ダブルブレストの狭いVゾーンでバランス保つ2つの"衿元テクニック"




大野健太
メンズ館1階=ドレスシャツ・ネクタイ スタイリスト

ネイビーのジャケットは、パッチポケット式のカジュアルダブル。フランネル素材のくつろいだ雰囲気とともに、今風のスポーティさが滲むデザインだ。タブカラーシャツをあわせたのも、今っぽいコーディネートの作り方。そもそも狭いVゾーンに衿元をタイトに締めるタブカラーは、じつに相性がいい。ネクタイもノットを小さくタイトに結んだことで、上手にバランスがとれている。

シャツをブルーにしたことで、ビジネス感も演出できている。白シャツだとフォーマルなど「ハレ」の席との差別化がしにくい時があるため、これは正解。しかも柄モノではなく、ジャケットとシャツを無地にしたことで、ネクタイの色柄が引き立つ。ブルーのカンバスにネイビーの額縁という印象だからだろう。ここで合わせ たネクタイはヴィンテージ風味ある多色刷りのペイズリープリントだ。


スーツ:<パルテノペ ナポリ>*本人私物
シャツ:<モンティ>22,000円
ネクタイ:<ルイ ファグラン>23,100円
ポケットチーフ:<マリアサンタンジェロ>*本人私物

先程、狭いVゾーンにはタブカラーのシャツとノットを小さく結ぶネクタイが好バランスであることに触れたが、狭いVゾーンには派手柄のネクタイもバランスがいい。ジャケットの前ボタンを開いて、派手な色柄のネクタイをぶら下げるのは、あえて触れずとも印象はよろしくない。しかし小さい分量に派手柄ネクタイを覗かせれば、程よいアクセントとして機能する。大野さんは、すでにそのあたりを体得している。

お洒落上手な彼のキャラには、メガネも奏功している。同じモデルで、もう4代目だそう。仕事のとき専用とのことで、プライベートでは使用しないという。メガネをアクセサリーとして味方につけるのも、知的なビジ ネススタイルに有効だ。これはぜひ世の眼鏡男子は参考にしていただきたい。 




■「V-STYLE」──1分で学べる紳士の遊び Vol.9



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