【第10回】日本一の生地産地 尾州の歴史
尾州の大きな特徴は、分業体制が確立されていること。親機(おやばた)と呼ばれる生産企業がどんな織物をつくるか企画し、各工程を専門とする企業と連携し、織物へと仕上げていきます。尾州には親機が90社、小機と呼ばれる下請けの工場が600社集まり、尾州のものづくりを支えています。
今回は尾州地区の“葛利毛織”という機屋さんが織った生地で仕立てたスーツとコートをご紹介します。
同社が所有している低速ションヘル織機を使い、時間を掛けながらゆっくりと、空気を含ませながら織りあげたこの生地は、ウール100%の素材ながらまるでカシミアのような柔らかい肌触りが特徴です。
<イセタンメンズ>スーツ 82,080円
メンズ館5階=ビジネスクロージング
次は“森保”の生地で仕立てたコート。
横糸にカシミアを使い、雪を散らしたようなネップと織りがヴィンテージ生地を思わせる深い味わいを醸し出しながら、肌触りはソフトに仕上がっています。
<ニューヨーカー クラシック>コート 96,120円
メンズ館5階=ビジネスクロージング
2回にわたってご紹介をしてきた尾州地区で11月7日(土)にツイードラン尾州が行われます!
ツイードランとは2009年にドイツで始まったドレスコードのツイードアイテムを身に着けて自転車に乗るというユニークなイベント。現在ではニューヨーク、フィレンツェ、シドニー、東京と開催地区が拡大しています。その世界で注目をされているイベントが愛知県・一宮市にて開催が決定。日本一の生地産地である尾州地区で行われるツイードランにご注目を!※参加エントリーは締め切られています。http://tweedruntokyo.com/
次回は今年の人気コートをご紹介します。
※価格はすべて、税込です。