ストライプ&ペイズリーの正統英国スタイルに"ハズし"をひとつ
前回は、学生時代から通っているテーラーで仕立てたネイビースーツでご登場いたいだいた池内さん。今回は伊勢丹メンズの常駐テーラー、山口信人さんの<ラ・スカーラ>で仕立てたスーツを披露。やはりこういったオリジナリティあるスーツがお好きらしい。
ラペルエッジに入ったダブルステッチがブレザー風で、クラシックなディテールを散りばめたこのスーツは<ラ・スカーラ>のハウススタイル。ウェストを絞ったシルエットに⻑めの着丈で、袖丈もあえて⻑めのバランスにして縦のラインが強調されている。これが細身で⻑身の池内さんのキャラクターに似合っているのだ。
Vゾーンメイクはロンドンストライプのシャツにペイズリー柄のネクタイという組み合わせだが、ロンドンもペイズリーもイギリスの都市名ということに気づけば、これぞイギリス紳士の定番技だ。ジャーミンストリー トあたりの洒落者を思わせるコーディネートを、しっかり自分のものにしている。
しかもポケットチーフにだけ他色を挿すのも洒落ている。「正統派のようでいて、どこか一箇所ハズしたい」というように、ポケットチーフを使えばアレンジは無限大だ。この域までさらりとこなせるようになるには、かなり研鑽を積んだのだろう。聞けば周りがストリートファッションに興じていた学生時代から、自分はオー ダースーツを着慣れているという。最近になってやっとオフをアメカジで過ごすことを覚えた、と笑ってみせた。
■「V-STYLE」──1分で学べる紳士の遊び Vol.9
▼ 2. ストライプ&ペイズリーの正統英国スタイルに"ハズし"をひとつ
▼ 3. 高難度のツイードジャケットを攻略するための "パーソナルカラー診断"
▼ 4. ダブルブレストの狭いVゾーンでバランス保つ2つの"衿元テクニック"