クローゼットの中に、“春レザー”はありますか――男のレザーというとタフで重厚なものを想像するが、今の気分は軽やかでしなやかでスマートな作り。それを象徴するアイテムが上質にして、薄く軽く仕立てたレザーアウターだ。レザーならではのラグジュアリー感はそのままに、熟練の職人の手仕事とハイテクを駆使した技によりソフトな雰囲気と格別な肌触りを獲得。大人の装いを格上げする、この春、推薦したい5着とは。

1. ALFREDO RIFUGIO/アルフレッド リフュージオ

＜ALFREDO RIFUGIO/アルフレッド リフュージオ＞レザージャケット388,880円
■メンズ館5階＝ビジネス クロージング

ナポリ仕立てを凝縮した価値ある一着

＜ALFREDO RIFUGIO/アルフレッド リフュージオ＞は、サルトリア・ナポレターノの技法をレザー製品に活かす革専門の稀少なハンドメイドサルト。手仕事を多用し、すべてのパーツは熟練した職人の手裁断によって行われる。布地と違ってアイロンでのくせ取りができない革は立体的に作るのが難しく、ひと針間違えば革に穴を開けてしまうが、既製でも革ならではのしっとりした柔らかさと、身体に吸い付くようなナポリ仕立てが融合。まさに着る価値ありの一着だ。

2. JIL SANDER/ジル・サンダー

＜JIL SANDER/ジル・サンダー＞レザーブルゾン885,600円
■メンズ館3階＝インターナショナル デザイナーズ

「ぺーパリーレザー」のシャイニーな質感に注目

伝統的なテーラリングやユニフォームをベースに、モダンかつ実用的なフォルムを融合。ボックスシルエットで、大きなゆとりがある立体的なフォルムと、ファブリックの特性を活かすパターン構成が独特のシルエットへと導く＜ジル・サンダー＞。最新コレクションからチョイスしたのは、極限まで皮を剥いだ、まさに紙のように薄い「ペーパリ―レザー」を使用したレザー（牛革）ブルゾン。圧倒的な軽さと、シャイニーな質感を両立させるために駆使する皮を剥ぐ技術は、デザイナーが大切にしている「エレガントな素材×細部へのこだわり」のハイブリッドを体現する。

3. VALSTAR/ヴァルスター 

＜VALSTAR/ヴァルスター＞レザーブルゾン140,400円
■メンズ館5階＝ビジネス クロージング

一生愛せる普遍のデザインは、時を超えてさらに輝く

＜ヴァルスター＞の名を冠した名作モデルは、上質なゴートスエード（山羊革）とリブ部分にはウールを採用。ゴートスエードは毛並みが短く、水分を含んでいるかのようにしっとりとした気持ちの良い肌触りが特徴。リブスタンドを採用した美しいシルエットは全体の雰囲気を一気に格上げし、大ぶりなボタン、しっかりと編み込まれた裾と袖のリブ使い、さらに個性的なフラップボタンポケットは「ヴァルスタリーノ」を象徴するデザイン。イタリアらしいタフな一面と大人の装いに相応しいラグジュアリーな要素を併せ持った名作だ。

4. CINQUANTA/チンクアンタ 

＜CINQUANTA/チンクアンタ＞サファリジャケット159,840円
■メンズ館5階＝ビジネス クロージング

リッチに進化した大人のサファリジャケット

レザーウエアブランドとして確固たる地位を築いた＜チンクアンタ＞。サファリジャケットは4ポケット＋ベルテッド仕様で、柔らかな毛並みのゴートスエードは上質そのもの。端正なレザーが武骨さを抑えて上品な印象を醸し出し、やや高めに設定されたウエストベルトとともに美しいプロポーションを描く。ラフな着こなしからドレッシーな装いまで、幅広いスタイルにフィットし、コロニアルなテイストがフィーチャーされる中、ズバリな出来映えの一着になっている。

5. AJMONE/アイモネ 

＜AJMONE/アイモネ＞レザーブルゾン334,800円
■メンズ館5階＝ビジネス クロージング

馴染むを愉しむ、繊細な仕事が光るライダース

“サルトリアルレザー”ともいわれる着心地とディテールにもこだわったエレガントなスタイルを提案する＜アイモネ＞。イタリアのユニークなエッセンスである感性とハンドによるモノづくりを尊重。本来は男らしく力強いアイテムでもあるレザーを、サルトリアの考え方に基づき、構築的なパターンを使用。丁寧に鞣された上質レザーのみを使用しイタリアの工房で縫い上げられることで、類まれな美しいライダースジャケットを仕立て上げている。ジップなどの金具にオリジナルパーツを採用し、運針の細やかなレザーライダースは柔らかく、上品な佇まいも魅力だ。

Photo＆Text：ISETAN MEN'S net

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