文豪が愛したオーサーズパイプ
今東光大僧正、柴田錬三郎先生、開高健先生です。その中でも、兄弟のように仲良くなったのが、開高健先生です。
シマジ「今先生は孫のように、柴錬先生は息子のように、開高さんは弟のように私を可愛がってくれました。その中でも開高さんはしょっちゅう会っていましたね。酒を飲みながらよく一緒にパイプを吸いましたね。開高さんは<ダンヒル>のオーサーズパイプを好んで使っていましたね。もちろんパイプタバコは私がブレンドして開高さんが名付けた『ヘレニズム』です。」
シマジ「この度、開高さんへの思いを込めて<ダンヒル>にお願いして、“世界初”の日本限定のパイプを作ってもらいました。カタチはもちろんオーサーズパイプです。パイプ好きはもちろん、開高さんのファンは必見ですよ。」
開高文豪が愛したオーサーズパイプを<ダンヒル>に製作してもらいました。シャンク部が銀巻きになっており、”HELLENISM”と刻印してあります。
シマジ「開高さんはサンドブラストのモノを愛用していましたね。私が生意気にもスムースのタイプを使っていると、“生意気やなぁ。シマジくん。”なんて言っていましたよ。開高さんとの思い出は語りつくせませんね。男同士の仲はときに男女の恋情を超えることがあるんです。私と開高さんはまさしくそんな感じでしたね。」
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島地勝彦 メンズ館8階=イセタンメンズ レジデンス<サロン ド シマジ>のプロデューサー。1941年生まれ。青山学院大学卒業後、集英社に入社。「週刊プレイボーイ」に配属され、1983年に同紙編集長に就任、柴田 錬三郎・今 東光・開高健を回答者に据えた「人生相談」で一世を風靡し100万部雑誌に育て上げる。その後、「PLAYBOY日本版」「BART」の編集長を歴任。集英社インターナショナルの代表取締役を経て、2008年に退任。現在は作家・エッセイストに転向。
Photo:TAKU FUJII
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