世界の一流ブランドが揃うハイエンドで欲しいと思った2足


<ENZO BONAFE/エンツォ ボナフェ>で、今欲しいなと思ったのはダブルモンクです。エンツォ・ボナフェさんとは今でもお付き合いがありますが、この靴のベースのパターンは20年以上前に自分が作ったものです。

<エンツォ ボナフェ>ダブルモンク 118,800円

<エンツォ ボナフェ>の魅力は、今も家族だけで経営しているような小さな工房で、職人的なメーカーであるところ。ハンドソーンウェルテッド製法で有名ですが、たとえばノルヴェジェーゼ製法でもエレガントに仕上げてきて、この味が出てくるのはボナフェしかなかった。イタリア・ボローニャあたりのテイストも出ていて、その雰囲気も気に入っています。

あと、イタリアの靴はどうしても装飾的で過剰になりがちですが、ボナフェのやり過ぎていない感じが好きで、ボナフェには英国靴やフランス靴のような味わいもあります。


<ジェイエムウエストン>シューズ172,800円

フランス靴も好きと言いましたが、<J.M.WESTON/ジェイエムウエストン>のこのフルブローグのトリプルソールダービーも欲しい一足。レースの装飾やメダリオントゥ、ステッチとパーフォレーション、トリプルソールなどウエストンの特徴が凝縮していて、なによりラストのボリューム感が抜群。男っぽいごつさが細いテーパードパンツと好対照になりますね。

トークショーなどでよく「靴のどこを見て買えばいいですか?」という質問をいただきますが、男の人はできるだけオーソドックスな靴を買われた方がいいと思います。あと、足を入れてフィッティングが合うかどうかも大事なので、靴との出合いを楽しんでください。

NEXT>シューズデザイナー 坪内 浩さんと歩く「春のメンズ館」|#2『メンズ館1階編』へ続く


Photo:SUZUKI SHIMPEI

*価格はすべて、税込です。

お問い合わせ
メンズ館地下1階=紳士靴
03-3352-1111(大代表)
メールでのお問い合わせはこちら