＜YOHJI YAMAMOTO HOMME/ヨウジヤマモト＞｜テーマは「SLUMP」 2017年春夏メンズコレクションが1月18日（水）スタート
ランウェイを歩くモデルがなびかせるコートの背中に書かれた手書き文字は、「I’m Slump（調子悪い）」――デザイナー山本耀司氏によるブランド＜YOHJI YAMAMOTO HOMME/ヨウジヤマモト＞の2017年春夏メンズ・コレクションが、1月18日（水）にメンズ館2階＝インターナショナルクリエーターズに登場。「まるでスランプに陥り、紆余曲折、試行錯誤しているかのようなスタイル」が新鮮だ。
ワイドとタイトなシルエットパターンの往来
デザイナー山本耀司氏の世界観を最大限に服のクリエーションで表現しているメンズブランド＜ヨウジヤマモト＞。1984年よりパリコレクションで発表しているコレクションは、社会の規範に縛られることなく、自由な精神を持つ“何者だかわからない”男たちの装いを表現している。
ダンディでありながらどこかコミカルなユニークさが漂っている男たち――その最新のテーマは「SLUMP」で、2017年春夏メンズ・コレクションでは、無作為に付けられた襟をはじめ、少しずつ位置や大きさを変え付けられたポケットやボタンのディテールが独創的で、斜めに入った着彩（ちゃくさい）の筆跡のように、アシンメトリックなパターンで不規則に組み立てられた服が主役だ。
アシンメトリーな美しさが生み出す予想外のスタイル
「まるでスランプに陥り、紆余曲折、試行錯誤しているかのようなスタイル」と解説されるコレクションは、生地を大胆に切り、重ね、絞り、巻き、それらを強弱をつけながらアシンメトリーに組み合わせることで、＜ヨウジヤマモト＞らしいボリューム感を持つ、オーバーサイズのシルエットを構築。
さらに、ブラックとネイビー、ホワイトとアイボリーをメインに、カーキ、ブルー、パープルなどをアクセントに、リズミカルな着こなしを生み出していく。
「I’m Slump（調子悪い）」というメッセージや山本耀司氏の似顔絵など遊び心もふんだんに取り入れられたコレクションは必見の価値あり。意味を成さない、皮肉めいた、あるいは自虐的な要素が、新しい男性像を創出する。
お問い合わせ
メンズ館2階＝インターナショナルクリエーターズ
03-3352-1111（大代表）
