ナチュラルに作られる〈コロンブス〉のシューケアアイテム。|ISETAN靴博2020
〈コロンブス〉は、シューケア製品を長年手がけてきた日本のメーカー。その工場を訪ね使用する素材や最新製品のつくられ方を知る。
天然由来の素材でつくられる靴クリーム。
シューケアに使われるクリームやワックス、それらは何からつくられるのだろうか。「例えばクリームのロウ分には、動物系、植物系、鉱物系、石油系などがあります。動物系はミツロウや雪ロウ、植物系はカルナバやホホバオイル、鉱物系はモンタン、石油系はパラフィンといったものが挙げられます。それらを7〜8種混ぜてつくるのが一般的です」
このように説明するのは、〈コロンブス〉企画部の武田哲緒氏。そして革の状態を保つには、ワックスとは別にアルガンオイルやホホバオイルなどの油脂で銀面(表面)に油分を補給し、さらにその下の網状層に適度な水分を補給する必要があるという。油脂や水といった成分のつなぎとして、有機溶剤が使われている。
〈コロンブス〉から先般発売された「ALL IN ONE LEATHER SERUM」は、1本で汚れ落としから保
革、ツヤ出しまでを可能にするが、ミツロウやカルナバなどのワックスや、ホホバやオリーブといった油脂など、先述した天然由来の成分が配合されている。
スニーカーのケアも充実。
男性のみならず、女性からの要望も多いスニーカーのケア。〈コロンブス〉では新たにスニーカーケアのアイ
テムを幅広くラインナップしている。
アッパーからソール周りまでの汚れを落とすクリーナーフォームとブラシのセット、アッパーのコンディションを整えるスプレー、さらにはスニーカーに起こりがちな臭いなどの問題を予防・緩和するスプレーなど、さまざまなアイテムが展開されている。顔の汗や油分を取るように、さっと出して汚れを拭き取れるクリーニングシートはユニークだ。