〈エルメス〉が描く、現代に生きるモダンな男性像
一つひとつのアイテムを丁寧に見ていくほどに感じる、贅を尽くした大人のエレガンスと〈HERMÈS/エルメス〉流の遊びの融合。伊勢丹新宿店メンズ館1階=プロモーションで開催中の〈エルメス〉メンズの期間限定ブティックでは、2020年秋冬メンズコレクションのプレタポルテやレザーアイテム、アクセサリーを豊富に揃えている。入口に記されたポップアップテーマ、"Rêve hypnotique d’Hermès"の意味を知ると、よりコレクションの理解が深まるだろう。
アーティスティックな魅力がプラスした最新コレクション
先述した”Rêve hypnotique”をポップアップテーマに掲げた〈エルメス〉。「幻惑的な夢」という言葉の通り、幻想的、惑わす夢を表現したそのストーリーは、同館1階=正面玄関横のウィンドウからストアまで連続的に具現化されている。
中でも視線を引きつける特徴的なマーブル模様は、フランスで活躍しているデジタルアーティスト、ミゲル・シュヴァリエによるパターン作品「hypnotique(イプノティック)」が用いられ、シャツにプリントされていたり、洋服のディテールに見られたり、現代的なグラフィックの魅力がワードローブに付加されている。
「ラディカル」をテーマに、服の本質を考察しつつ、軽やかで構築的に仕上げた2020年秋冬コレクションでは、リラックス感あるゆったりシルエットが多く、ゴージャスなアウターで包み込むスタイルは新鮮だ。
コレクション全体を黒やチャコールグレー、ベージュ、ブラウン系のセピアでまとめて、ディテールに寄っていくと、コートのポケットの玉縁や袖口に革があしらわれていたり、手の込んだ細密な刺繍や裏地に柄が使われたり、レザーをステッチでカシミアに縫い付ける手仕事など、どれも〈エルメス〉らしい大胆なデザインとのコントラストが冴え渡っている。
同ストアの入口で迎えるルックは、胸元にエレガントな表情を作るボウタイ付きシャツと、わたりが太めのリラックスシルエットで裾にアジャストベルトが付いたパンツに、ダブルカシミアのステンカラーコートを纏った着こなし。コートは前立てにレザーを配し、マットなカシミアとレザーの対照的な質感の対比と、1枚のコートの中に生まれるトーンオントーンが芸術的で、足元のボリューム感あるサイドゴアブーツが全体を締めている。
このほか注目アイテムは、ジップスタンドとフーデッドのデザインが選べるゴートスキンのレザージャケット。ウィメンズではよく登場するゴートスキンがメンズコレクションで使われるのは希少で、おろしたてから着やすいソフトな印象は思わず手に取りたくなる。
また、氷の表面のように鈍く光る「トアルアイス」のアウターは、インナーのカシミアやウール、アルパカなどマットな素材と組み合わせて、トーンオントーンで変化をつけるのに最適。光り方によって光沢が変わっていく濃茶と墨クロの2色は秀逸だ。
さらに、期間限定ブティックの会期に合わせて充実しているブレスレットやキーホルダー、カフリンクス、ペンダントなどの新作ジュエリーと、レザーグッズもラインナップ。サイドゴアブーツ、「ケリーバッグ」の金具をモチーフにしたショートブーツ、赤のシューレースがキャッチーなトレッキングシューズなど、ボリューム感のあえるシューズ群も見逃せない
- 開催期間:2020年9月30日(水)~10月20日(火)
- 開催場所:伊勢丹新宿店メンズ館1階=プロモーション
Photo:ISETAN MEN‘S net
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