シューズデザイナー 坪内 浩さんと歩く「春のメンズ館」#1|靴のエキスパートがチョイスした、自分がこの春欲しい靴(1/3)

2018年春の“散歩人”は、シューズブランド<HIROSHI TSUBOUCHI/ヒロシツボウチ>のデザイナーで、ウェルドレッサーとしても知られる坪内 浩さん。まずは、坪内さんの庭ともいえるメンズ館地下1階=紳士靴からスタートします。


坪内さんの“今日のスタイリング”に注目!

靴の企画、デザイン、バイイングのプロフェッショナルで、1991年にインポート靴を扱うマグナム社の創立メンバーに加わり、<プレミアータ ウォモ>や<エンツォ ボナフェ>を日本に紹介。その後、2008年に自身の名を冠したブランド<ヒロシツボウチ>をスタートさせ、時代にフィットした軽快なコンフォート靴から、正統な紳士靴までを手がける坪内さん。
シューズデザイナーとしてはもちろん、「毎日スキのないおしゃれ」を楽しんでいるファッショニスタとしても有名です。さて、今日のスタイリングは……。



オーソドックスに見えるけど、ちょっと違うスタイルを


今日は、春の感じを伝えたいので、<jipijapa/ヒピハパ>で去年作ったスリーピースで来ました。デザイナーの加賀清一さんの洒落心が効いているデザインで、一見普通のシアサッカーに見えますが、煉瓦(レンガ)色がアクセントになっています。オーソドックスに見えるけどちょっと違う格好が好きなんですよ。

自分が好きな靴は、ホワイトバックスのような“白い靴”がベースにあって、「汚れるのはイヤだけど、気分はスニーカーのように履ける革靴」が昔から好きです。気に入ったものは何足も買ってしまって、今日履いている靴も何年か前にリリースしたもので、7~8足同じものを持っています。

今年の春夏の<ヒロシツボウチ>は、白やベージュなど明るめの色を多く展開し、ほぼ毎日、自分がデザインしたものを履いていますね。自分は「スタイルが決まると同じでいいや」というタイプなので、同じものがいくつかある状態がとても幸せです。

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