2019.03.22 update

【オープンレポート】<HERMÈS/エルメス>|理想の未来都市・アーコサンティへのオマージュを込めて

メンズ館1階=プロモーションにオープンした<HERMÈS/エルメス>の期間限定ブティック"LES HOMMES EN COULEURS"は、「色彩に溢れたメンズの世界」という意味。色を巧みに使うことで定評のあるメンズ部門アーティスティック・ディレクター、ヴェロニク・ニシャニアンの就任30周年を祝うような、いつもに増してピュアでエネルギッシュなカラーとおさえた色の詩的なトーン・オン・トーンなど、大人の男が楽しむカラーコーディネートが4月9日(火)まで豊富に展開する。


<エルメス>の年間テーマ「夢を追いかけて」を具現化 


アメリカ・アリゾナ州にある都市アーコサンティ(Arcosanti)は、建築家のパオロ・ソレリが提唱する「architecture(アーキテクチャー)×ecology(生態学)=arcology(アーコロジー)」というコンセプトに基づき、1970年から建設が続いている未来都市。<エルメス>が掲げる年間テーマ「夢を追いかけて」を具現化するように、今回の期間限定ブティックは、未来のイメージをこの夢の都市に投影する。


内装で目を引く斜線はアリゾナ州の強烈な太陽の光を、砂漠にあるような植物の植栽は乾燥した土地を、什器のボックスは砂漠の色を、ツートーンの床は光と影をイメージ。70年代から人々が追い求めている自給自足のユートピアにインスパイアされている。

メンズ館1階=正面玄関横の大きなショーウィンドウのディスプレイは、未来に繋がる“開かれた窓”をイメージし、植物はアーコサンティの風景とリンクして、夢の世界へと誘う。


カラー・フォルム・デザインの自由な対話

 

ピュアな色のエネルギーを描き出すイエローやオレンジ、鉱物系の鈍い色味が重なり合うトーン・オン・トーン、そして、ヨーロッパの夏を彩るソワレ(夕暮れ)を楽しむイブニングスタイルのベージュ&ホワイトの軽やかでシックなスタイル……。いずれもヴェロニク・ニシャニアンが鮮やかに描き出す最新コレクションの魅力にあふれている。


また、<エルメス>らしい技巧も健在で、グラフィカルな柄が個性的なワッフル織りのパーカは、ワッフル織りを一度平らにして、そこにプリントを施し、スチームを当てて再度ワッフルに戻すというテクニックを採用。ワッフル織りに直にプリントするより美しくバランスが整う。そのパーカに合わせるのはクリース入りのスウェットパンツで、まさに<エルメス>流スポーティーエレガント。



4月にまたがる期間限定ブティックでは、2019年春夏コレクションの最新作を中心に、伊勢丹メンズ限定色のスリッポン「テノール」の赤や、新作リュックサック、会期後半にはスニーカーのバリエーションが増え、随時新作が投入されるのもチェックしたい。

<エルメス>期間限定ブティック"LES HOMMES EN COULEURS"
□3月13日(水)~4月9日(火)
□メンズ館1階=プロモーション

 

*価格はすべて、税込です。

お問い合わせ
メンズ館3階=インターナショナル デザイナーズ
03-3352-1111(大代表)