【特集】今欲しいのは長く愛せる定番品! 街映えするダウンと汎用性の高いウールコート、定番アウター9選
ヘビーデューティからモードまで、多様なバリエーションが揃う
街映えするダウンアウターはどんどん多彩に進化中。なかでも注目なのは、スーツに合わせられたり、スマートに見せられる大人仕様のもの。ウールの表地を使った上品なものから、薄いシート状の”シンダウン”を使用したすっきりシルエットのものなどがその代表。もちろん、従来のアウトドア色の強いものを選んでカジュアルに着こなすのもおすすめだ。防寒性は言わずものがな、快適にお洒落を楽しめるダウンアウターを見つけて欲しい。
1. CANADA GOOSE
シンプルなデザインで愛される名作
ブランドの本拠地、カナダでも人気のモデル「シャトーパーカ」をベースに、日本人の体型に合うようにアップデート。シンプルかつスタイリッシュなデザインが支持されつづけるクラッシックなダウンパーカだ。取り外し可能なコヨーテファーと高い保温性を発揮するアークティックテック生地が特徴。スリムなシルエットと同色で揃えたフロントボタンがミニマルな印象を醸し出す。
2. WOOLRICH
無骨で男らしいディテールと素材使い
メンズアウターのマスターピースとも謳われる「アークティックパーカ」。ご覧のアイテムは、1972年に誕生した初期作を、機能的なデザインをそのままにモダンにアップグレードしたモデル。スーツの上からも着用しやすいように、腕の縫い付けを前振りにし、Vゾーンの開き方にもこだわった。素材はコットン60%、ナイロン40%のいわゆる”ロクヨン”。表面にテフロン加工を施し、撥水性もバッチリ。
3. White Mountaineering
異素材MIXとボリューム感の妙
〈リーバイス メイド&クラフテッド〉に別注を掛けた逸品。4.3ozの薄いデニムに、畝のあるコットンピケ、MA-1を思わせるナイロンツイルの異素材を、秋冬らしい配色で表現。中綿は、板綿ではなく繊維ボールを入れ、ダウンのような膨らみが出るようにしている。ポケットを多く配置した機能的なデザインはここならでは。ボリューミーなシルエットで、存在感も抜群だ。
4. MooRER
ラグジュアリーさと知的さ、どちらも演出可能
イタリアはベローナを代表するラグジュアリーアウターメーカーの〈ムーレー〉。代表的アウター「モーリス」は、膝上丈のロングコート。ダウンパックを縦に詰め込むことで、縦長のスッキリしたシルエットを実現。ダブルブレストで、ドレッシーな雰囲気を持ち合わせ、スーツ合わせも決まって見える。襟元にはラビットファーをあしらい、エレガントなムードを付与。
5. TATRAS
光沢あるウールで、街映えする一着に
ナイロンではなく、表地をウールで表現した“ドレッシーダウン”の先駆け〈タトラス〉。ショート丈の「ドミツィアーノ」は、〈ロロピアーナ〉社のSuper150'sのウールシルクを採用。ひと目で高級感を訴え掛けてくる仕上がりだ。タイトなシルエットに加え、身頃にダーツを入れることで、立体的ですっきりとしたシルエットを実現している。
オンオフ問わず、シーンも選ばず活躍する
クラシックなビジネススーツにも、カジュアルなデニムにも合わせられるウールのロング丈コート。昨今、クラシックなデザインのスーツが復権したことにより、その人気はますます顕著なものに。歴史あるファクトリーが手がけるものでドレッシーに装うもよし、ドメスティックブランドでトレンドを拾うもよし。スタイルに合わせて、軽やかに纏いたい。
6. MACKINTOSH LONDON
定番品をモダンなシルエットでアップデート
〈マッキントッシュ ロンドン〉を代表するステンカラーコート「ダンケルド ML」がリモデルし、モダンに刷新。オーセンティックなカッティングは守りつつ、独特の肩傾斜やコンパクトな襟幅、Aラインによるモダンなシルエットを楽しめる。表地は〈ロロ・ピアーナ〉社の「グリーンストームシステム」を搭載したウール素材を採用。柔らかく上品な光沢感がありながらも、撥水・防風を兼ね備える。
7. N.HOOLYWOOD
メルトンウールで仕上げた迫力あるビッグシルエット
2021年に設立20周年を迎える〈N.ハリウッド〉。今シーズンは、20年の軌跡の中で生まれた数々の名品を復刻。定番人気のドロップショルダーのチェスターコートは、二重織りのウールメルトンを用いて上質な一枚に。首元をすっきり見せるため、やや深めの位置につけた2つボタン、ノーベント仕様でソリッドに仕上げたデザインが特徴。ゆとりのあるリラックスしたシルエットで抜け感のあるスタイリングを楽しみたい。
8. TAGLIATORE
肩まわりや襟型にクラシカルな仕立てが光る
イタリアの名門ファクトリーブランドから、ダブルブレストのアルスターコートをピックアップ。構築的な肩まわり、アルスターコート特有の幅広ラペルなど、クラシカルなディテールで仕上げてあり、ドレッシーに装える。普遍的なデザインなので、時代に流されず愛用できるのも嬉しいところ。ぱっと見では単色ブラックだが、ヘリンボーンの織り柄で、素材使いにも技がある。
9. A.P.C.
着る人の個性を引き出すミニマルデザイン
フランスらしいシックでシンプルなスタイルを主張する〈アー・ペー・セー〉。ブランドの定番コート「マック オースター」は、飽きのこないシンプルなデザインが特徴。目の詰まった保温性の高いフェルトウールは軽量でドライな手触りに加え、雰囲気のある杢カラーがポイント。ラグランスリーブのバックシルエットも美しく、冬の装いを引き立てる。
Photograph:MITSUKOSHI ISETAN
Text:Ryuta Morishita
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