コロナ禍で働き方が変化し、ファッションにも新たな需要が生まれている。新しいライフスタイルの中で迎える2020年秋の紳士大市では、“今”欲しいものが集結。例年通り定番品やインポートものから、新時代にもってこいのアイテムまで、幅広いバリエーションで展開する。

宝探しのように一品との出会いをお楽しみいただきたく、各カテゴリーごとに担当のアシスタントバイヤーが渾身の品揃えの中からオススメのアイテムについて語ります。



 

 Ⅰ.スーツ・アウター ――自分だけの宝探しにお越しください

メンズテーラードクロージングは、今回特にコート類に力を入れて取り組んでいる。お客さまのご要望から生まれたオリジナルの"まるでインポート"なコートや、お好みにカスタムしていただけるジャージースーツについてはこちらで詳しく解説しているのでぜひチェックしていただきたい。

また、インポートゾーンでは今回ご紹介するアイテムを始め、不変の一品を数多くご紹介する。「宝探しにきてほしい」と藤田が言うように、この紳士大市を、これから先長く愛用する自分だけの1着との出会いの場としてお楽しみいただきたい。 
  

大人が着るべき重厚感あふれる〈ルカグラッシア〉のラテカラースーツ

  
今年の秋冬のテーラードクロージングのトレンドカラーは、“ラテ”と“モノトーン”。ネイビー・グレーのスーツが定番の中で、徐々に注目度の高まっている旬なラテカラーの〈Luca Grassia/ルカグラッシア〉のスーツは、この秋冬からチャレンジしてほしい大人の一着。



イタリア・ナポリの実力派サルト〈ルカグラッシア〉のアイテムはダンディーな味わい深さが特徴。3代目のルカ氏は、スーツだけでなく世の中のトレンドや顧客の声にも非常に敏感で、モノづくりの真髄を究めている。そんな彼のナポリの柔らかい仕立てに、英国のハリコシがある肉厚な生地をのせた1品。重厚感があるが、着心地の柔らかさは格別だ。スラックスはクラシック回帰のボタンフライに、持ち出しが長めのデザインでスッキリ。是非、パンツのシルエットを綺麗に見せるブレイシーズ（サスペンダー）を合わせてお楽しみいただきたい。

1. 〈グレンフェル〉の定番モデルがこの価格で登場

 
イセタンメンズ別注の〈GRENFELL/グレンフェル〉のブルゾン。表地は、ツイードで有名な英国ムーン社の布地を使用し、裏地にはブランドの定番の素材を使用している拘りの作りでどちらも素材の上質さと品の良さを感じられる。


またサイジングがボックス型なので、タートルネックのニットセーターに太めのグルカパンツやカーゴパンツを合わせてスタイリングをお楽しみいただきたい。1着あれば休日のスタイリングに活躍するアイテムだ。ラグラン仕様で少し大きめのサイズをお選びいただき、サイドアジャスターを絞って着るのもオススメ。クラシカルな定番のデザインで長く着られる一着なので、ぜひガシガシと着こんで経年変化をお楽しみいただきたい。
 

Ⅱ.ドレスシャツ＆ネクタイ ――上質なアイテムが驚きの特別価格に

ドレスシャツ・ネクタイコーナーでは、様々な仕様のシャツや、多彩なカラー・柄のネクタイを取り揃えてご紹介。おうちでのお手入れが簡単で、リモートワークの際に画面越しでもきちんと感のあるシャツ、出社の日やここぞ！という時には必要となるネクタイなど、欲しいアイテムがきっと見つかる品揃えだ。

体感してほしい着心地の良さ。〈ルイジ ボレッリ〉のドレスシャツ

熟練の職人によって作られる柔らかな風合いのナポリ仕立てのドレスシャツは、着心地が良く何枚でも欲しい永世定番品。千田が「是非この“着心地”を体感してほしいです。」と語る〈LUIGI BORRELLI/ルイジ ボレッリ〉のシャツは、メンズ館1階＝ドレスシャツ・ネクタイコーナーでも長年人気のブランドで、紳士大市だからこそ、このプライスでご提供できるため、この機会をお見逃しなく。

カラーバリエーションに関しても、白のみならずブルーなど、色物を着たい在宅勤務の日も、カジュアルになりすぎないきちんと感のあるシャツは、追加しておきたい。

イタリアらしい色の表現と職人の技術が光る〈アルテア〉のネクタイ

 

〈ALTEA/アルテア〉は1892年イタリアミラノ創業のネクタイ専門店からスタートしたファッションブランド。厳選された生地と熟練の職人によるカッティング、ハンドメイドを中心とした縫製によって生み出されるネクタイが、今回の紳士大市ではなんと特別価格の3,300円でご紹介。

技術はもちろんのこと、イタリアのインポートらしい色の出し方や、鮮やかさが魅力的。「この価格だからこそ、普段あまり着けないカラーや、特に柄にチャンレンジしてほしい」と千田が勧めてくれたのは、落ち着いたネイビーのカラーに赤の花柄がアクセントの上品なネクタイ。100点限定なので、お早めに！

Ⅲ.紳士靴――スニーカーから拘りの一品まで見どころがいっぱい

 スニーカーから、出勤時にも履けるようなカジュアルシューズを始め、革靴・職人の技術が凝縮された一品まで、幅広くご紹介する紳士靴コーナー。コロナ禍で変化するファッションにおいては靴もその1つ。これまで以上にカジュアルなアイテムのバリエーションを広げつつも、本当に靴好きな方に向けたご提案ももちろんお任せください。紳士大市で、新たな1足との出会いに乞うご期待。

 今買うべき1足、高コスパの〈イセタンメンズ〉ビジネスシューズ

 
 
昨年開催した靴の博覧会「ISETAN靴博2019」の際、〈ISETAN MEN'S/イセタンメンズ〉で高コスパシューズを生み出す企画"デイリーシューズプロジェクト"で作られたもの。数多くのOEM生産を手がけている紳士靴ブランド〈PERFETTO/ペルフェット〉とのコラボレーションによって実現された、上質感漂う滑らかな風合いのビジネスシューズ。アッパーにはフランス製のレザー、製法はグッドイヤー、底材はレザーソール。ステッチが表に出てこなくて切れにくい伏せ縫いになっており、これらを用いて作られた靴が半額に。
 
 
ラウンドトゥのドレスシューズなので就活生や若手社会人の方に本格紳士靴の入り口としてはもちろん、インポートドレスシューズを着用されている方のセカンドシューズとしてオススメ。ストレートチップ・プレーントゥ・パンチドキャップトゥの定番3型があるので、お持ちの靴と違うデザインをセレクトするのも良いだろう。

 サイズが合えば嬉しい出会いになる〈サンクリスピン〉ドレスシューズ

 

1992年にオーストリア・ウィーンで誕生したブランド〈SAINT CRISPIN’S/サンクリスピン〉のシューズ。向田は「かかとの小ささや、土踏まずの絞り、そして何より足を入れた時に既成靴ながらビスポークのような履き心地が、非常に魅力的。シームレスヒールの美しさは、高い職人の技術だからこそ仕上げられるもの。」と語る。
 
 
外羽根をコンパクトに仕上げているので、足がすっきりときれいに見えるのが特徴。履き込むほどに馴染んでいく風合いと、素材ならではの趣のある表情も楽しんで欲しい。国内の流通量もあまり多くないブランドなので、靴好きの方や人と被りたくない方にもおすすめ。他にもローファーやブーツの展開もあるが、いずれもサイズは限られるので、自分に合うサイズがあればシンデレラシューズ。

このアイテムのセットである専用のキーパーは、内側が空洞になっており、湿気を外に出しくれるような作りになっている。1つ1つの拘りが凝縮された一品だ。

Ⅳ.バッグ ――時代と共に変化するバッグの持ち方に合わせた提案を

今年の紳士大市バッグコーナーの見どころは、永く愛用したい上質なレザーバッグに加え、カジュアルな3WAYバッグやリュック。コロナ禍で働き方が大きく変わったことで、パソコンを持ち歩く方や自転車通勤する方が増え、バッグの持ち方も変化しているようだ。パソコンやガジェットを入れるポケットがついているものや、シーンよって持ち方を変えられるものへ関心が高まる今年はその点をカバーする品揃えを増やしてご紹介する。
   

ユニセックスで使えるしなやかレザーのトートバッグ

しなやかな風合いが特徴のイタリアの牛革を使用したトートバッグでユニセックスで使えるシンプルなデザイン。シボ加工が施された、落ち着いた表情が上品な印象を高めてくれる。肩掛けもできるハンドルに、A4サイズの資料やパソコン・デジタルガジェットなどを入れても崩れないように底板もあり、使い勝手が抜群だ。内側に1か所ポケットもあり、マグネット式の開閉となっている。

ビジネス用のバッグは黒をお持ちの方が多い印象だが、こちらのような上品なグレーカラーをバリエーションの一つに加え、バッグからスタイリングを考えることも楽しんで欲しい。

"大人の男"にふさわしいボディーバッグ

イタリアメイドのブランドより、“大人”のボディーバッグを。カジュアルなボディーバッグが多い中で、外側が上質なスムースレザーで、ぐっと落ち着いた印象だ。デザイン性もさることながら、体に接する面はメッシュの仕様、マチがあり大容量、開口部分が広いの出し入れもしやすいといった、機能面も非常に優れている。

「こちらのバッグの1番のポイントはショルダーのとめる位置を付け替えられるところです！」と岩田が語りながら見せてくれたのが、バッグの底面。通常ボディーバッグのショルダーの位置は固定されているものが多いが、このバッグは5か所付け替えが可能だ。Tシャツやダウンなどその日のファッションやトップスのデザインに合わせてショルダーの位置を付け替えたい。
  
  

Ⅴ.レザーグッズ ――カジュアルベルトのバリエーションを豊富に

名刺入れや財布、ベルトなど上質な革小物をご紹介するレザーグッズコーナー。新しいライフスタイルに変化する中で、揃えるべきアイテムとしてご提案するのが“カジュアルスタイルに合わせるベルト”。これまではビジネスベルトを毎日使用していた方も、リモートワークスタイルで少しカジュアルダウンし、合わせるベルトがあまりないという方もいるのではないだろうか。ベルトの次にご紹介するアイテムとしてセレクトしたのは、キャッシュレス化が進む現代に使い勝手の良い上質な長財布だ。
 

カジュアルベルトの最初の1本として選ぶなら〈サドラーズ〉のメッシュベルト

 

上質な牛革を編み込んだ〈Saddler's/サドラーズ〉のメッシュベルト。カジュアルな印象ながらも、艶のある風合いとシャープなスクエアバックルが相まって洗練された大人の雰囲気を醸し出す。正面から見るとシンプルなスクエアバックルだが、横から見るとカーブしているデザインというさりげない拘りも。編み目は大きく作られているため、一見カジュアルさが強く押し出されている様に見えるが、艶のある革とシャープな剣先がドレス調にも醸し出し、非常にバランスの良いベルトとなっている。
 
30ミリ幅はベルトループに通しやすい適度な幅で、決まったサイズ穴がなく好きな長さで留められるのも嬉しいポイント。キャメル・ブラウン・ブラックの3色展開で、サイズもM・L2サイズ展開。パンツの厚みによって留める位置が変えられるので、どんなシーズンでも使いやすく、デニムに合わせるキレイめカジュアルスタイルから、オシャレなレストランへのドレススタイルまでこなせる、カジュアルベルトの一本目としてオススメだ。
 
 

クラシカル×遊び心のある〈エッティンガー×マスターマインド〉コラボ長財布

 
 

 良質な革と確かな技術の〈ETTINGER/エッティンガー〉のクラシカルな趣と、〈mastermind JAPAN/マスターマインド ジャパン〉のスカルモチーフの大人の遊び心が感じられるコラボレーションアイテム。外側には両ブランドのアイコンの刻印、内側には双方のネームをゴールドカラーであしらっている。外側は素押しのスカルモチーフにし、カラーもシンプルなブラックにすることで、クラシックで英国を代表する皮革ブランド〈エッティンガー〉とストリートブランドとして多くのファンを魅了する〈マスターマインド ジャパン〉の両ブランドの持ち味を表現している。永井は、「このお財布は、薄くてすっきり持てるところがポイントです。」と語る。マチのない横型タイプなので、スーツの内ポケットに入れても収まりやすく、鞄の中でも場所を取らずスマートだ。



見た目の薄さからは想像できない容量を備えており、カードポケットが6つ、札入れが2つ、ファスナー付きでマチありの小銭入れを1つ備えており、機能面もきちんとカバーしている。英国王室御用達の〈エッティンガー〉ならではの、細部までの拘りが見られる。この2ブランドのコラボレーションのアイテムとして他にも、名刺入れ・Lジップ財布をご紹介。シーンに合わせてぜひ組み合わせて使ってほしい。
 
  

Ⅵ.カジュアルウェア ――おうち時間の服選びならカジュアル・シーズンコーナーへ

今年の担当コーナーのテーマは「おうち時間」と語る岩田。おうち時間が増え、在宅勤務が始まり、何を着るかお悩みの方に向けて、これからの秋冬のシーズンに活躍するアイテムをご紹介する。ラフに着られるカットソーから、襟付きで着心地の良いカジュアルシャツ・カットソーに合わせてボタンレスカーディガン、新たなコーディネートとして楽しんで欲しいジレなど、“今”欲しいアイテムが集結。隣接する肌着コーナーと合わせて、この秋冬のおうち時間を更に充実させるアイテムをご覧ください。
 

オン・オフ問わず着用できる〈ギローバー〉長袖シャツ

  
イタリアの名門シャツファクトリー〈GUY ROVER/ギ ローバー〉のポロ生地の長袖シャツ。マシンメイドながらも、ハンドメイドに近い仕上がり。肌触りの優しいコットン100％生地を使用し、柔らかく軽やかな着心地がポイントだ。カラーは、白・グレー・ブルーのバリエーションがあり、さまざまなボトムスと合わせてスタイリングできるシックなシルエット。
 
台襟付きのシャツで着崩れしすぎず、程良くリテラシー感のあるシャツなので、リモートワークにもちょっとした外出にも好適であり、今の時期に1枚あると嬉しいアイテムだ。この他〈FINAMORE/フィナモレ〉や〈SONRISA/ソンリーサ〉など様々なインポートブランドのカジュアルシャツがラインナップするので、お好みのシャツを見つけて欲しい。

 「きちんと感」の新たな切り口として〈アルテア〉のジレ

  
イタリア・ミラノ発のトータルファッションブランド〈ALTEA/アルテア〉のジレ。「今回は、これまでと違うアイテム提案をしたい。」と岩田は、リモートワークが増える中でカジュアルアイテムに「きちんと感」をプラスするアイテムとしてジレをご紹介する。カーディガンではゆったりした印象となり、ジャケットでは堅くなってしまう。そういった今のおうち時間のプラスアイテムとしてはジレが好適であると考える。これからの時期インナーとしても活用でき、バリエーションの1つとして年代問わず着こなしができる。
   
 
全体はベーシックなデザインで仕上げられており、ウエスト周りは両脇部分でサイズ調整が可能。落ち着いたピンクゴールドのカラーも粋なポイントだ。このジレはウール混素材なので柔らかな風合いで、ネイビーは白や同色のブルー系やイエローのシャツと、ベージュは同色合わせやブラウン・デニムシャツなどと合わせて着て欲しい。







 

イベント情報

紳士ファッション大市
□10月8日（木）〜16日（金）最終日午後6時終了
□本館6階＝催物場

特別ご招待日：10月7日（水）
*特別ご招待日は会場受付にてエムアイカードをご提示ください。

三越伊勢丹オンラインストア
□10月7日（水）午前10時〜11月11日（水）午前10時
三越伊勢丹オンラインストアはこちらから

Photograph：SUZUKI SHIMPEI

*価格はすべて、税込です。
*価格表記のない商品はすべて参考商品となります。
*数に限りがございますので、品切れの際はご容赦ください。
*混雑の状況により、お一人さま1点 もしくは1組・1セット限りとさせていただく場合がございます。

お問い合わせ
03-3352-1111（大代表）