職人気質の作家が生んだイタリアならではの造形美
<タラモナ>パイプ 各64,800円
■メンズ館1階=メンズアクセサリー
コルネーリオ・タラモナによって創業されたタラモナは、1930年代に全盛を誇ったイタリアのパイプブランドである。当時は1日5万本近くのパイプを製造し、世界的な成功を収めていたが、その後消滅。それを2010年に復活させたのが、パイプ作家のパオロ・クロッチだった。タラモナのパイプはすべて彼が手がけ、メイド・イン・イタリーならではの美しさが堪能できるハンドメイド品。シャンク部に刻印された星の数は木目の美しさのランクを表し、その数が多いほどランクが上であることを意味している。
なにごとにも効率化が求められる世の中で、パイプとはなんと時代錯誤かと思うかもしれない。一服で30分以上、ときに1時間以上かかるうえ、入念な手入れも必要となる。それでもパイプを吸うのはなぜか。それは喫味の深さはもちろん、パイプをくゆらすスローな時間こそが深遠な思索を生み、長きにわたって紳士を育んできた“文化”であるからにほかならない。イタリアの地にはほかでは真似できない美意識が息づいている。秋の夜長、天然木から削り出したタラモナのパイプを片手に、これからの人生に思いを馳せるのも悪くない。
*価格はすべて、税込です。
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