【連載】デザインと素材が秀逸なユーロビンテージの世界に浸る!|GUIDE by ISETAN MITSUKOSHI

古着ブームの本当の風は、ヨーロッパから吹いている?!――「大人の社会科見学」GUIDEクルーのたしろが、昨年12月に伊勢丹新宿店 本館6階 催物場で開催された、名品たちが揃うイベント「ISETAN STORY STORE produced by ISETAN MEN'S」で出会った「國立外套店/NATIONAL COAT SHOP(ナショナルコートショップ)」へ、クルーのつちやとふしぬきを連れて訪問。そこで出合った“ユーロビンテージ”のめくるめく世界を、ぜひ、動画で最後までご覧ください!
夢と陶酔の洋服商「ナショナルコートショップ」が激アツ

【GUIDEクルー】
FUSHINUKI/ふしぬき=アートやファッションに強いオシャレ隊長(画像左)
TSUCHIYA/つちや=様々なジャンルの王道から愉しむGUIDE編集長(画像左から2番目)
TASHIRO/たしろ=下町育ちのサウナ好きの みんなのセンパイ(画像右)
【ナビゲーター】
さとう かん=國立外套店/ナショナルコートショップ店主(画像左から3番目)
希少なユーロビンテージを着て、上品なオトナになろう!
<國立外套店/ナショナルコートショップ>は、欧州ブランド古着の良品を主に扱い、店舗をもたず、不定期の販売会とオンラインストアをメインに活動している“旅する洋服商”。【大人の社会科見学】GUIDEクルーはこれまでジーンズなどアメカジ系の古着に接する機会が多く、ユーロビンテージ=ヨーロッパの古着はほぼ初体験!
ちなみに、店主のさとうさん曰く、「國立外套店というロゴを使っていたら、海外の友人が“NATIONAL COAT SHOP(ナショナルコートショップ)”と呼び始めて、かっこいいのでそのまま屋号にしました」というエピソードも披露してくれました。
つちやが着るのは、パリ左岸のカルチャーの象徴的ブランド!
つちやのために店主のさとうさんが選んだ1着目は、今はなきフランスブランド<ARNYS/アルニス>の3つボタンシングルジャケット。見た目はプレーンですが、素材は起毛感のあるコットンで、サイドベンツ仕様です。さとう <アルニス>は、パリの「右岸の<エルメス>、左岸の<アルニス>」と呼ばれていた、1920年代のフランスが良い時代だった頃、ジャン・コクトーやマルセル・プルーストなど著名人、文化人が愛した左岸のカルチャーの象徴的なブランドです。

つちや 羽織ってみるとパリの風を感じますね。今日穿いているデニムに合わせるとかどうですか?
さとう いいと思います。デニムにローファーという合わせもフランス的なイメージがありますね。作りを見ると、パッチポケットなどブレザーぽい仕様で、裏地がない背抜き、袖裏だけシルクを使うなど、シンプルですが凝っています。
つちや 着ると、歴史感のある重厚さというか、ちゃんとした感じがありながら軽やかに着られて、ヘビロテしそうな感じがすごいです。

さとう 2着目も<アルニス>で、これはバルスター型のレザージャケットです。製造がイタリアなので、どこか有名なファクトリーが作ったものだと思います。
つちや 憧れのバルスター型です! これも着心地が軽いですね。めちゃくちゃ軽いです。ボタンとかも凝っていますが、なんか秘密がありそうな感じなんですが……。

さとう そうです、裏返しても着られるリバーシブル仕様で、脇にスリット入りで機能性もあって、ドライブのときに着たり、実際、そういう趣味の方たちの実用的なジャケットだったと思います。
たしろ 定番的なベーシックなデザインですが、エスプリというか、エレガントな感じがまさにユーロビンテージですね。
ふしぬき つちやさん、ちょっとオシャレになりすぎてません?

ふしぬきが<アルニス>を着て、建築家に見える!?
次にふしぬきのために店主のさとうさんが選んだ1着目は、<ARNYS/アルニス>のシンボル的アイテム、「フォレスティエール」コーデュロイジャケット。かの有名建築家ル・コルビュジエが愛したとされるフレンチジャケットの名作です。さとう アルニスの店舗近くにコルビュジエのアトリエがあったそうです。発案したかどうかは諸説あるようですが、建築家の人は立ち襟が似合うイメージには合いますね。

ふしぬき 一見ボリュームがありますが、着てみると軽いですね。ボタンにも「ARNYS PARIS」とあります。
さとう 身幅はたっぷりあって、袖を折り返して着ることもできます。こういうアイテムは“個体ごとに魅力”があり、これはコーディロイの凹凸の部分で色が違って、角度を変えると、玉虫のような表面感があります。
ふしぬき 凹凸の谷の部分が明るいブルーで、それで色の奥行きが出て、すごく上品に感じます。

さとうさんが選んだもう1着は、<アルニス>らしいカバーオール風のジャケット。素材はなんとシルク100%で、製品自体は2010年ぐらいのものだそうです。
ふしぬき 自分はレッド系はあまり着なくて、一見着るのが難しいのかなと思いましたが、上品な落ち感があって、シャツジャケット的に着る感じがいいですね。
「他の2人を完璧に置いていきたい」とたしろが着た“とっておき”は?
さとうさんが満を持してたしろのためにチョイスしたのは、1970年にフランス・リヨンで創立した<ZILLI/ジリー>のファー付きレザー/スウェードジャケット。裏地はシルクで背抜き仕様です。
たしろ 着る前は“これは絶対に勝てないかな”と思いましたが、ギリギリ乗りこなした感じですね。あと、めちゃくちゃ軽くてびっくりしました。
ふしぬき これはもうカッコイイですね。背中もカッコイイ。
さとう ファー衿は着脱可能で、ファーを外すとレザーの衿が出てきます。
たしろ キャメルというか、タンカラーとかタバコは、フランス人が好きですよね。自分も好きな色合いです。
ふしぬき アメリカの古着だと粗野な感じでザクッとしたものが多いですが、やっぱりユーロビンテージなので作りが上品ですね。

さとう たしろさんの2着目は、<アルニス>のデザインが特徴的なダブル仕立てのジャケットです。いわゆるナポレオンジャケットで、ラフにショーツなどに合わせるといいと思います。
たしろ このカジュアルジャケットは、つちやさんもふしぬきさんもまだ着るのは無理だろうなぁ(笑)。シアサッカー生地は着ますが、これは“着ると貴族”ですよ。

今まで「GUIDE by ISETAN MITSUKOSHI」でやったことがない“3人試着”にトライ!
初めて3人が一緒に試着したのは、<アルニス>のピーチスキンのスプリングコート。つちやとたしろが、足にベルトが付いている同じモデルを、ふしぬきがベルト付きを着ていました。

たしろ フランスらしいピーチスキン素材で、めちゃくちゃ良いですね。
さとう コートには乗馬のルーツの名前がついていますが、足のベルトはサイクリングの時などに使えます。
つちや <アルニス>は凄いブランドですね。
たしろ 着ると空気が変わりますよね。
3月12日(水)から18日(火)までメンズ館5階に「國立外套店/NATIONAL COAT SHOP(ナショナルコートショップ)」が登場!
昨年12月に好評だった独自の世界観に加え、新たな名品もラインナップします。
- 開催期間:
- 開催場所:伊勢丹新宿店 メンズ館5階 プロモーションスペース
もっと詳しく知りたい方はこちら!【動画全編】ユーロビンテージ
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*本記事に掲載された情報は、本編の動画が公開された2025年3月7日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
Text:Makoto Kajii
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