2015.01.22 update

LUPINISSIMO IN ISETAN|浜中町の牛乳


北海道厚岸(あっけし)郡浜中町。人口6,300人ほどの小さな町で日本トップレベルの牛乳が作られています。1981年に日本で初めて酪農技術センターを作り、生乳のデータ化を行いました。その結果、乳脂肪分が4.0%を超えるものがあり、大変良質な牛乳が作れることが分りました。生乳だけでなく、餌となる牧草、さらには牧草が育つ土壌まで分析しています。そしてハーゲンダッツが日本に進出する際に、唯一認められた牛乳となりました。現在、ホルスタイン種で年間を通して乳脂肪分が4.0の牛乳を生産できるのは浜中町のみ、それも専属7戸を主体とした限られた酪農家のみであり、タカナシ乳業㈱より「北海道4.0牛乳」として販売されています。


生産者を訪ねて

全国でトップレベルの生乳を作る浜中町の中でも、長きにわたり良質な生乳を作り続けている酪農家がいます。二瓶雅樹・晴子夫妻です。一般的に酪農というと搾乳のイメージが強いですが、実際には種付けから餌の生産と幅広く、搾乳はあくまで結果に過ぎません。牛の体調管理を含め、多くの要因が絡み乳脂肪分の高い牛乳ができます。二瓶氏の拘りはすごく、例えば牛に与える餌。関東では穀物を多用する酪農家が多い中、二瓶氏は、牧草にこだわり、穀物はあくまで補助的に使用します。人間でいえば、あくまでサプリメントとしての使用に近いです。牧草は一番草、二番草と取れるが、一番草は炭水化物が多く、二番草はタンパク質が多い。技術センターから日々得るデータを使い、一番草、二番草を使い分けています。


ロール状の餌。1日2個消費する

「健康な牛からしか、良い生乳は作れない。もし、4.0牛乳が牛を無理やりに飼養することで成立する牛乳ならば、ぼくは4.0牛乳を生産しようとは思わない。」と雅樹さん。牛の健康が一番と考えています。一概に乳牛といっても、生まれてから子を産んで、搾乳できるようになるまでおよそ2年、それまでは大切に育てないといい牛乳は生まれません。一般的に乳脂肪分4.0以上を作るのも困難な中、1月に訪ねた際、二瓶氏の生乳は乳脂肪分が4.7を超える日もありました。これは驚異的な数字のようです。


子牛にミルクを与える晴子さん

晴子さんは、「20年後には浜中町の人口は4,000人を切ると言われています。私たちが地道に一生懸命美味しい牛乳を作り続けて、この浜中町を少しでも活性化したいです」と話していました。*伊勢丹×ルパン三世「ルパニッシモ in ISETAN」内カフェにて、二瓶さんも生産している牛乳を使ったカフェラテなどをお召し上がりいただけます。


取材協力
浜中町役場商工観光課、浜中町商工会、JA浜中町、タカナシ乳業株式会社

受注生産・伊勢丹オンラインストア先行販売 カレッジリングを発売中!

イベント詳細「LUPINISSIMO IN ISETAN ルパン三世現る!?」
特集:WWDジャパンが送る「ルパン三世」ファッションシューティング
□浄園 祐プロデューサー独占インタビュー公開
モンキー・パンチ氏の出身地 北海道浜中町を訪ねて
伊勢丹新宿店HPにはスペシャルコンテンツが満載!

ルパニッシモ イン イセタン  2016
□2月3日(水)~2月8日(月)最終日6時終了
□本館7階=催物場

お問い合わせ
03-3352-1111(大代表)