心揺さぶる出会いから|〈ジョン ローレンス サリバン〉デザイナー柳川荒士
20FWコレクション
今シーズンは、ドイツの映画監督 Wim Wenders (ヴィム・ヴェンダース)氏の作品と、ドイツのコンテンポラリーダンスの振付師であり、ダンサーでもあった Pina Bausch(ピナ・バウシュ)氏 のパフォーマンスにインスパイアされたコレクション。
Wim Wenders氏の“Wings of Desire”の世界観を、伝統的なブリティッシュヘリンボーンウールや、しなやかなイタリアンウールに、ウエストを強調するようパール ボタンで折り目を飾ったり、ウエストにステッチでギャザーを入れるミリタリーディテールを取り入れて、表現。花柄と幾何学模様のプリントはハンドペイントでデザインされ、サイドにボックスプリーツの入ったワイドトラウザーズは極端なフレアシルエットを作り、ボタンディテールのチェスターコートとオーバーサイズニットはスタイリングで、Pina Bausch氏 のパフォーマンスの流動性を表現した。
常に 〈ジョンローレンスサリバン〉の中心にあるインダストリアルミュージック、ダーク・サブカル チャーからボンテージストラップを取り入れ、クロコダイル、リザード、オーストリッチ柄をエンボス加工したレザーシューズにはパールを配置し、仕上げた。
パールアクセサリーは、梶谷好孝氏が手掛けるアクセサリーブランド〈YOSHiKO CREATiON/ヨシコ クリエーション〉 と、サングラスはロンドン発のアイウェアブランド 〈BLYSZAK/ ブライザック〉とコラボレーション。
また、「Last Waltz」「Dance with Me」「Floating Emotions」のワードで Wim Wenders と Pina Bausch の世界観に落とし込まれたジャガードスカーフは、ニューヨーク発のスカーフブランドの 〈MONTMARTRE NEY YORK/モンマルトル ニューヨーク〉 とのコラボレーションによるもの。
今回のコレクションについて柳川氏に伺った
―――Wim Wenders氏 の作品やPina Bausch氏のパフォーマンスとの出会いとは柳川「15年くらい前、友人が誕生日プレゼントとしてPinaのPalermo,PalermoとFull Moonを観に連れて行ってくれました。その頃、東京コレクションを行なっていた自分は、総合演出のあり方や今後目指すべき表現を観たような気がして、無意識のうちに涙を流していました。それ以来、ニューヨーク、ロンドン、様々な場所で彼女の作品を観劇しました。Wimは中学生か高校生の頃、知り合いの勧めで、PARIS TEXASを観て知ったと思います。PARIS TEXASとPinaは好きで、今でもDVDで繰り返し観ています。」
―――Wim Wenders の作品やPina Bauschのパフォーマンスからインスパイアされて、実際にファッションに落とし込む上での拘り
柳川「映画やパフォーマンスから感じたムードを、素材の色やテクスチャー、シルエットのボリューム感などに反映させました。」
―――“今”、ファッションについて思うこと、そして伊勢丹メンズのお客さまにプロモーションを通して感じて欲しいこと
柳川「今までと変わらず、人の心を揺さぶり刺激するような、挑発的なもの作りを心がけています。僕が初めてPina Bauschを観た時のような何かを、私たちの洋服から感じてもらえたら嬉しいです。」
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