“ストーム”を求めて
みなさま、ゴールデンウィークのご予定は立てられましか?
最大12連休ということで海外旅行に出かけられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は島地氏の海外取材のエピソードをご紹介します。
2013年8月末、日本はまだまだ暑い中、島地さんはダウンジャケットを着る程の気温のスコットランドに滞在。
大人気のうちに完売したシマジボトル3種のボトリングの為、スカイ島にあるタリスカー蒸留所の取材の為です。
「スカイ島はどんなところでしたか?」とお客さまからのご質問が。
島地氏は目をつむりながら、思い出すように、
「いつも濃い霧に包まれていて、晴れている方が珍しい島なんだ。強烈な嵐も吹き荒れるしね。だが俺の滞在中は天気が良かったね。」
さすが強運の持ち主、島地勝彦。
何でもスカイ島は霧と雨と風の島と呼ばれている一方、妖精のプールと呼ばれる美しい湖がある、二面性を持った島だとか。
「その取材はこのタリスカーストームのリリースにあたっての取材だったんだ。」
今週のおすすめのお酒であるタリスカーストーム。タリスカー蒸留所の新しいモルトと古いモルトをバッティングさせたお酒です。スカイ島に吹き荒れる"ストーム=嵐"を冠したボトルです。
島地氏は「俺は日本で一番タリスカー10年を飲んでいると自負しているがこのストームもうまいよ。」
お客さま方は、どれどれとストームを口にすると、「…うまい。10年とはまた違った味わいですね。」
島地氏もゆっくりとストームを口に含み余韻に浸りながら、
「口当たりはマイルドで甘く芳醇だが、あとから潮の風味が嵐のように押し寄せて来る。まさにストームといった味わいだね。」
「最初の口当たりが島地さんが滞在中の穏やかなスカイ島で最後がいつもの嵐のスカイ島という感じですね。」
これには島地氏も
「おっ!うまいこと言うね。そういえば、この取材旅行から帰ってすぐ友人と食事をしたんだが、冴えない顔で現れたんだ。
『お前が嵐のスカイ島に行っていたせいか、うちでも朝から嵐が吹き荒れたよ。』どうしたんだと尋ねると、
何十年も前の浮気の事で奥方と喧嘩になったらしい。
だから『浮気はバレると実刑はないが時効もない。秘密は墓場まで持っていかなければね。』と言ってやったよ。」
みなさま大笑いしていましたが、中には心当たりのある方もいたのでは?
今週の格言
浮気はバレると実刑はないが時効もない。
撮影:上原義雄
スカイ島の二面性がお酒の中で表現された島地氏オススメの一杯をぜひお試しください。
プロフィール - 島地勝彦
メンズ館8階=イセタンメンズレジデンス<サロン ド シマジ>のプロデューサー。1941年生まれ。青山学院大学卒業後、集英社に入社。「週刊プレイボーイ」に配属され、1983年に同紙編集長に就任、柴田 錬三郎・今 東光・開高健を回答者に据えた「人生相談」で一世を風靡し100万部雑誌に育て上げる。その後、「PLAYBOY日本版」「BART」の編集長を歴任。集英社インターナショナルの代表取締役を経て、2008年に退任。現在は作家・エッセイストに転向。
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