【特集】女性スタイリストが提案!男性に着て欲しい春のビジネス&ウィークエンドスタイル
伊勢丹新宿店メンズ館5階 メンズテーラードクロージングの店頭スタイリストの増子香織と河田(かわた)響子が、男性に着こなしてほしい春のビジネス&ウィークエンドスタイルを提案。
今回は、メンズテーラードクロージングの2021年春夏のシーズンテーマ「しゃれのめす」のもと、女性スタイリストならではの感性で、男性に着て欲しい春のコーディネートをご紹介。普段店頭でお客さまへの対応をしている彼女達がそれぞれが思う今季のスタイリングポイントをご紹介していきます。
ニューノーマルな時代にふさわしい“春の好印象コーデ”のポイント、教えます
メンズテーラードクロージングのシーズンテーマ「しゃれのめす」のイメージをもとに、春らしい鮮やかな色を取り入れながら、新鮮なカラーリングで気持ちが上がる着こなしを提案したい──というのは、<LA SCALA/ラ・スカーラ>でオーダーしたカーキ色のダブルブレストのスーツをエレガントに着こなすスタイリストの増子香織です。
増子:私が解釈する「しゃれのめす」は、”明るくきれいな春の色を着て気持ちも前向きに、おしゃれを徹底的に楽しむこと”です。今シーズンのドレススタイルは、こういう時代だからこそ、一番身近でできる気分チェンジとして、お客さまにおしゃれを目一杯楽しんでいただきたいと思っています。
増子:その中で、私が意識する男性の”好印象コーデ”は、サイズ感が合っている、清潔感がある、さり気なくトレンドを取り入れていることがポイント。そして、自分のキャラクターを理解して着こなしていると、さらに印象がグンとアップします。その一番の近道は、“自分に似合う色”を着ることだと思います。自分の印象が上がる色を知り、装いに取り入れることで自信もつき、さらにおしゃれを楽しめるのではないでしょうか。パーソナルカラーアナリストの資格を持っているのでお客さまに合った色をご提案することもできます。新しい季節にぜひ新鮮なカラーリングをお楽しみいただきたいです!
次に、今季のシーズンテーマ「しゃれのめす」の華やかさを感じさせつつ、大人っぽくシックな装いをするのがこの春のスタイルのポイント──というのは、増子と同じく<ラ・スカーラ>のオーダースーツに身を包んだ河田響子。春夏の生地で、バランスの整ったスーツ姿は、お客さまからの評判も上々です。
河田:好印象の着こなしのコツは、その方に合った色やカタチなど、自分のことをよく分かって着こなしていることですね。5階にも、“自分の印象を変えたい”というお客さまがいらっしゃって、よくお話を聞くと、普段は自分で選んで服を買っているので、どうしても代わり映えがしないことが理由だったりします。そういう方に目線を変えた色やアイテムをオススメすると、コーディネートの幅が広がると喜ばれますね。メンズは、同じアイテムでも、着るシーンや職業によって“見せ方”が変わってくるので、お客さまの好みやTPOなどをしっかり把握して、出来る限りアドバイスをさせていただきます。
河田:最近は、メンズテーラードクロージングのインスタグラムにも出ていて、私が推奨したシャツとネクタイの組み合わせをそのまま購入される方や、“インスタを見て来ました”と来店される方も増えていて、着こなしのご提案ができていることに嬉しく思います。世の中が大きく変わり、みなさんも生活がそれぞれ大変な時期だとは思いますが、そんな中でも伊勢丹に来店されたついでに“河田さんの顔を見に来たよ”と店頭に会いに来ていただけるととてもうれしいです。こんな時だからこそ春夏らしいおしゃれとの出合いをお楽しみいただきたいと思っています!
それではここからは、2人がおすすめしたいコーディネートをご紹介してきます。
1.増子香織がチョイスした春コーデのキーワードは「大人のエレカジ」
【ビジネススタイル】
何歳でも、誰が着ても格好良く決まるスーツスタイル
「エレカジ」とはエレガンスカジュアルのことで、増子が春のビジネススタイルのために選んだのは、パッカブルスーツの代表格である<ラルディーニ>の“EASY WEAR”シリーズ。ビジネスシーンのカジュアル化・コンフォート化を象徴するようなオン・オフ最強スーツです。
増子:<ラルディーニ>のパッカブルスーツの優れているところは、ぱっと見はしっかり見えて、着ると軽くてラクで、伸縮性があり、シワになりづらく、オンにはタイドアップもできて、オフにはこのコーディネートのようにシンプルにカットソーを合わせたり、ドレッシーからスポーティーな印象まで、変幻自在な着こなしが楽しめるところ。若い人にとても人気がありますが、ミドル層の男性が着ても、クリーンで都会的な印象をアピールできる、リラックス感あるスーツです。
【ウィークエンドスタイル】
春らしく3つのアイテムで楽しむ大人のデート服
<オルビウム>のアトリエジャケットは、ドロップゼロの絞りが入っていないボックス型でリラックス感がありますが、ハリ感のある生地なので、襟を立てて上品な印象をだすのがポイントです。クルーネックニットは春らしく華やかにピンクを、クラシックな<アンブロージ>のパンツは落ち着いた中間色をコーディネートしています。
増子:アイテム自体はどれもシンプルですが、上質な生地と確かな仕立てで、カジュアル過ぎないエレガンスさを静かにアピール。ブランドのミックスを楽しみながら、春らしく3つのアイテムを品良く重ねました。靴は黒のローファーをオススメします。
2.河田響子が男性に着てほしい「モノトーン&シンプル」コーディネート
【ビジネススタイル】
春夏らしい明るいトーンのグレーグラデーションが新鮮
グレートーンのシンプルなデザインの<イーヴォ>のコートに、<エルネスト>のスーツ、シャンタンのネクタイでワンポイント遊びながら、同系色でまとめたトーンオントーンのレイヤードが河田のレコメンスタイルです。
河田:シャークスキンの生地を使った<エルネスト>のスーツは、ブランドの新しいイメージを象徴するような一着で、特にジャケットはパッチ+フラップポケットで、単品ジャケットとしても活躍します。このジャケットをジャケパンで楽しむなら、パンツは定番ならベージュやネイビーですが、今季は春らしいグリーン系や、ネクタイの色を拾ってライトブラウンのパンツなどを推奨します。男性のモノトーンコーデというと、黒や白、グレーの単色でまとめがちですが、こういうレイヤーのグラデーションにも挑戦してください。
【ウィークエンドスタイル】
レザーブルゾンを主役に、キレイめコーデで休日を
<エンメティ>のブラックを愛用している人もほしくなるのが、黒に近いダークブラウンのレザーブルゾン。黒よりも若干都会的な感じがありつつ、ゴールドジップでエレガントさをアピールします。
河田:<エンメティ>のレザーブルゾンの存在感が大きいので、インナーは首元がすっきり見えるスキッパーポロをチョイス。ネッカチーフを巻いても素敵ですが、あえてシンプルに着こなします。パンツは、私が“男性に穿いてほしい”ホワイトデニムを合わせました。テーパードがかかっているきれいなジーンズです。靴は素足にローファーでも、プレーンな白無地のレザースニーカーでもOK。これでデートにお出かけください。
Photo:Tatsuya Ozawa
Text:Makoto Kajii
*価格はすべて、税込です。
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