大胆なリモデルが進行中の伊勢丹新宿店では、今年11月に＜HERMÈS/エルメス＞伊勢丹新宿店がリフレッシュオープンされるにあたり、「HERMÈS IN MOTION - エルメス・イン・モーション」としてテンポラリーストアを展開中。本館、メンズ館各所に期間限定のストアを順次開設し、＜エルメス＞ならではの世界観とコレクションを紹介していく。

ついにメンズ館からスタートした、「エルメス・イン・モーション」

伊勢丹新宿店本館・メンズ館各所に順次オープンする4つのテンポラリーストアでは、馬具工房からスタートした＜エルメス＞のルーツを想起させながらも、あくまでコンテンポラリーな”いま”のメゾンを表現するもの。時にゆっくり（ウォーク）と、時に小走り（トロット）で、ある時は駆け足（カンター）で走り抜け、そしてまたある時は全速力で疾走（ギャロップ）し、今に至る───。そんな馬の「歩調/動き」、そして＜エルメス＞の絶え間ない「躍動」を表現した現代的で特別な空間で、＜エルメス＞の世界観と最新のコレクションを楽しめる。

最初のステージはすでに5月21日（金）からスタートし、＜エルメス＞伊勢丹新宿店再オープン直前の11月19日（金）まで開設される、メンズ館1階 プロモーション。＜エルメス＞メンズのアーティスティックディレクター、ヴェロニク・ニシャニアンによる最新のプレタポルテ・コレクションを中心に、カレ、ロザンジュなどのシルクアイテム、シューズなどが幅広く展開されている。

＜エルメス＞のバッグの起源として知られる「オータクロア」、トゥアレグ族によるシルバー製ベルトバックル、手が蹄鉄の形をしたロボットのモチーフ「ミスター・ファリエール」があしらわれたプレタポルテや小物など、見逃せないアイテムが盛りだくさんだ。

躍動感あふれる現代的な空間、伊勢丹だけの＜エルメス＞の世界

伊勢丹新宿店内の全4テンポラリーストアには共通した内装テーマがあり、馬の動き「モーション」のリズムを抽出し、4本の金属製ポールからなるオブジェとして可視化することで、動的かつアーティスティックな空間へと昇華している。メンズのアイテムを揃えるメンズ館1階 プロモーションでは、堂々と優雅に歩く馬の姿を感じさせる「ウォーク」をテーマに空間を演出。

そして本館2階 イセタン ザ・スペースは、サマーリゾートのワクワク感、馬が飛ぶように駆け抜ける姿をイメージさせる「ギャロップ」がテーマとなっている。両者の空間の違いに目を向けてみるのも、また面白い。

このユニークで洗練された内装設計を手掛けたのは、気鋭の若手建築家として注目を集める御手洗龍氏率いる、御手洗龍建築設計事務所。メンズ館正面入口横には、馬の脚のシルエットを思わせる洞窟内で馬や帆船が舞う神秘的なウィンドウディスプレイが設置されており、これも同事務所によるもの。併せてチェックしておきたい見どころだ。

何度訪れても楽しめる、シーンごとに姿を変える多彩な店舗

本館2階 イセタン ザ・スペースにも6月1日（火）から8月22日（日）まで、もう一つのテンポラリーストアがオープン予定。ここではナデージュ・ヴァンへ・シビュルスキーが手掛ける2021年春夏のウィメンズ・プレタポルテ・コレクション、ピエール・アルディによるシューズを中心に、アクセサリー、革小物、シルクアイテムなどウィメンズのライフスタイルを彩るオブジェ、テーブルウエアをはじめとするホームコレクションなど、バリエーション豊富な製品を展開。“リゾート気分”を味わうのにぴったりな製品も数多く、思わず長居してしまう、洗練された空間となっている。
また8月23日（月）からは、本館1階 プロモーション（11月22日（月）まで）と本館3階 ザ・ステージ（11月19日（金）まで）へと場所を移し、2021年秋冬の最新コレクションをフィーチャー。同じくプレタポルテやシューズ、テーブルウエア、ホームコレクションなどをラインナップする。

誰もが待ち焦がれる＜エルメス＞伊勢丹新宿店のリフレッシュオープンは、およそ半年先の11月23日（火・祝）。新しい店舗へ向けて、軽やかにステージを変え、様々な製品と空間で＜エルメス＞の“いま”を体感させてくれるであろう「エルメス・イン・モーション」は、何度でも訪れたい注目のテンポラリーストアとなりそうだ。

まずはメンズ館1階 プロモーションと本館2階 イセタン ザ・スペースで、＜エルメス＞の夏の訪れを感じてみてはいかがだろうか。

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Photograph：Nacása & Partners Inc.
Text:Junya Hasegawa（america）


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