気に入ってワンシーズン着倒したダウンの扱い方は?
この秋冬、爆発的に売れたのが、<カナダグース>や<タトラス>などのダウンアウターで、街中ではもちろん、テレビレポーターなどが着ていたのをよく見たはず。
谷村さんは、「家庭でできるダウンアウターのケアは、着用後に襟まわりの汚れを固く絞ったタオルで拭いて日陰で乾かすことや、皮脂汚れは水で拭いても落ちないので、油の汚れを溶かすベンジンで拭き取ることです」とアドバイス。
ダウンアウターのシミについては、「本来、シミ抜きは生地の裏側に汚れを抜いていくものなので、中に綿があるダウンは、汚れが付いてもシミ抜きができません。そのために白洋舍では、汚れが付かないような工夫として、着用前の『はっ水加工』をおすすめしています。アウター全般、コートやスーツ、ブルゾンやネクタイまで素材を問わずはっ水加工をプラスすることでシミが付きにくくなり、結果汚れを防ぐ役割を果たします。」
シーズンオフのクリーニングや保管方法のコツは?
「クリーニングから品物が戻ってきたらそのまま保管」という人は要注意!
「スーツやコートなどは、まずビニールを外して、ホコリよけの意味で通気性のある衣類用カバーをご利用ください。ハンガーも金属製の細いままだと肩に負担がかかり型崩れの原因になるので、肩の丸みの沿ったハンガーに掛け替えて保管することを推奨。
そして、温度や湿度がほぼ一定で、陽の当たらない場所にしまいましょう。防虫対策もお忘れなく。スーツを購入したときに付いてくるガーメントも保管には適していますが、内側にビニールが貼ってあるものは通気性が悪いのでNG。ニットやマフラーなどもビニールを外して保管してください」と説明します。
さらに、最近増えているのが、着る直前にクリーニングに出す「着用前洗い」だそうで、「気温や気候の変化が曖昧になっていることや、なんとなく出し忘れたというのもありますが、意図的に着用直前にクリーニングに出す“着用前洗い”が年々増加しています。着る前にクリーニングに出してスッキリ着たいという思いはわかりますが、シミや汚れは時間の経過とともに落ちにくくなるもの。着たまま放置しておくとカビや変色、虫食いの原因にもなるので、シーズンが終わって収納する前にクリーニングに出すことをおすすめします」
Q5.頼れるクリーニング店との上手な付き合い方とは?