きっと『ちょうどいいじゃん!』って思っていただけるはず。
そんな1LDKが、ポップアップを開催するという。東京流の“ニュースタンダード”を掲げる彼らのコレクションは、いい意味でとても“普通”だ。尖ったデザイン性ではなく、上品な雰囲気を。ヴィヴィッドな存在感ではなく、心地よい素材やシルエット、絶妙なヌケ感を“らしさ”と考えているからだ。「日本を代表するファッションの殿堂」と呼ばれて久しい、イセタンメンズの世界観とは、ある意味で好対照をなすといえるかもしれない。
「この企画がスタートするにあたり、正直に言うと久しぶりに新宿に、そしてイセタンメンズにお邪魔したんです。リニューアル後の各フロアを周ってみたのですが、ラグジュアリーなメゾン系ブランドからアップカミングなニューブランドまで、やはり本当の意味で“百貨店”だなと、改めて感じました」
三好氏が“百貨店”でショッピングする機会が乏しいのと同様、1LDKに惹かれる多くの顧客も、中目黒や青山などの静かなエリアにある専門店を狙い撃ちするような買い物体験を好んでいるという。
「僕も1LDKのお客様も、あまり新宿という街や百貨店には縁がないように思います。でも、そんなお客様がイセタンメンズという世界的なショーケースで目にするハイブランドのコレクションというのは、とても刺激的だと思います。きっとイセタンメンズのお客さまにとっても1LDKのコレクションは新鮮で、『ちょうどいいじゃん!』って思っていただけると思うんです。だからこのポップアップは、両者が新たな世界を知り、驚きと気づきを得ることのできる、貴重な機会になると捉えています」
ショップオリジナルの<ユニバーサル プロダクツ>をはじめ、国内外のハイセンスなブランドを多数セレクトし、独自の提案を盛り込んだ別注アイテムでも度々話題となる1LDK。今回のポップアップでも、ここでしか購入できないエクスクルーシブなアイテムが盛り沢山だ。
「1LDKの世界観を感じていただくのはもちろんですが、やはりスペシャルなアイテムも色々とご用意しております。今年で11周年を迎える1LDKのアニバーサリーアイテムを中目黒の1LDKでは、13日(日)から販売しますが、このポップアップのために特別に限定数を再販する予定です」
浅川喜一郎氏が手掛ける<シュタイン>には、ブルゾンとパンツのセットアップをガンクラブチェック生地で別注。これは昨今のトレンドを踏まえつつ、三好氏が「大人っぽいイメージ」だというイセタンメンズを意識したものなのだとか。また、<クレープスキュール>や<ウル>など、1LDKではすっかりお馴染みとなった人気ブランドにも、それぞれの得意アイテムで別注アイテムをオーダーして仕込んでいる。
「普段のバイイングを含めて毎年制作している別注アイテムは、ディレクターである僕が主導するのではなく、1LDK各店の店長たちに任せるようにしています。お客さまが本当に求めているものを知っているのは、ショップで直接コミュニケーションを取っている彼らの方ですから。もちろん、各店の提案を聞いた上での最終判断は、僕がしていますけどね。お店での打ち出し方やプロモーションの仕方も、あくまで店長がアイデアを出す。自分たち自身で考えて実行するからこそ、お客様にちゃんとした言葉でお伝えすることができると思うんです」
果たしてポップアップストアでは、彼らの眼鏡に適ったどんなアイテムが並び、どんな言葉を聞くことができるのだろう。10月16日(水)から22日(火)までと、会期はわずか1週間。見逃すことのできない興味深いイベントとなることは、間違いなさそうだ。
□10月16日(水)~22日(火)
□メンズ館6階=メンズコンテンポラリー
お問い合わせ
メンズ館6階=メンズコンテンポラリー
03-3352-1111(大代表)
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