かかとのすり減りや履き口の擦れなど、革靴を長く履くと消耗しやすい場所は修理が必要になってきます。伊勢丹新宿店メンズ館地下1階 紳士靴「シューケアコーナー」では、大切な革靴を長く履くためにさまざまなご相談を受けています。その中でも特にお持ち込みやご相談の多い内容を修理のプロが分かりやすくご紹介します。

ご相談内容から、修理のタイミングまで詳しく説明していきます。

伊勢丹メンズ館はハイクオリティ＆スピーディーに多彩な靴修理が可能！

 

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  教えてくれる人
  山田 和弘さん
  メンズ館地下1階 紳士靴 「シューケアコーナー」にて修理を担当。靴全般の修理に関わるさまざまなご相談に対応。靴修理に15年携わり、のべ15万足の靴を修理してきたスペシャリスト。

伊勢丹メンズ館の「シューケアコーナー」では、靴修理のプロフェッショナルが常駐し、「"ほぼ"元通りにする」をコンセプトに、レザーソールにゴムを貼ることや、かかとの減った部分だけゴムで補修するなど基本的な修理から、オールソール交換や縫い糸のほつれ直し、色補正なども随時承っています。最近では、スニーカーのソール補修や、アッパーレザーのひび割れ、革切れを補修する修理の依頼など、幅広く依頼が来るようになりました。

また、「シューケアコーナー」では、お急ぎの方の修理に対応できるよう、スピード感にもこだわっています。事前準備の「仕込み」を徹底することで、他店では日数を要する修理も迅速に対応できるようにしております。

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まずは、購入直後に修理をすることでメリットを知ろう

新しい靴を買ったら、皆さんはそのまま履き下ろしますか？ 事前のお手入れでおすすめなのは「ソール補強（＝前底の補強）」です。もちろん履き下ろしてから、後々修理をすることはできますが、購入直後にやっておくメリットは大きく2つ、①グリップ力が高まるので滑りにくい②事前にソールを補強しておくと靴が長持ちするということです。このように、メリットやポイントを解説しながら修理メニューをご紹介していきます。

 

持ち込み事例を解説「靴修理年間トップ6」は？

メニュー料金：4,400円から

アウトソールのすり減りを感じたら修理の合図！履き下ろす前のレザーソールの補強にも。

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靴修理メニューの中で最もご依頼が多いのが、「ハーフソール加工」です。レザーソールは高級感があるものの新品は特に滑りやいので、レザーソールの摩耗からの保護に加え、グリップ力を補強する目的でラバー加工をオーダーされる方が多いです。また、使用後はアウトソールがすり減って来たらオールソール修理までの寿命を伸ばし長く履くためにハーフソール補強が必要です。

ラバーソール加工実例

ハーフレザーソール実例

ソールの補強のご依頼の場合、ハーフラバーもしくはハーフレザーを貼るか、かかとのすり減りの状態によってはオールソール加工をオススメしています。この靴の場合はハーフレザーを提案しましたが、同時に（緊急性はありませんが）スチール加工を施しつま先の補強も行いました。

2. つま先の減りの補強や見た目のカッコよさに！
「つま先スチール加工」

 
メニュー料金：4,950円から

新しい靴を買ったらつま先に絶対スチールを付ける。という”スチール信者”がいるほどの人気メニュー

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つま先の減りを軽減するためのスチール加工ですが、土台がレザーソールの靴のみ取り付けられます。見た目のカッコよさから履き下ろす前に修理を依頼される方が多くいらっしゃるのが特徴です。
また、新品の靴はレザーソールが硬いため、返りがつくようになるまでは、つま先が地面と擦れやすく減りやすいので、すり減りが気になる方は、修理をおすすめします。

「シューケアコーナー」では、オリジナルのスチールをはじめ、豊富な種類を揃えていますので、靴の雰囲気に合わせて選ぶ楽しさも味わえます。詳しくは店頭でご相談ください！


スチールつま先加工の実例

つま先スチール加工をご紹介している
「MY SHOES ROUTINE〜プレメンテ編〜」動画を見る
@isetanmens_shoes

 

3. かかとの減り修理
「かかと張り替え加工」

メニュー料金： 3,960円から

歩き方のクセが出やすいかかと。お気に入りの靴だからこそ定期的にチェックすべし！

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かかとのすり減りは、是非チェックしていただきたい部分の一つ。エスカレーターの前の人の靴を見て、かかとが減っているな～。なんてと思ったことがある人は多いはずです。

すり減ったかかと（上段）→修理後のかかと（下段）の実例

 
（上写真の）革靴のかかとは、革とゴムが積み重なっている状態で、ソールの前部分にハーフラバーが貼られています。補修ではグリップ力が上がるゴム製のかかとをおすすめし、6mm厚のものを選びました。イタリア・ビブラム社やドイツ・コンチネンタル社のなどのかかとパーツを揃えていてるので、修理前に相談して決めるのもおすすめです。

また伊勢丹メンズ館では、踵部分のエッジの形状をトリミングするカッターや、熱を加え防水する加工、強度を増すためのエッジアイロンなどの工具も完備しています。かかとのパーツはレザーからラバーまで多彩に揃えていますので満足のいく修理をご提供できる環境が整っていますよ。

かかと修理をご紹介している
「MY SHOES ROUTINE 〜踵(かかと)修理編」動画を見る
@isetanmens_shoes

 

4. レザーソール全体の修理
「オールソール交換」

オールソール交換は、ハーフラバーでなく、革靴で本格仕様を楽しみたいという方がお選びになります。革底は、しなやかで通気性がよく、足馴染みが良いというメリットもあります。

 

 

 レザーのオールソール交換の実例

（写真上の）修理前の靴は、ソール全体が摩耗していますが、ハーフラバー加工でも対応できる状態です。オールソール交換をするか、ハーフラバーを貼るかはお客さまの選択になりますが、この靴はマッケイ製法でしたので、オールソール交換は本底と押縁の両パーツの交換が必要となりました。

マッケイ製法は、“返りの良さ”が特徴なので、硬くて強いソールを付けると履き心地が変わることがあります。今回は、その特徴を損なわないために、柔らかいレザーソールをおすすめしました。イタリアブランドに多く見られるマッケイ製法をオールソール交換ができるのは革靴好きには朗報だと思います。

 

5. スレた履き口を本来の姿に！
「履き口補修」

 メニュー料金：状態に合わせて修理内容が異なる為、まずは店頭にてご相談ください。

スレて摩耗している靴でも、修理をすれば本来の姿を取り戻せます！

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意外と知られていない、人気の修理メニュー。履き口の摩耗も実は修理できるんです。一見、履いてしまえばスラックスで隠れてしまい見えなくなる部分ですが、エスカレーターや階段など足を上げた瞬間などに、他人から見られている可能もあるので、修理のご相談をおすすめします。

履き口補修の実例

（写真上の靴は）履き口の補強と装飾を兼ねるビーディングが合皮なので、表面がめくれて中の芯が見えてきていますね。伊勢丹メンズ館では、ヒールカウンターの内側から革を当ててトップで縫う方法や、革でビーディングを作りグルッと巻いて滑りの修理をして仕上げる修理も行っています。この場合は後者の方法で修理を行いました。

履き口が摩耗しないないよう、靴ベラを使うことを心がけましょう。

ライニング(内側部分)修理をご紹介している
「MY SHOES ROUTINE〜ライニング修理編〜」動画を見る
@isetanmens_shoes

 

6. 革靴の定期的なケアとして
「靴磨き」

メニュー料金：1,100円から

新品の商品のプレメンテナンスに！靴自体にとっても大切なケアの一つ。

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人間の肌でたとえることも多いですが、靴も乾燥し傷みますので、定期的に栄養を与えてあげることが大切です。知らない方も多いですが、新品の商品もプレメンテナンスとして靴磨きをしてあげると良いでしょう。靴として成型されてから販売されるまでに乾燥してしまいますから。

靴磨きの実例

また、当然見栄えもよくなりますのでおすすめです。鏡面磨きにして華やかさを加え気分をあげるもよし、あえてマッドに仕上げてあげるもよし。仕上げ一つで表情が変わるのを楽しんでみて下さい。
「シューケアコーナー」では、その日履いている靴もお磨き致します。最短15分で仕上げることも可能ですので是非お持込み下さい。

 その他、問い合わせの多い修理について

そのほか、お問い合わせの多い修理として、サイズ調整があります。インソールの下にレザーを入れるため、見た目を損なわずにサイズ調整が可能です。（※ハーフサイズまでの対応が基本になります。）

また、小指パッチの修理も多いです。一見ご自身では見落としがちですが、ライニングの小指部分が破れていることが多く、修理をご提案させていただくことが多いです。

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 ソールの種類と修理価格

レザーソールには、ドイツのレンデンバッハ社や、ジャーマンオークバーグ、イギリスのベイカー社のオークバークをはじめ、イタリアのレモンティ社など世界中から選りすぐりのレザーソールを多数用意しています。

ラバーソールには、イタリア・ビブラム社の各種ソールのほか、イギリス製のダイナイト、コマンドソールと豊富なラインナップとなっています。履き心地も左右するので、ぜひお気に入りをさがしてみてはいかがでしょうか。（*価格はすべて、両足分となります）

  1.ハーフソールの種類

 

  2.オールソールの種類

オールソール交換は、靴全体の見た目や履き心地にも左右するので、私たちはもちろん、日頃からさまざまな靴を見てきている店頭スタイリストに相談してみるもいいかもしれませんね。

 

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＊価格改定の為、テキストを修正しました。【2024年3月19日】
＊価格はすべて、税込です。