<ジョン ローレンス サリバン>、ポストパンクの音楽に共鳴【2019-20年秋冬コレクション】
≫<ジョン ローレンス サリバン>2019-20年秋冬コレクション
招待客の座席もスタンディングも満席となる盛況ぶり。ショーはイギリスを拠点に活動するバンド、ワイルド ドーター(WILD DAUGHTER)の生演奏とともにスタートした。ファッションと音楽、サブカルチャーの密な関係性を見つめ直したというデザイナー柳川荒士は今季、ポストパンクとゴシックロックの音楽に乗せて、洗練された近代的なパンクスタイルのコレクションを展開した。
印象的だったのは、パイソン、タイガー、チーター、ワニなどのアニマル柄の豊富さだ。それらを過激なまでにミックスさせたスタイリングがランウェイを飾るが、<ジョン ローレンス サリバン>のエッセンスである美しく仕立てられたテイラードによって、都会的であくどさのないルックが続いた。アースカラーのベージュやカーキなど柔らかい配色をベースに、ビビットなオレンジやレッドといった差し色を使い、ロング丈のテイラードコートの内側には光沢のあるグリーンの裏地を用いるなど、豊富なカレーパレットで遊びを加えた。フィナーレに登場したデザイナー柳川には割れんばかりの拍手が注がれた。
昨シーズンから日程もブランド数も減少したロンドン・メンズ・ファッションウィークだが、<A COLD WALL/ア コールド ウォール>や<CHARLES JEFFERY LOVERBOY/チャールズ ジェフリー ラバーボーイ>など急成長を遂げる若手がしのぎを削るロンドン・メンズ。その中で<ジョン ローレンス サリバン>は独自のポジションを確立しつつある。
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