*画像は参考商品です。

サイズと色合いはやはり肝心です



タイクリップやタイバーの選び方にもポイントがあります。まず合わせるタイの幅と、バランスの合うものを選びましょう。
つまりタイに比べ太すぎても細すぎてもNG。その幅と同じくタイクリップやタイバーの幅にも流行がありますが、根元から先端までの幅が約5~6㎝程度のものであれば、長年の使用が可能です。

色合いについては、タイに含まれる色はもちろん、腕時計のケースやバンド材質や色調、それにベルトのバックルやバンドとできる限り一致させると、洗練された印象に映ります。
例えば、紺地に黄色系の小紋柄のタイには、シルバー系よりゴールド系のタイクリップの方が綺麗に収まります。



タイバー 左から<インプロヴィゼーション>5,400円、<ルイファグラン>10,800円、<メタ>6,480円

シーン毎に活用できるのが大人の証



そして場面に応じた選択も非常に重要です。冠婚葬祭の場では原則、タイクリップやタイバーの類は身に着けない(付けざるを得ない場合も極力目立たせない)と覚えておきましょう。

弔事はもちろんのこと、喜びの席であっても「その場は誰が主役なのか?」が想像できれば、これは容易に納得できるはず。なお、新郎がモーニング姿の際に着用するアスコットタイは、前述のタイピンやタイタックで留めます。

ビジネスシーンでは、まずは銀色か金色の極めてシンプルなもの、具体的には絵柄などが全く入らず、せいぜい同色のストライプや格子のみが刻まれているものを選ぶのがやはり無難です。そのほうがタイクリップやタイバーが悪目立ちせず、しかも様々な色柄のタイとも合わせやすく、コーディネートの邪魔をしません。

 

*画像は参考商品です。

日頃の僅かな手入れが長持ちの秘訣



最後にお手入れと保管について。タイバーやタイクリップには金属や石、それにエナメルなど繊細な素材が使用されていることがほとんどです。ですので以下のお手入れを心掛け、長く愛用していきましょう。

① まずは帰宅後にメガネ拭きで乾拭き
保管は冷暗所=直射日光の当たらない場所
③ 過度の湿気だけでなく、過度の乾燥も禁物
④ 個々のものをなるべく間隔を空けて保管
⑤ たまには「挟む力」をチェック

ジャケットの着脱に応じてタイバーの位置を動かす習慣のある方は、ぜひとも①を心がけましょう。手垢で汚れてしまい、そのまま放置しておくとくすみの原因になることも。メガネ拭きなどの柔らかい布を用いれば、材質を選ばずお手入れが出来ます。

また金属の応力のみで挟むタイバーを好む方は、⑤のチェックをお忘れなく。タイバーの挟む力が徐々に弱くなった結果、気付かぬ間に落としてしまうことを防ぐためです。

とにかく自分で選んでも他人から貰っても嬉しいアイテム。少しずつ集めてVゾーンのバリエーションを広げましょう。

Text:Takahiro Ino
Photo:ISETAN MEN'S net

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