【特集】注目の新作はメンズラインも登場!部屋でくつろぐ日もお出かけの日にも心地いい。宇賀なつみが理想をカタチにした<sana me>のルームウエア。
2021 年の春夏コレクションでデビューした、生まれたばかりのルームウェアブランド<sana me/サナメ>。ブランドディレクターを務めるのはフリーアナウンサーの宇賀なつみさんです。コレクション第2弾となる秋冬コレクションのランナップはメンズラインのアイテムも追加され、ますます目が離せません。
今回は、同ブランドを手掛ける宇賀さんに、ブランドを始めた理由、ルームウェアに込めた想い、コロナ禍で変化したライフスタイル、これからのブランドの展望など、多岐に渡って質問をしました。
□8 月 18 日(水)~8 月 24 日(火)
□伊勢丹新宿店 本館2階 アーバンクローゼット/アイテムプロモーション
*諸般の事情によりイベントが変更・中止となる場合がございます。予めご了承ください。
*営業時間のお知らせはこちら。
自分の内側に向き合うようになったことで、より広い世界のことが見えてきた
ー<サナメ>というルームウェアブランドを始めようと思ったのはなぜでしょうか?
宇賀:「宇賀さんはご自身のブランドやモノ作りに興味はないですか?一緒になにかやりませんか」と声をかけてくれた方がいたんです。それまではブランドとのコラボレーションなどは経験があったんですけど、自分でブランドを立ち上げるなんて想像したこともありませんでした。でも、せっかく声をかけていただいたので「もしもブランドをやるとしたら、自分はなにを作りたいだろう」って考えてみたんです。そのときに直感的に思いついたのがルームウェアでした。
ーそれはおうち時間が増えていることも影響しているのでしょうか?
宇賀:それはあると思いますね。この一年は外に出かけることが大好きだった私のライフスタイルも大きく変わりました。家で過ごす時間をより快適にするためにパジャマやふとんを新調したんですけど、そうすることで気分も良くなって、ちょっと健康的になったような気がしました。それならルームウェアもこだわって選ぼうとしたんですけど、どちらかといえばデザインテイストも甘いものが多く、自分が着たいと思えるモノは見当たりませんでした。
ハイブランドのようにラグジュアリーすぎず、ラブリーすぎず、それでいてみんなと同じじゃない、そんなルームウェアだったら作りたいって思ったんです。それが<サナメ>の始まりですね。
ー宇賀さん自身も部屋で過ごすときに着る服への意識が変わったんですね
宇賀:これまでの私は部屋着ってちょっと二軍のような扱いでした(笑)。外にはもう着ていけないなって感じにくたびれている、だけど着やすいT シャツやパンツで過ごすことが多かったんです。そういう服を部屋着として何枚もストックするよりも本当に気に入ったルームウェアを一枚選べば大切に長く着続けるだろうし、結果的に経済的にも環境にもやさしいのではって思うようになりました。自分の内側に向き合うようになったことで、より広い世界のことを考えるようになりましたね。それは部屋着に対する大きな意識の変化でした。
「自分の音」にもっと耳を傾ける、それがブランドのコンセプト
ー̶宇賀さんの想いが詰まったルームウェアですが、デザインなどのこだわりは?
宇賀:<サナメ>は世代も性別も関係なく、誰にとっても心地いいルームウェアでありたいので「こんな人に着てほしい」というターゲット像のようなものはないんです。誰かに見てもらうための服ではなくて、自分自身が着たくなる服を目指しているので「自分の音」というのをブランドのコンセプトにしています。
自分の心の音だけでなく、服が擦れる音やフローリングを歩く足音など暮らしの中で生まれる生活音って外の世界に意識が向かっていると気にならないかもしれません。でも、これだけ自分と向き合うことが増える世の中になったので、もっと自分の音に耳を傾けてもいいのではと感じています。自分の音というのは「自分らしくいられる、自分のためのルームウェア」とメッセージを表現するための言葉として選びました。
ー「こんな人に」というのは特になくても、「こんな場面に」というのはありますか?
宇賀:部屋着というジャンルではありますが「外にも着ていける」というのがテーマのひとつなので、ご近所ならご飯を食べにもいけるようなデザインに仕上がっていると思います。基本は家で過ごすけれど、ちょっとだけ友だちと外で会うような日にちょうどいいと思いますし、リモートワークの日にもおすすめです。
ー<サナメ>はすべて受注生産ですが、そのようなスタイルを選んだ理由はなんでしょうか?
宇賀:出演している番組を通じて知ったことですが、日本には一度も袖を通されることもなく廃棄される服がたくさんあります。それは何十億トンという信じられないような数字なのですが、一方でブランドを維持するためには常に新しい服を提案し続ける必要があることも理解はしています。<サナメ>の場合はたくさん作れば、それだけたくさん売れるとは思っていません。それなら本当に必要だと思ってくれる人に確実に届けたいと受注生産というスタイルを選びました。「こんな買い物の仕方もあるんですよ」って知っていただくだけでも意味があると思っています。
ーご自身でブランドを立ち上げて気づいたことなどはありますか?
宇賀:私のこれまでの仕事はテレビやラジオなど基本は無料で観たり聴いたりできるものが中心でした。無料だから周囲にも気軽に「観てね!聴いてね!」って言えましたけど、<サナメ>はそうではありません。ブランドを始めてお金を出していただいて選んでもらうということは、とても責任があることなんだと気がつきました。
初めはせっかく買っていただいたのに、もしも気に入ってもらえなかったらどうしよう…、みたいなことばかり考えていました。
私も20 代の頃はお手頃な服をたくさん買って、それで着まわすようなことをしていましたが、年齢を重ねると「本当にいいものを選びたい」と自然に思うようになりました。だから<サナメ>もファンの多いブランドに育てていくことは優先していなくて、それよりも少数でも本当に必要だと思ってくれるファンが存在して、5 年後、10 年後でも愛される続けるブランドにしていきたいです。
ーブランドも2 シーズン目になりますが、秋冬コレクションで注目してほしいポイントなどはありますか?
宇賀:春夏コレクションのメンズのラインナップはレディスと同じ型でサイズ違いというのが基本で、あくまでもメインはレディスでした。それでも購入された方は予想以上に男性も多かったですし、夫婦やカップルでお揃いで買いたいという声もありました。なので今回の秋冬はユニセックスとしてではなく、きちんとメンズラインというものを意識したアイテムを作りました。
それでもレディスやメンズの雰囲気がかけ離れているのではなく、女性と男性が並んでも絵になるようにデザインに共通点があったり、素材を同じにしたり、秋冬のコレクションはレディスとメンズがシンクロするようにこだわりました。
服作りは、すべてが知らなかったことに触れる「取材」のようなもの
ーブランドにも真剣に取り組んで、フリーアナウンサーとしてもお仕事をするのは大変ではないですか?
宇賀:自分でもちょっとあきれるぐらい前向きな性格で、今は毎日が幸せで楽しいです(笑)。フリーになったときはお仕事がいただけるのかも不確かでしたが、結果的にはいろんなことをやらせていただいて、とても充実しているのでストレスや大変さというのはあまり感じていないですね。だからといって仕事ばかりの毎日でもなくて、フリーなので休日や自分の時間もある程度は確保できているから充実しているんだと思います。
ブランドをやっていくことは私にとってすべて「取材」のようなものです。一枚の服が完成するまでの工程もこれまではまったく知らなかったので、それらの知識を吸収していく「取材」も楽しんでいます。
ーいつも伊勢丹新宿店をご利用いただいていると聞いていますが、その場所でポップアップを開催する心境は?
宇賀:ブランドを立ち上げた春夏は自身のSNSで「ブランドを始めました」とひっそりとした告知でしたけど、秋冬は「伊勢丹新宿店で<サナメ>のポップアップを開催します!」と声を大にして言いたいです(笑)。友だちのジュエリーデザイナーが伊勢丹新宿店でポップアップを何度かやっているんですけど、いつも「うらやましい」って思っていました。私も遂にそれと同じ立場になれたんだって、すごくうれしいです。店頭にも立つ予定なので接客ができることも楽しみにしています。
ー接客の際、おすすめしたいアイテムはありますか?
宇賀:メンズアイテムでいえば「これは男性に着てほしい」、「こんなルームウェアを着ている男性って素敵」って私が個人的に思っているトップスとボトムスのセットアップがあります。今回ボア素材、ニット素材の2種類のプルオーバーと裏起毛のスウェットパンツとの組み合わせが個人的に気に入ってます。おしゃれでスマートに見えるけれど、柔らかさもある感じが素敵!こんなルームウェアを着ている男性っていいな、と思います。
レディスはシルエットやサイズ感にこだわった新作のニットワンピースがあるんですけど、こちらはポップアップのための伊勢丹新宿店限定カラーをご用意しています。限定カラーのインスピレーション源はあの伊勢丹のショッピングバッグなんですよ。自分も<サナメ>の服を収録現場に着ていくこともあると話しましたが、それを見て「宇賀さんのブランドなんですね、可愛いから買いましたよ!」って言ってくれた女性スタッフもいました。実物を目にした方や実に着た方から「かわいい、気持ちいい」とうれしい声をいただくことが多いので、お客さまが実物に触れていただける機会をご用意してくれた伊勢丹新宿店さんには感謝しています。素材もかなり厳選したので、「店頭でどんどん触ってください」と思っています。
ー宇賀さんのお話しを聞いているだけで、<サナメ>のこれからがとても楽しみです
宇賀:ブランドがどれだけ続いていくのかまだ未知数ですけど、そのとき、そのときの時代や社会にあわせて良い方向に向かっていけたらいいなという想いはあります。今は服だけですけど、雑貨もラインナップに加わるかもしれないですし、何年後かに「このブランドって最初はルームウェアだったの?」って言われるぐらい方向転換しているかもしれません。いい意味で流されていけばいいのかなって。
<サナメ>のコンセプトはぶれないように新しいことにはどんどん挑戦してきたいです。それはブランドというよりも私自身もそうであるべきだと常に考えています。フリーアナウンサーとしていろんな事に取り組んでいきたいですが、それでも最終的に私の肩書きとして残るのは「<サナメ>のブランドディレクター」だけになるかもしれません。そんな未来があっても面白いと思っています。
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