『MR_BEAMS meets ISETAN MEN'S』Vol.2|奇跡の取り組みが生んだ別注アイテムを一挙解説!
前回ご紹介した、<ビームスF>西口氏×伊勢丹メンズ 稲葉の別注アイテムに続き、ビームスオリジナルレーベル<ブリッラ ペル イル グスト>ディレクターの無藤和彦氏と、伊勢丹メンズ バイヤーの谷口雅樹に話を聞いた。
しかしラインナップは、まだこれでもほんの一部。すべてのラインナップは、後日発表される予定だ。乞うご期待!
MR_BEAMS meets ISETAN MEN'S
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両者の想いを込めた渾身の別注コレクション!
<EMMETI/エンメティ>
人気モデル「JURI」のカラバリ8選、ライダース
無藤 <エンメティ>のシングルライダース「JURI」は一番の人気モデルです。
谷口 多くのインフルエンサーからも支持されています。
無藤 じつはビームスではオリジナルで肩の作りを変更してもらっています。
谷口 そんな別注ができるんですね!
無藤 ジャケットと同じ立体的な肩設計にすることで、着心地をアップしています。
谷口 その「JURI」を今回は8色のカラースエードでラインナップしました。
無藤 以前<ブリッラ ペル イル グスト>で白やロイヤルブルーといった、きれいめのカラーをリリースしたらとてもお客さまに喜んでいただけたので、今回は、あまり市場には出回らないけれどあったらいいな、と思えるカラバリを選びました。
谷口 伊勢丹メンズでも扱ったことのないようなカラーパレットですが、意外と手持ちのデニムに合わせたら着こなせそうなラインナップです。
無藤 気持ちが暗くなりがちな時代だからこそ、楽しんで着られる服を着て欲しいですよね。
<AUBERGE/オーベルジュ>
ファッションアイコンからインスパイアされたフレンチなGジャン
無藤 これはとあるGジャンを<オーベルジュ>の小林学さんに復刻していただいたものです。
谷口 某フランス人アーティストが着ていたものですね(笑)。
無藤 洋服に無頓着だったと言われる稀代のモテ男、彼が着ていたのはタイトシルエットだったのですが、今の時代に着られるフィッティングに作り直しました。デニムの色もフランス人が好みそうなヨーロピアンブルー。背中の刺繍も、かなりリアルに復刻されています。
谷口 元ネタは、ブランドもわからないままだったんですよね。
無藤 デザイナーの小林さんはヴィンテージの大家で、パリに住んでいたこともある方。小林さん曰く、どこかの量産品だったんじゃないか、と。
谷口 残されているポートレートでは、それをかっこよく着こなしていました。なんだか、トライしてみたくなる一着です。
無藤 僕自身が着こなしてみたいと思っていたアイテム。それだけに思い入れが深いんです。
<YCHAI/イカイ>
ブリーチカラーも新しい細身デニムのニューモデル
谷口 <イカイ>と言えば「ロブスト」が定番ですが、これは新モデルの「パナテラ」です。
無藤 いま僕が穿いてるモデルがまさにそれ。ロブストよりワタリ部分が細身のストレートシルエットという新作です。40代オーバーの方にはこちらのほうが馴染みやすいかも。
谷口 ワイドシルエットがトレンドですが、実際にお客さまに支持されるシルエットは、意外と細身だったりします。
無藤 そこへ、このブリーチカラー。いま、このぐらいの薄色のデニムが気になってるんです。
谷口 <イカイ>のカラーバリエーションは、リジッドとワンウォッシュぐらいしか無かったところへ、今回、新たにこの色を別注しました。
無藤 これは業界あるあるですが、出来栄えを気に入ったメーカーが次のシーズンから定番化するという(笑)。
谷口 この色も来シーズンから定番色に仲間入りするそうです。
無藤 イタリアのデニムはジャケットとの相性がとにかくいい!このブリーチカラーなら、ホワイトデニム感覚で合わせられて、文字通り色気があるのではないでしょうか。
<Giabs Archivio/ジャブスアルキヴィオ>
ワンマイルウェアではもったいないセットアップ
谷口 最近人気のカジュアルセットアップ。パーカでセットアップというと組み合わせはワンマイルウェアのイメージですが、こちらは、わりとしっかりとした外出着として作り込みました。
無藤 いまはまだ難しいけど、電車に乗れる、夜遊びにいけるパーカのセットアップをイメージしています。
谷口 カシミヤのジャージーでという話もあったんですが、日常使いがしやすいように、上質なウールのジャージー素材を選びました。パンツのモデルは「マサッチョ」ですね。
無藤 色は黒。これはもう、セットアップで着るなら黒1色でしょ、と。ディテールもかなりこだわりましたね。
谷口 はい、ウェストのドローコードは編み紐にして、先端のメタルパーツとジップのカラーはガンメタリックに揃えました。これ、ちょうどいい色がなくて、かなり無理をいって整えてもらったんですよね。
無藤 スポーツウェアのジャージーとはひと味違う、大人の遊び着。
<GRENFELL/グレンフェル>
裏地で魅せる王道のブリティッシュステンカラー
無藤 <グレンフェル>は毎年オーダー会も開かれていて、<ビームスF>のコートブランドとして中心的な存在です。
谷口 伊勢丹でも人気のブランドです。
無藤 モデルは<ビームスF>の別注型「ベルテッドキャンベル」。あえてグレンフェルクロスを使わなかったんですよね。
谷口 はい、こちらは<ビームスF>ディレクターの西口さんと相談して、通年着られる機能性素材を使いました。
無藤 黒にしたのもFっぽいというか、男っぽいよね。
谷口 ファッションユーザーにとっては、断然黒が馴染むと思います。
無藤 やっぱり伊勢丹らしいところは裏地ですね。ブラックウォッチ!
谷口 ライニングは取り外しできるものにして、ビジネスユースとしても着こなせるように、3シーズン対応にしました。
無藤 僕ならジーンズにクルーネックのセーターをあわせてジャケット代わりに羽織りたい。足元はウェストンにして、パリっぽく着たいですね。
<VALSTAR/ヴァルスター>
甘さを抑えた表革のヴァルスタリーノ
無藤 このヴァルスタリーノも、ビームスオリジナルの型紙で別注したモデルがベースです。
谷口 身幅に少し余裕があって、今の時代にフィットするシルエットだと思います。
無藤 一見ヴァルスターとわからないところがポイント。表革というだけで、スゴい色気がありますよね。
谷口 羊革は、ソフトなうえに軽さもあって、着やすい革質です。同時にハードな男クサさもあるところがいいですね。
無藤 いまショート丈のブルゾンがトレンドなところにハマりそうじゃないですか?
谷口 トレンドも感じさせながら、手持ちのワードローブに加えやすいアイテムですよね。
無藤 レザーブルゾンは時代を問わないアイテムだから、流行問わず着られますね。
<DRUMOHR/ドルモア>
ビームスの人気色でリリースされたボーダーのカシミヤニット
谷口 これはビームスと伊勢丹メンズの違いが思いっきり出たアイテムです。
無藤 ビームスではこのブラック×ブラウンのボーダーって、大人気の配色なんです。
谷口 こういうところでビームスと伊勢丹メンズらしさが出せたのではないかと思います。
無藤 今年はボーダーの当たり年だから、きっと伊勢丹でもこの配色を着てみようという方はいらっしゃるのでは?
谷口 素材もピュアカシミヤにしているので、ラグジュアリーな印象もあります。新しい感性を勉強させていただきました。
無藤 黒×茶は茶系のジャケットや、今日の僕みたいな白いジャケットに合わせてもいい。ネイビー×ロイヤルブルーは金ボタンの紺ブレと合わせてみたいですね。
谷口 イメージが湧いてきます。来春は、ブラック×ブラウンのボーダーを伊勢丹メンズでも取り入れてみたいと思います。
会期中、伊勢丹メンズ館店頭には、<BEAMS F/ビームスF>・<Brilla per il gusto/ブリッラ ペル イル グスト>のディレクター陣も接客に立つ予定(10月9日(土)午後1時~午後8時)だ。インスタライブも開催予定!?
→ISETAN MEN’SやメンズテーラードクロージングのInstagramでも随時情報更新!
- 10月13日(水)~10月19日(火)伊勢丹新宿店 メンズ館5階 メンズテーラードクロージング
- 三越伊勢丹オンラインストアでは、一部アイテムを10月13日(水)午前10時より販売開始予定
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Photograph:Tatsuya Ozawa
Text:Yasuyuki Ikeda
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*一部表記に誤りがあり、テキストを修正いたしました。2021年10月1日
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