2017.10.24 update

【インタビュー】ウィリアム・チャーチ|<ジョセフ チーニー>による紳士靴新時代の幕開け(1/2)

<チャーチ>とともにプラダ・グループに名を連ねた<ジョセフ チーニー>がそれからちょうど10年目の年、2009年に独立独歩の道を歩みはじめた。仕掛け人はチャーチ家の五代目、ウィリアム・チャーチ氏である。

イベント情報

<ジョセフ チーニー>オーダー会
□10月25日(水)~31日(火)
□メンズ館地下1階=紳士靴


<ジョセフ チーニー>はここのところ休みなく紳士服飾の世界を賑わしている。

最高峰の素材とビスポークの意匠を惜しみなく投入し、2010年にローンチしたインペリアルコレクション、翌11年の125ラスト(創業125周年を記念したもの)、そして15年の1886コレクション(1886は創業年に当たる)、16年の130ラスト(創業130周年)、はたまたブライドルレザーで有名なイギリスの老舗タナリー、クレイトン社が満を持して完成させたコードバンを採用したコレクション。そのかたわら出店計画も推進、現在はロンドンに5つの直営店をかまえる。
保守的な業界にあって、それは怒涛の展開といってそれほど大げさではない。一族のジョナサン・チャーチ氏ともども<チャーチ>を離れ、<ジョセフ チーニー>を買収したウィリアムはいう。


「この8年は伝統の整理、再構築の時代でした。ベビーだった<ジョセフ チーニー>はキッズを経て、ティーンエイジャーになりました。」
下地があらかた整ったとして、次に打った手が1 of 1。<ジョセフ チーニー>初のパターンオーダーだった。昨年12月にジャーミンストリートの本店でお披露目、今後順次拡大していく予定という。すこしまえには伊勢丹でも行われ、話題を呼んだ。
<チャーチ>の弟分と呼ばれた時代は、すでに過去のものだ。

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