【インタビュー】＜M.A.R.S/マーズ＞デザイナー米山庸二がこだわるメンズジュエリーの「機能性とデザイン」（前編）
4月27日（水）から5月2日（月）まで、メンズ館1階＝メンズアクセサリーで、人気ジュエリーブランド＜M.A.R.S/マーズ＞のポップアップ「2016 1st Collection」が開催されます。
今回は、＜マーズ＞を代表するデザインであるコンポジットシリーズの新作「Strat（ストラト）」のリングやバングルをはじめ、新たに加わるシリーズとして発表した「Huit（ユイット）」の馬蹄やスター、クロスモチーフのネックレス、ブレスレット、バングルなど幅広いラインナップの新作ジュエリーが登場します。＜マーズ＞デザイナーの米山庸二さんにお話を伺いました。
1990年のブランドスタート時から不変のコンセプト
――＜マーズ＞といえば、「COMPOSIT SERIES（コンポジットシリーズ）」が有名ですが、この繊細なデザインが生まれたのは？
米山庸二 コンポジットシリーズは、日本の伝統工芸である“竹工芸”の作品を見ているうちに、そのしなやかなのに強い美しさを金属で表現したいと思ったのが最初です。試行錯誤を繰り返しながら6～7年にシリーズが誕生して、＜マーズ＞独自の技法での繊細な編み込みの表情はさまざまなバリエーションがラインナップしました。
――今回のポップアップでもコンポジットシリーズの新作が登場しますね。
米山 はい、今はコンポジットのシリーズの充実に力を入れていますが、ベースにあるのは＜マーズ＞が25年前からテーマにしてきた「機能性とデザイン」です。時代感を大切にしながら、流行には左右されることなく、ブランドならではのクオリティを第一に考えてモノ作りをしています。
新作の「ストラト」と「ユイット」に注目
――米山さんが右腕にしているのが新作の「Strat（ストラト）」のバングルですね。
米山 「Strat（ストラト）」はイタリア語で「地層、積層」という意味で、コンポジットをベースに直線的なライン＝層を重ねたり、石を重ねることで生まれる重厚感と、それが織りなす一体感、質感が特徴です。コンポジットに違う厚みや存在感をプラスすることで、新しさを追求しました。
――ラインとコンポジットの編み込みの融合がシンプルできれいです。
米山 もう一つの「Huit（ユイット）」はフランス語で数字の「8」という意味で、“∞＝インフィニティー”をデザインに用い、シンプルなラインで、タイムレスでクリーンな印象を醸し出しています。
考え方は、プラモデルづくりと一緒です
――米山さんのデザイン手法を教えてください。
米山 ブランドが1990年にスタートして約20年間は、手書きで簡単なスケッチをして、自分で削って原型を作ってというプロセスを踏んでいました。今でもスケッチをして、お願いする職人さんと打ち合わせしてというのは変わりませんが、ずっと自分で試行錯誤を重ねてきたことから、細かな制作過程の話までできるので、サンプルが早く上がってくるメリットはありますね。
――デザインのこだわりは？
米山 たとえばウォレットチェーンのフック部分はスプリングやピン、ピンのストッパーなど13パーツほど使っているのですが、まずフックの中の構造を考えたり、バネの長さをいろいろ試したりして、プラモデルのように、パーツを手作りします。それを組み合わせて、試してというのを完成まで繰り返します。そういう作業も好きですね。
ブランド25周年を迎えて、新しい試みを
――今日着ているTシャツは、写真家の平間 至さんと＜LOUNGE LIZARD/ラウンジリザード＞と＜マーズ＞のコラボレーションTシャツですね。
米山 ＜マーズ＞のジュエリーを好まれる方は、トータルで洋服が好きで、アクセサリーも好きという方が多くて、ブランド25周年を迎えた昨年秋に＜The Viridi-anne/ザ ヴィリディアン＞とこのレザージャケットを作って、＜KIJIMA TAKAYUKI/キジマ タカユキ＞と帽子を作りました。それがとても好評で、今春、このTシャツをリリースしました。アパレルは自分も好きなので今後も続けていくつもりです。
後編では、＜マーズ＞のブランド誕生を米山庸二さんが語ります。
*価格はすべて、税込です。
Photo：Suzuki Shimpei
お問い合わせ
メンズ館1階＝メンズアクセサリー
03-3352-1111（大代表）
今回は、＜マーズ＞を代表するデザインであるコンポジットシリーズの新作「Strat（ストラト）」のリングやバングルをはじめ、新たに加わるシリーズとして発表した「Huit（ユイット）」の馬蹄やスター、クロスモチーフのネックレス、ブレスレット、バングルなど幅広いラインナップの新作ジュエリーが登場します。＜マーズ＞デザイナーの米山庸二さんにお話を伺いました。
左から、「コンポジット"フェーム"」93,960円、「コンポジット"フォース"」34,560円、「コンポジット レイズバングル」75,600円
1990年のブランドスタート時から不変のコンセプト
――＜マーズ＞といえば、「COMPOSIT SERIES（コンポジットシリーズ）」が有名ですが、この繊細なデザインが生まれたのは？米山庸二 コンポジットシリーズは、日本の伝統工芸である“竹工芸”の作品を見ているうちに、そのしなやかなのに強い美しさを金属で表現したいと思ったのが最初です。試行錯誤を繰り返しながら6～7年にシリーズが誕生して、＜マーズ＞独自の技法での繊細な編み込みの表情はさまざまなバリエーションがラインナップしました。
――今回のポップアップでもコンポジットシリーズの新作が登場しますね。
米山 はい、今はコンポジットのシリーズの充実に力を入れていますが、ベースにあるのは＜マーズ＞が25年前からテーマにしてきた「機能性とデザイン」です。時代感を大切にしながら、流行には左右されることなく、ブランドならではのクオリティを第一に考えてモノ作りをしています。
「ロンドバングル」151,200円
新作の「ストラト」と「ユイット」に注目
――米山さんが右腕にしているのが新作の「Strat（ストラト）」のバングルですね。米山 「Strat（ストラト）」はイタリア語で「地層、積層」という意味で、コンポジットをベースに直線的なライン＝層を重ねたり、石を重ねることで生まれる重厚感と、それが織りなす一体感、質感が特徴です。コンポジットに違う厚みや存在感をプラスすることで、新しさを追求しました。
――ラインとコンポジットの編み込みの融合がシンプルできれいです。
米山 もう一つの「Huit（ユイット）」はフランス語で数字の「8」という意味で、“∞＝インフィニティー”をデザインに用い、シンプルなラインで、タイムレスでクリーンな印象を醸し出しています。
考え方は、プラモデルづくりと一緒です
――米山さんのデザイン手法を教えてください。米山 ブランドが1990年にスタートして約20年間は、手書きで簡単なスケッチをして、自分で削って原型を作ってというプロセスを踏んでいました。今でもスケッチをして、お願いする職人さんと打ち合わせしてというのは変わりませんが、ずっと自分で試行錯誤を重ねてきたことから、細かな制作過程の話までできるので、サンプルが早く上がってくるメリットはありますね。
「グラスプ ウォレットチェーン」73,440円
――デザインのこだわりは？
米山 たとえばウォレットチェーンのフック部分はスプリングやピン、ピンのストッパーなど13パーツほど使っているのですが、まずフックの中の構造を考えたり、バネの長さをいろいろ試したりして、プラモデルのように、パーツを手作りします。それを組み合わせて、試してというのを完成まで繰り返します。そういう作業も好きですね。
「ノーチスネックレス」34,560円
「平間至×Lounge Lizard×M.A.R.S スペシャルコラボレーション Tシャツ」8,640円
ブランド25周年を迎えて、新しい試みを
――今日着ているTシャツは、写真家の平間 至さんと＜LOUNGE LIZARD/ラウンジリザード＞と＜マーズ＞のコラボレーションTシャツですね。米山 ＜マーズ＞のジュエリーを好まれる方は、トータルで洋服が好きで、アクセサリーも好きという方が多くて、ブランド25周年を迎えた昨年秋に＜The Viridi-anne/ザ ヴィリディアン＞とこのレザージャケットを作って、＜KIJIMA TAKAYUKI/キジマ タカユキ＞と帽子を作りました。それがとても好評で、今春、このTシャツをリリースしました。アパレルは自分も好きなので今後も続けていくつもりです。
後編では、＜マーズ＞のブランド誕生を米山庸二さんが語ります。
*価格はすべて、税込です。
Photo：Suzuki Shimpei
お問い合わせ
メンズ館1階＝メンズアクセサリー
03-3352-1111（大代表）
