【特集|インタビュー】モデル櫻井貴史が語る、旅と人生、そして<モンブラン>のこと(1/2)
去る3月に行われたメンズ館の大規模なリニューアルを経て、大きく様変わりした地下1階のバッグ&ラゲッジ。シューズ、バッグなどの垣根を払い、それぞれが志向するライフスタイルに合わせて、より自由に楽しめるような空間が広がっている。
4月24日(水)からは<MONTBLANC/モンブラン>のポップアップストアがオープン。代名詞となっている筆記具はもちろん、タイムピースやレザーラゲージなどが並ぶ。ポップアップのテーマは「旅」。フィレンツェの自社工房で作られるトローリー「#MY4810」やスマートウォッチ「SUMMIT2」などがその目玉だ。アルプス山脈最高峰の「モンブラン」、数々の冒険者たちが挑んできたその名にふさしい、同ブランドの世界観を十二分に味わえることだろう。
今回は同ブランドにゆかりのあるモデルの櫻井貴史氏をゲストに、「旅」と「モンブラン」にまつわる”あれこれ”を語っていただいた。
櫻井貴史
1979年、茨城県生まれ。高校在学中からモデルとしてのキャリアをスタート。以後、雑誌のみならず、ドラマ、CM、広告とメディアを股に掛けて活躍。現在は「メンズクラブ」「東京カレンダー」などのカバーモデルも務める。
──今回は「旅」がテーマです。ここ最近行かれた場所でよかったところはありますか。
「実は最近行けてないのですが、4月はハワイと香港に行く予定です(インタビューは3月末に敢行)。どちらも仕事ですが、久しぶりの海外なので楽しみですね。ちょっと前に買ったトローリーがまだピカピカなので、使ってあげたいなと(笑)」
──これまでいろいろな場所に行かれていると思いますが、思い出に残っている旅といえばどこでしょうか。
「日本は仕事も含めていろいろと行かせていただいていますが、海外は6年前に東南アジアを巡ったのが最後ですね。気心の知れた事務所の先輩後輩たちと、いわゆる男旅です(笑)。その時もいろんなところを回りました。シンガポールから入って、タイ、ベトナム、そしてまたシンガポールに戻ってきて、という旅程でした。結局飲んで騒いで、という感じで、すごく楽しかった。普段は感じないような解放感の中で、男だけで馬鹿話しながら観光するというのも楽しみ方の一つですよね」
──メンバーや場所次第で、旅の経験もまったく違うものになるというのも面白いですよね。ちなみに、旅に必ず持っていくものはありますか。
「変圧器など細かいものはほとんどみなさんと同じかと思うのですが、唯一『これは」というものは寝巻きですね。これだけはホテルに用意してあるものではなく、いつも家で着ているものを持っていきます。それだけで眠りも違いますし、よりリラックスして過ごせるんです。仕事の場合、睡眠は特に大事ですからね。耳栓、アイマスクなども持っていきます。あとはビーチサンダル。ビーチだけでなく、ベランダや売店などに出る時にも重宝します。汚れたら洗えばいいですしね」
──先ほど「トローリーを使ってあげないと」という話が出ましたが、モノが旅先での気分を上げてくれることもあるかと思います。モノを選ぶ際はどのような点を重視していますか。
「人それぞれ価値観が違うと思いますが、僕自身はどんなものも実用性を重視しています。気に入ったものを長く使う、という感じですね。最近ずっと欲しかったライカのカメラとレンズを購入したんですが、どこに行くにも持ち歩いています。傷がつこうが、ヘコんだりしようが構いません。むしろ愛着が湧くというか、それも味となると思っています。だからこそ、購入前には実物を見て触って、心動かされたモノを選ぶようにしています」
──写真も携帯で撮れてしまう時代ですからね。
「時計もカメラも、スマートフォンひとつに集約されてますので、こだわらなければ事足りるんです。でもやっぱり、それだけじゃ味気ないじゃないですか。僕はライカを買ってからは、外の景色をゆっくり眺めたり、人の何でもないような仕草を気にかけたりする機会が増えて、新しい刺激をもらっています。こういったことはモノそのものが広げてくれることも多いにあると思っています」
──それこそモンブランを代表するアイテムである筆記具もそういう存在ですね。
「僕が初めてモンブランに触れたのは、20年前くらいですかね。ボールペンが最初です。コンビニでも100円ショップでも買えるペンに対して、それなりの金額を払うということ。僕が買ったのは確か3万円くらいのものでした。少しだけ大人になれたような気がして、とても嬉しかったですね」
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