする”記憶”は、2019年の上海が舞台。国際都市として、世界中からさまざまな人種が訪れるようになった上海。その一角にある公園では、春を迎えて多くの花たちが一斉につぼみを開き始めたところだ。植物が最もエネルギーに満ちあふれているこの瞬間の、フレッシュでウキウキとする軽やかさ、モダンなオリエンタル感と国際色の豊かさを、香りで見事に表現している。

 

「セーリング デイ」

レプリカ オードトワレ セーリング デイ
(30mL/100mL) 9,020~18,150円

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最後に紹介する「セーリング デイ」は、蒸し暑い日本の真夏にも合いそうな、清涼感のある香り。ギリシャ・パロス島でのバカンスで、エーゲ海の波のしぶきを顔に浴びているかのように爽やかでクリーン、そしてスポーティーだ。このイメージそのままに、スプレーで“浴びる”ように香りを身に纏いたい。

 

この「セーリング デイ」に限らず、「レプリカ」オードトワレは、スプレーしたミストをくぐるように“浴びる”のがオススメ。その方が香りの特徴をストレートに表現しやすく、オーラのように香りを身にまとうことができるのだ。


というのも、「レプリカ」フレグランスは香りの印象が優しく穏やかで、持続時間も約3~4時間程度というオードトワレのみの展開となっている。軽やかでカジュアルに日常使いしやすく、一日のうちの適度なタイミングで香りをチェンジすることができるオードトワレなら、”シーン”や気分に合わせて香りを変える、というファッショナブルな使い方が可能だからだ。

 

メゾン マルジェラ「レプリカ」フレグランスのこだわりは、人々の中に眠る香りの“記憶”に着目していること。しかしこの“記憶”をどんな新しい“記憶”や思い出で上書きしていくかも、使う人次第、使い方次第の楽しみといえそうだ。

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Photograph:Tatsuya Ozawa
Text:Junya Hasegawa(america)

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