2017.10.29 update

【動画】MEN'S Precious(メンズプレシャス)特別企画③──矢部克已×エンリコ・メッツァドリ|<ernesto/エルネスト>が今秋冬、メンズ館限定の新プロジェクトをスタート(1/2)

メンズ館5階=ビジネスクロージングにあって一際目を引く遊びの効いたジャケットを提案する<ernesto/エルネスト>のオーダー会が開催され、デザイナーのエンリコ・メッツァドリ氏が来店。ファッション雑誌『MEN'S Precious(メンズプレシャス)』(小学館刊)のエグゼクティブ・ファッションエディター矢部克已さんが、<エルネスト>と<PAIDEIA/パイデア>の特徴と、さらに、12月末に日本ではメンズ館限定でスタートする新プロジェクトについて伺った。

関連記事

【動画】MEN'S Precious(メンズプレシャス)特別対談




ブランドコンセプトは「EASY CHIC」


矢部 まず簡単にエンリコさんのプロフィールを教えてください。
エンリコ 1964年12月30日生まれです。1991年にボンメッツァドリ社に入り、翌年、奥さんと共に会社の運営に関わり始めました。奥さんの父、ジャン・フランコ・ボンメッツァドリは今年80歳で、会社は60周年を迎えました。父は13歳からサルトの仕事を始めて、服を作ることが生活のすべてという人です。
矢部 <エルネスト>のブランド哲学、スタイルの特徴を教えてください。
エンリコ <エルネスト>は私と、イタリア・リミニのショップオーナーのヴィンツェンツォ・レッジャーニが組んで2012年1月に立ち上げました。ブランドフィロソフィーは、エレガントで洗練された、モダンでありながら柔らかい服作りで、イタリアの生地メーカーに別注したオリジナル素材も多く使っています。ブランドコンセプトは「EASY CHIC=簡単にシックにまとまる」です。


そろそろ新しいスーツを提案する時期が来た


矢部 では、<パイデア>のブランド哲学、スタイルの特徴も教えてください。
エンリコ <パイデア>はスタートしてちょうど2年経ちました。<パイデア>とはギリシャ語で「エレガントを学ぶ」という意味で、2年前にそろそろ新しいスーツを提案する時期だと思い、スーツの着方を学んで提案していこうと始めました。
矢部 両ブランドで、今シーズン、メンズ館で提案しているものは?
エンリコ <エルネスト>というとインパクトのある鮮やかな色をイメージする人が多いと思いますが、今季のジャケットやスーツは色目を抑えめにしました。また、スーツの生地のバリエーションを広げました。生地はもちろんほとんどオリジナルです。<パイデア>でもオリジナル生地を使い始めました。<パイデア>はビジネスオンリーではなく、ビジネスでも着られる面白みのあるスーツを提案していますが、ハンドメイドの部分を取り入れて、<エルネスト>よりクラシックな作りにしています。
 

矢部 今シーズンの<エルネスト>はコートが魅力的ですね。
エンリコ ありがとうございます。今シーズンはラグランスリーブのバルカラーコートを軸に、新たにローデンコート(欧州で伝統的なハンティング用防寒コート)を出したりしています。
矢部 メンズ館5階は8月末にリニューアルしましたが、印象はいかがですか?
エンリコ 何度もメンズ館には来ていますが、良い感触です。ジャケットもジレもパンツも全体的に見ることができて、個人的に好きですね。
矢部 今回のオーダー会の感触は?
エンリコ リニューアルによってお客さまとの関係性が近くなったように感じます。新たにできたカウンターもとても良かったです。

NEXT>この秋、メンズ館限定ではじまるプロジェクトとは?対談動画も公開