塊根植物ブームを牽引する<ボタナイズ>が長期ポップアップで「鉢」にフォーカス!
メンズ館6階 メンズコンテンポラリーにて、10月4日(火)までのロングラン・ポップアップショップを開催中のエキゾチックプランツショップ<BOTANIZE/ボタナイズ>。見る者を惹きつける個性的なフォルムの塊根植物や多肉植物のラインナップに加えて、<ボタナイズ>オリジナルの鉢にニューアイテムが続々登場。すべて自らが設計・デザインしたオーナーの横町 健氏に、鉢の魅力とポイントを語っていただいた。
横町さんが出合ってひと目惚れした塊根植物とは
出合って以来、今でも一番好きな塊根植物(コーデックス)は、南アフリカ産の「ユーフォルビア・オベサ(Euphorbia obesa)」です。ぽってりした真ん丸のフォルムで、上から見ると中心部から放射線状に8本の稜線が走っていて、真上から見たときに、「自然界にこんな素晴らしいシンメトリーな植物があるのか」と衝撃が走りました。もちろん同じ形状、稜線の付き方のものは二つとなく、完全に唯一無二なところも大きな魅力です。
コーデックスは、塊根植物・塊茎植物とも訳します。漢字のまま「塊の根っこ」を想像してもらうと分かりやすいですが、ぼってりしたフォルムに葉っぱがちょっと出ている植物です。「育てるのは難しいですか?」とよく聞かれますが、乾燥した過酷な土地に育ち、塊の部分に水分をたくさん含んでいるので、水やりにはそれほど神経を使いません。
コーデックスの魅力は、なんといっても「独特なフォルム」です。<ボタナイズ>を始めた頃は、珍しい植物好きの方が喜んでくれましたが、最近はファッションやインテリアが好きな方が増え、さらにフィギュアのコレクターが鉢に興味を持ってくれて、そこから植物にハマっていく人も多くなっています。
オシャレな男性がコーデックスや鉢にハマる理由
自分も含めた30~40代の男性は、子どもの頃に、キンケシやガンプラなど「フィギュアを並べて愛でる楽しさ」を知っています。大人になってコーデックスと出合って、育てる楽しさに加えて、並べて愛でる楽しさに再び目覚めるようです。元々コレクトするモノは男性がハマりやすいですが、愛らしいフォルムの植物プラス個性的な鉢の組み合わせ、さらに鉢を替えて植え替える楽しさなど、“集める”ことから趣味に進化していくようです。
伊勢丹メンズ館では5月11日(水)から10月4日(火)までという長期間のポップアップを開催していますが、メンズ館で初めてコーデックスと出合って関心を持ってくれて購入されるお客さまも多いですね。短期のポップアップより種類を多く紹介できるので、私たちもラインナップに力を入れています。
今回、特に人気なのが「鉢」で、「この鉢が欲しいから」と、鉢から植物の方に入って来る新しい現象も起きています。5月末に発売した丹波篠山・豪人窯の野村豪人さんが作る「GOUJIN鉢」は抽選販売になるほどの人気です。豪人さんにはこちらの希望とサイズ感だけを伝えて、あとは楽しみながら作ってもらっていますが、表面のテクスチャーや飾りの金細、エッジの効いたシャープなフォルムなど、二つと同じものはない作品としての評価も高くなっています。
また、<ボタナイズ>では、園芸業界でプラスチックの鉢やパレットなどが多用され、大量廃棄されている現状を見て、とうもろこしのでん粉由来の素材を使った“土に還る鉢=PLA POT”をオリジナルで開発。石油由来のプラスチックに代わる、環境に配慮した鉢を今後もリリースしていきます。
ポップアップ期間中、続々と<ボタナイズ>の新作の鉢が発売!
ファッション感度の高い人なら分かってくれると思いますが、ぼってりしたフォルムの植物には深さの浅い鉢が、縦に長い植物には深さのある鉢がバランスが良いというように、それぞれの植物に合う鉢があるものです。自分のお気に入りの植物を愛でているうちに、鉢を着せ替えのように変えたくなるのです。
<ボタナイズ>のポップアップでは、順次新しい鉢の提案をします。6月にはそれぞれエディション10限定の「真鍮=金」と「ジュラルミン=銀」製の鉢をリリースしました。
デザインは<ボタナイズ>で人気の3連スタッズの鉢で、真鍮は、無垢の真鍮をくり抜いてデザインを忠実に再現。真鍮もジュラルミンもそれぞれプレートとスタッズデザインのバングル付きで、スペシャルボックス入り。鉢というよりアートピースです。
真鍮もジュラルミンもフォルムは私の理想通りで、すでに海外から問い合わせもいただいています。このスペシャルな金・銀の鉢は、キン肉マンの王位継承“金のマスクと銀のマスク”からのインスピレーションで、自分の遊び心の究極でもあります。
今後は、“土に還る鉢=PLA POT”の総スタッズのデザインと、縦にスタッズを飾った鉢をリリースする予定です。
ペンキのタレ具合から発想したドリップ柄デザインと、ハニカム形状の鉢も開発中。さらに、大きな植物に対応するビッグサイズと、植物を置いて並べるトレイも発売を予定しています。
すべての鉢は自分が設計・デザインしていますが、使い方は植物の植え替え以外にも、ディスプレイ用にしたり、小物入れに使ったり、アイデア次第でシーンが増えていくことも想定しています。コーデックス好きの人はもちろん、陶芸など器が好きな人、サステナブルに興味がある人にもぜひ手に取ってほしいと思います。
- メンズ館6階 メンズコンテンポラリー
【特集】大人がハマる塊根植物、ブームの火付け役「BOTANIZE(ボタナイズ)」横町 健が語る魅力と楽しみ方
【特集】注目株はアストロフィツム、 おうち時間を充実させる「BOTANIZE(ボタナイズ)」の塊根植物*価格はすべて、税込です。
*本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
Photo:ISETAN MITSUKOSHI
Text:Makoto Kajii