昨年から続くスポーティムードは今季も継続。むしろ、ウィズコロナでさらなる快適さが求められ、この秋冬は機能素材を用いたアウターがトレンドの目に。
今回はそんな、旬なスポーティさや軽快なムードを出せる機能性アウターをピックアップ。透湿、通気、防水性に優れていたり、軽くてさっと羽織れて便利なアウターは、休日のみならず通勤時にも活躍。その”選びとこなし”を伊勢丹新宿店メンズ館スタッフたちの、着用スナップとともに解説する。
昨年から続くスポーティムードは今季も継続。むしろ、ウィズコロナでさらなる快適さが求められ、この秋冬は機能素材を用いたアウターがトレンドの目に。
今回はそんな、旬なスポーティさや軽快なムードを出せる機能性アウターをピックアップ。透湿、通気、防水性に優れていたり、軽くてさっと羽織れて便利なアウターは、休日のみならず通勤時にも活躍。その”選びとこなし”を伊勢丹新宿店メンズ館スタッフたちの、着用スナップとともに解説する。
この秋冬はダウンも確かに良品揃いだが、よりスマートでさまざまなデザインを楽しめる機能性アウターも豊作。特に、春夏から引き続き人気のアウトドアに端を発するウェア群は押さえておきたい。今季は、定番のマウンテンパーカだけでなく、着丈が長めのコートタイプや、その2つをミックスさせたようなフード付きのロングコートなどが主流となる。
選びとしては、街着として着ることを前提に、ビル群やアスファルトに馴染む黒やグレーなどを選びたい。素材の持つスポーティさと相まって、大人っぽいラフなムードを作ることができる。カーキで無骨に見せるのもひとつの手。いずれもトレンドに明るい人気ブランドを選んでいるため、シルエットやディテールなどは、申し分なく今っぽい。羽織るだけで決まって見えるはずだ。
着こなしとしては、アウターの色を拾って、統一感を持たせるのが正攻法。スウェット合わせだと、ラフな印象が強くなりすぎるので、例えば同系色ミドルゲージのセーターなどを合わせると、モダンに着こなせる。
何より、ハイスペックなアウターひとつあれば、今っぽい軽やかさやスポーティさが手に入る。スタッフたちの着こなしを参考にしつつ、機能性アウターの楽しみを見つけてもらいたい。
クラシコイタリアを代表するブランドのひとつ〈ラルディーニ〉と、〈ホワイトマウンテニアリング〉のデザイナー相澤陽介とコラボレーションし、カプセルコレクションを展開。他には類を見ない独特なスタイルとサルトリアーレの知識が融合したコンテンポラリーなコレクションに仕上がっている。
ピックアップしたのは、ロング丈のフード付きコート。相澤氏の世界観が落とし込まれたこの一着は、たっぷりとしたシルエットに、ボリュームのあるフード、スポーティーなジップの合わせなど、リラックス感やスポーティさを醸し出せる。脇下やフード裏には、裏地と同色のブラウンの切り返しを入れて、アクセントに。裏地はキルティングのポリエステル中綿が入り、軽くて暖かい。ウォータープルーフ、3レイヤー、シームテープ加工が施された内側の縫製で、機能性も抜群。インナーは、同系色のグリーンのセーターに、ボトムスはクラシカルなチェックのトラウザーズを合わせて上品に。ジャケットを着るような感覚で合わせを考えるとうまく決まって見える。
座って働くことが多い都会のオフィスパーソンのためのウェアを展開している〈テアトラ〉。ノマドワーカーのために開発された“ハンズフリー”シリーズの中でも最大容量を誇るデバイスコートは、内側に複数のポケットを設け、そのモダンな佇まいからは想像できない収納力を備えている。ブランドでも高い人気を誇る定番アイテムだ。
屋外・室内の気温差に対応するために、フロント左右、背面左右と、熱放出/空気循環のためのベンチレーションを配備。重衣料では締め付けがちな袖口も、広く開放することで常に衣服内部の空気が循環しやすい設計に。腰ポケットは大容量でタブレットを収納できるほどの大きなポケット。内側にもファスナーポケットなどを備えているので、休日は手ぶらで出かけられるし、旅や出張にも重宝する。ゆったりめなAラインを描くことで、これだけたくさんのポケットに収納しても表にも響かないのも憎いポイントだ。
いろんな着こなしが楽しめるアイテムだが、ここではブラックのチルデンセーターを合わせて、プレッピーっぽいスタイルに。グレーのトラウザーズ、黒のローテクスニーカーと、ストイックな色合わせで、落ち着きをプラス。
難燃性にこだわったFR(fire resistance)シリーズ。表地に軽量でタフさと難燃性もあわせもつアラミド繊維を織り込んだ生地を使用。裏地は、3Lの完全防水を実現。雨や天候の悪いアウトドアシーンで大活躍するアイテムだ。完全防水、難燃性を両立するコートは、焚き火を楽しむキャンパーにも人気が高い。
フロントは前立て付きの止水ジップ、またドローコードが付いているのでシルエットの調節も可能。形としては、マウンテンパーカの丈をグッと長くし、コート仕立てに。ややゆったりとしたシルエットで、中に色々と着込んでもストレスフリーで快適に動くことができる。
ブラックのセーターにデニム合わせなど、ワントーンで着こなすだけで今っぽく着こなせる。ここでは、同ブランドのオーバーオールを合わせて、よりリラックス感を追求。エフォートレスな時代にハマるオーバーオール自体がトレンドに浮上しつつあるので、こちらにも注目して欲しい。
英国の老舗アウターブランドである〈バブアー〉と、前述の新鋭アウトドアブランドの〈アンドワンダー〉という、予想外の組み合わせが実現。ベストセラーの「ビューフォート ジャケット」の基本的なデザインを踏襲しながら、機能性素材とパターンを駆使し、全く新しいアウターへと生まれ変わった。
リフレクターステッチやリフレクタープリント、ファスナーの圧着などのアウトドアならではのディテールを採用。極細繊維を用いた独特な光沢を持つはっ水リップ素材に、〈ポーラーテック〉社のアルファダイレクトを裏地に使用し保温性を高めている。〈バブアー〉らしさは残しながらもギア的な進化を遂げた本作は、アウトドアに限らず、都会の風景にも馴染むデザインが魅力。
着こなす際は、白パンなどで都会的に引き算してあげると上手に馴染んでくれる。ブラッシュペイントが柄のように入ったパンツなら、アーティスティックな雰囲気もプラスできる。スポーティで無骨なアイテムだからこそ、あえて上品なボトムスで遊んで、意外性を楽しむというのも大いにアリ。
前述の〈ラルディーニ〉コラボでも触れた、ジャパンブランドの雄〈ホワイトマウンテニアリング〉。ベーシックなアイテムにトレンド感をミックスさせるのが得意なここらしく、マウンテンパーカも、大きな襟や毛回しのテープディテールなど、今時の足し算の美学が光る。
しなやかでありながらもコシのある上品な風合いの高密度生地をメインに、素材違いの生地を組合せ、異素材の妙を効かせた。裏地にはWINDSTOPPERテクノロジーを採用した生地を使用。
パーカのレイヤード風のデザインを生かして、インナーは裾を3つ重ねて、モードな遊びを効かせた。グレーなど落ち着いた配色でまとめれば、派手な印象もなく、大人っぽく見せられる。
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Styling:Akihiko Sekigawa(Instagram:@akihikosekigawa)
Photo:Natsuko Okada
Text:Ryuta Morishita
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