今シーズンのボトムスは、NEWなデニム&カーゴパンツが最旬
カジュアル感を上品にアレンジするフレンチデニム
<インコテックス>や、今季リブランドされた<PTトリノ>などイタリアのパンツ専業ブランドもデニムに力を入れているが、伊勢丹メンズ館は新たなデニムブランドをインポート。それが<アトリエ タフェリー>と<AVN>、ともにフランスのデニムブランドだ。
<アトリエ タフェリー>は1892年、当時17歳のセレスティン・タフェリーが鉄道敷設作業員のための労働着を作り出したことに始まるブランド。綾織の綿布「デニム」を生み出した街として知られる、南仏ニームで購入した綿布を使っていたことから、フランス最古のデニムブランドとして登録されている老舗である。いまも南仏の避暑地として知られるフロラックの街に小さな工房を構え、当時と変わらない小規模なファクトリーで職人の手作業を重視したデニム作りを続けている。
<AVN(ATELIER DE LA VENICE NORMANDE)>は、素材にイタリア・カンディアーニ社のデニムを採用し、100年の歴史をもつファクトリーを再生することでフランスメイドを実践。オリビエとアーサー、2人の若いフランス人デザイナーが1921年創業のワークウェアファクトリーをクラウドファウンディングによって再生したことで話題となった。ゼロ・カーボン社会を目指すため、商品のデリバリーにヨットや電気トラックを使うなど「スローファッション」をテーマに掲げている点もユニークなブランドだ。
ドレッシーに着こなせる大人のカーゴパンツ
カーゴパンツは<PTトリノ>や<ベルウィッチ>といったパンツファクトリーも注目しているモデルだ。昨シーズンはワイドシルエットカーゴが話題となったが、今季も引き続きワイドテーパード傾向。さらに伊勢丹メンズ館では話題のブランドから別注モデルを投入する。
<フォルテラ>では、伊勢丹メンズ館の別注リリース。ウェルドレッサーとして知られピッティ・ウォモのスナップ常連として知られるアレッサンドロ・スクァルツィ氏がディレクターを務めるこのブランドは、彼のヴィンテージワードローブをベースにしている。
今回はアメリカ陸軍のカーゴパンツをベースに、モダナイズを図り、素材にはブランドのアーカイブからラギッド感ある強撚コットンを採用。カラーバリエーションもカーキ、ブラック、ベージュといったミリタリー調のラインナップ。ブランドロゴにはスクァルツィ氏のサインを用いてエクスクルーシヴ感を取り入れた。稀代のファッショニスタのように、クラシックなテーラードジャケットとのミックスコーディネートで取り入れるのが良いだろう。
Text:Yasuyuki Ikeda
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