【インタビュー】葉加瀬太郎さんが履く「プレミアータ ホワイト」のフェチ的愛し方
ハッシュタグ「#ホじゃないよ」はネット上で「プレミアータ ホワイト」を表すキーワード。イタリアの老舗シューメーカー<プレミアータ>の、個性的なルックスが話題となったスニーカーコレクションだが、その履き心地が極上であることも伝えたい。そこで普段から「プレミアータ ホワイト」を愛用しているという、バイオリニスト・音楽家の葉加瀬太郎さんにご登場いただいた。
「プレミアータ ホワイト」を履くと歩くテンポが変わるんです
メディアでファッションについて語る機会の多い葉加瀬太郎さんだが、その言葉には説得力がある理由がよくわかる。実際に自分で買い、着てきたからこそのリアルな言葉が紡がれるからだ。「プレミアータ ホワイト」も、すでに7足購入しているという。今日は、そのすべてをご持参頂いた。
「たまたま娘と食事に行った帰り、ふらりと入ったペッレモルビダのお店で見つけましてね。鞄屋さんのディスプレイに置かれていたスニーカーのデザインに一目惚れして、すぐに干場さんに連絡したんです。」
FORZA STYLE編集長・ファッションディレクターの干場義雅さんとは、番組で共演して以来の友人関係。葉加瀬さんが「ファッションの先生」と絶大な信頼を寄せ、服に関してなにかと相談に乗ってもらっている間柄だ。その干場さんが太鼓判を押してくれたことも手伝って、すぐにその場で2足を購入した。
「最初に買ったのはチノパンに合わせる用のブラウンと、デニム用にネイビー。デザインがかわいいなと思って履いてみたのですが、履き心地もすごくいいじゃないですか。それから一週間も経たないうちに、またお店に行きまして、グレーの2足を購入しました。これはコーディネートのしやすさを重視して選んだんですね。」
すっかり「プレミアータ ホワイト」に魅了され、直営店の公式LINEも早速登録。配信される情報は欠かさずチェックしているという。
「靴が当たる!ってうルーレットくじも毎回引いてますよ。当たらないねぇ、あれ!」と無邪気に笑う。この日履いてきた日本限定デザインモデルも、公式LINE情報で、いち早く知ることができた。
「すぐお店に電話して、どっちか選びたいから、僕のサイズを両方用意しておいてってお願いしたんです。でもお店に行って試着したら1足に選べなくて、結局両方買っちゃった(笑)。」
テーブルの上には定番モデルの「MICK(ミック)」が5足。どれもアッパーにウォッシュ加工が施され、ビンテージ感ある風合いに仕上げた人気モデルだ。コレクションをひと通り履いてみた結果、ラストが一番自分の足に馴染んだそうだ。「かかとのホールド感が堪らない」と言う。
「それと歩きやすさね。ピョンピョンとジャンプしている感じ。前に進むほどスピードが上がっていくんです。そう歩くテンポが、どんどん早くなっていくんですよ。ソールも厚みがあるから5cmぐらい背が高くなるでしょ。178cmの僕にも180の世界が見えてくるわけです。視線と一緒に気分もアガるのがまたいいんですよ(笑)。『プレミアータ ホワイト』を履いた日は、タクシーで行こうと思った距離も、歩けちゃいますから。」
葉加瀬さんのコレクションの中に一足、「LOUTRECK(ロートレック)」というモデルがある。リモンタナイロンのアッパーにビブラムソールを搭載した、トレッキングシューズの人気モデルだ。しかしまだ新品未着用の状態だった。
「これは、釣りに行くとき用にと思って買ったんですけど、じつはまだ一度も外で履いてないんです。釣りより、もっと大役を担ってもらうことにしたんです。」
その大役とは「緊急時の避難用シューズ」。このモデルは履き口に伸縮性のあるリブを使っているため、素足でも素早く履くことができ、ビブラムソールは地震後の室内や瓦礫の上を歩くのも心強い。そこで緊急用持ち出し袋とともに、寝室のベッドの下に常備することにしたのだという。そこまで高く信頼し、命を託す靴に任命された「LOUTRECK」は7足中、もっとも誇らしげな一足だった。
新作モデルを伊勢丹スタイリストがコーディネート
服好き、靴好きで知られる葉加瀬太郎さんは、もちろん伊勢丹新宿店メンズ館もお馴染みのテリトリー。そこで今回、いつも葉加瀬さんのお買物のアテンドを担当するストアアテンダントの関川が、新作の<プレミアータ ホワイト>を取り入れたトータルコーデイネートを紹介させていただいた。
グレースラックスのジャケットスタイルも、足元をスニーカーにすると軽快な装いに。シャツのボタンをいつもより1つ多く開けてラフな感じに着こなしたら、馴染みのレストランに食事に行けるぐらいのスタイルに仕上がった。ここでは履いたのは、定番「ZAC-ZAC 」の新作モデルだ。
「MICKとラストが似ている『ZAC-ZAC』は、僕の足にも合います。デザインがちょっとやんちゃなところがいいですよね。え!アッパーにリネンを使っているんですか? スニーカーにリネンって珍しいですよね。大人はいかにリネンを着るかがテーマだと思っているので、こんなふうにスニーカーで取り入れるっていうのも新鮮ですね。」(葉加瀬さん)
もう1コーデはカーディガンとスキッパーニットを合わせたアンサンブル。葉加瀬さんにとっては何気ない休日着だが、ここ最近一般化した在宅勤務時のテレビ会議などでも使える注目のニューノーマルスタイル。ここでの足元は新作の「JOHN LOW」。リサイクル素材などを使ったブランド初となるサステナブルモデルである。
「ミッドソールのプリントが無色のエンボスになっていますね。サステナブルモデルという点も、いまのファッションのトレンドキーワード。シンプルなグレースエードのデザインは、コーディネートしやすくて好きですね。個人的に、『MICK』はサイドの”ホ”が横向きなので、そろそろ“縦ホ”もいいかなぁ、なんて思います(笑)」(葉加瀬さん)
スニーカーのフェティシズム的愛し方
「仕事ではスーツを着ることが多いので、スニーカーは完全に休日用です。以前はラグジュアリーブランドの白いシンプルな定番スニーカーを履きつぶしては買い換えるということを繰り返していました。14歳の息子がスニーカーマニアで壁一面にディスプレイしてるんですが、いま流行りのダッドスニーカー系は大人にはちょっと履きにくいじゃないですか。それでもこれだけスニーカー文化が華やかな時代だと、ちょっと履いてみたいなって思うこともあったりして(笑)。僕にとって『プレミアータ ホワイト』は、そんな気分を満たしてくれるスニーカーなんです。」前日にツアー初日を終えたばかりとは思えないほど、情熱的にファッションについて語る葉加瀬さんのお話しは、ときにフェティシズム的な面を見せる。例えば、自宅の寝室には靴を磨くためのコーナーがあり、コレクションの中から厳選して傍らに置いておくという。
「休みが1日あると、何足磨くかを考えましてね。積み上げた靴箱を吟味して、よしよし、お前とお前、磨いてやるから待っててね♡って寝室に連れ込むんです(笑)。もちろんスニーカーもクリーナーで磨きますよ。靴のクリームの匂いが好きなんですよ。心が落ち着くんですね。」
うっとりとした表情で「靴は好きとか趣味とかを越えてフェチ!」と公言するのも芸術家らしい。靴だけでなく服への造詣も深く、毎シーズン着るためのワードローブはもちろん、コンサートで着るタキシードや衣装はそのシーズンのテーマに合わせて、すべてジャージー素材で仕立てていると聞いて驚いた。昨年デビュー30周年を迎え、今は「オーケストラコンサート2021The Symphonic Sessions」のツアー真っ最中だ。
「これから全国をまわります。スーツケースには『プレミアータ ホワイト』も連れていきますよ。どのコを連れていくかは、これからゆっくり話し合おうと思っています(笑)。」
紳士靴Instagram:@isetanmens_shoes
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Styling:Akihiko Sekigawa(Instagram:@akihikosekigawa)
Text:Yasuyuki Ikeda
Photo:Natsuko Okada
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