2.  GAZIANO & GIRLING/ガジアーノ&ガーリング




<GAZIANO & GIRLING/ガジアーノ&ガーリング>を薦める人
田畑智康
メンズ館地下1階=紳士靴バイヤー。入社14年目で、うち13年間で紳士靴を担当。地域店やプライベートブランドのバイヤー、セールスマネージャーを経て現職。お客さまもスタイリストも心から楽しめるお買場をつくることが今の目標。座右の銘は「我が人生、後悔先に立たず」。今を精一杯楽しみ、生きる事がモットー。

ビスポークに近い履き心地を既製靴で実現する<ガジアーノ&ガーリング>

田畑 <ガジアーノ&ガーリング>は2006年に設立した若いブランドで、靴の聖地・ノーザンプトンでは新興勢力です。<エドワードグリーン>と同じタイミングで<ガジアーノ&ガーリング>の工場も見てきましたが、新しい工場に世界に1~2台しか存在しない古い機械があって、職人に若い人が多くて楽しそうに仕事をしているのが印象的でした。
福田 私も田畑と一緒に工場へ伺ったのですが、英国靴の今後の可能性を感じましたね。「既製靴でビスポークに近い履き心地を目指す」という目線の高さ、「個の技術力」が占めるシェアが大きいと感じました。



田畑 いわば英国靴唯一の風雲児・革命児で、いまだ完成されていないノーザンブトンシューズを追究していますね。「英国製のグッドイヤーウエルト製法のいいところを活かしながらも、既存のメーカーが表現できなかったシルエット、見た目の美しさ、イタリア靴のようなエレガントな雰囲気を出す」というミッションを強く感じました。


齋藤 伊勢丹メンズ館で<ガジアーノ&ガーリング>の既製靴を扱い始めて約1年経ちましたが、ラインナップは20種類ほど揃えています。英国靴が好きな人が、「見た目に惚れて、履いてみてファンになる」ことが多いですね。
田代 シルエットが美しく、色がきれいで独特で、若い人が感性で入っていける英国靴ブランドですね。
田畑 工場を実際に見るまでは、「極限まで絞り込んで、ラストにぴたっと貼りつかせる技術力」はどうやって生まれるのか疑問でしたが、古い機械を駆使するのと同時に、職人の手仕事を見て納得しました。
齋藤 ラストの再現性とエレガントな雰囲気に徹底的にこだわっているのが伝わってきて、とてもモダンに感じます。



福田 <ガジアーノ&ガーリング>の一番の特徴は、ビスポークとMTO(メイドトゥオーダー)がメインで、製靴に小回りが利くので、新しいことにチャレンジできることですね。
田代 福田さんの指摘はさすがですね。他のノーザンプトンの靴メーカーはどうしても定番がメインになっているので、そういう意味でも<ガジアーノ&ガーリング>の靴作りはパンク的です。
田畑 シャープに仕上げているコバや左右非対称なラストの確かな再現なども含めて、先進性を感じさせる新しいブランドなので、ぜひ注目してください。



<ガジアーノ&ガーリング>
左:「ANTIBES」280,800円
中:「SAVOY」 216,000円
右:「OXFORD」 216,000円




■ 一生モノの高級紳士靴に出合う、人気実力◎な英国4大ブランドを比較
▼ 1. EDWARD GREEN/エドワードグリーン
▼ 2. GAZIANO & GAIRLING/ガジアーノ&ガーリング
▼ 3. ANTHONY CLEVERLEY/アンソニー クレバリー
▼ 4. JOHN LOBB/ジョンロブ